その収録曲に、あるメッセージが隠されているとファンが発見。KAI-YOU編集部でも検証の結果、たしかに「聞こえる」ことがわかりました。
@kuruchaaaaaaanさんのツイートによれば、5曲目に収録された『滞空時間』の間奏に、モールス信号で「スキ」の2文字が隠れているのだとか。
香菜ちゃんの新しいアルバム、3曲目の「滞空時間」が特に大好きなのですが、間奏をよく聴くとモールス信号で『スキ』って入っとってすごい...乙女ちっくワールド炸裂しとるし、「花澤香菜ちゃんの歌よく知らんけど恋愛サーキュレーションとかは好き」って人に是非聴いていただきたい一曲。 pic.twitter.com/Twu5dANNsi
— 安心してください,くるみですよ (@kuruchaaaaaaan) March 1, 2017
秘めたる「スキ」はBサビ後の間奏部分に
『滞空時間』を聞き直してみると、Bサビ後の間奏部分(2分53秒〜2分56秒)に、それと思しき音があります。そこで、Web上でモールス信号を再現できる「Google 日本語入力 - モールスバージョン」(外部リンク)で「スキ」の2文字を打ち込み、音が鳴る間合いを調整の上、再生速度を変化させてみると、たしかに近しい音になりました。
なお、「Google 日本語入力 - モールスバージョン」を使用した場合は再生速度を2.4倍すると、この音になります。
聞いた瞬間は、興奮で目が覚めました…!花澤香菜さんの『滞空時間』Bサビ後の間奏モールス信号を再現してみた。 pic.twitter.com/Bcw0ch9cLk
— 長谷川賢人 (@hasex) March 2, 2017
あらためて今回のアルバムに関するインタビューを読み直してみると、「リスレゾ」の取材に対し、トータルサウンドプロデューサーを務めるROUND TABLEの北川勝利さんが、『滞空時間』を作詞作曲した宮川弾さんについて以下のようにコメントしています。
また、前述の@kuruchaaaaaaanさんのツイートを、北川勝利さんがリツイートしていることからも、『滞空時間』に秘められたモールス信号の「スキ」は疑いないと考えてよさそうです。歌詞の文字校をチェックしているとき、そういえば間奏でもメッセージがどうのこうの言ってたのを思い出して。あれ何のことだろうと思っていて。聴き返してみたら、間奏に入っている音が何かのメッセージだったのかと初めてわかって。モールス信号表みたいのをネットで調べて「ああ、そうなんだ!」て。言えばいいのにね。そういうの言わないんですよ。 ──花澤香菜 4thアルバム『Opportunity』トータルサウンドプロデューサー・北川勝利インタビュー/リスレゾ(外部リンク)
モールス信号は短符の「トン」、長符の「ツー」を組み合わせてメッセージを伝える通信方法。かつては広く使われましたが、現在は漁船や軍隊など用途も限られつつあります。まさに秘密の暗号にはもってこい、でしょうか。
スキの気持ちを、言えない、言わない、でも伝えたい……そんな細やかな仕掛けを知ると、それまで聴いていた曲がまた一段と輝いて響きます。
『Opportunity』はCDショップのほか、iTunes Storeやmoraでも発売中。単品購入もできますので、この部分だけ聴いてみたい、という方もどうぞ。
ただし、先ほど書いたようにモールス信号はBサビ後の間奏部分のため、視聴部分には含まれていません。
なお、花澤香菜さんの楽曲での仕掛けで思い出すのは、アニメ『化物語』に登場し、花澤香菜さんが声優を務めた千石撫子(せんごくなでこ)のキャラクターソングでもある『恋愛サーキュレーション』も有名です。
歌詞中の『「し」抜きで いや 死ぬ気で!」になぞらえ、「なでしこのシを抜いた“なでこ”」のキャラクター名と、楽曲に「シの音階が使われていない」という、3つの「シ抜き」がかかっていたのでした。
さて、『Opportunity』に話を戻すと、他にも秘密が隠れているのでしょうか。聴き込むほどにグッとくる要素にも、まだまだ出会えそうです。その発見のきっかけにもなりそうな、花澤香菜さん恒例の全曲試聴&全曲セルフレビューも併せてどうぞ。
花澤香菜 「Opportunity」(全曲試聴)
花澤香菜 「Opportunity」(セルフレビュー)
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