現代の“まんしゅうおばけ”が語る「8万円かけて渋谷から軽井沢まで行くポップもある」

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現代の“まんしゅうおばけ”が語る「8万円かけて渋谷から軽井沢まで行くポップもある」
現代の“まんしゅうおばけ”が語る「8万円かけて渋谷から軽井沢まで行くポップもある」

このタクシーメーター、まだ上がります。

「まんしゅうおばけ」になった、夏の日の出来事。


ある日、KAI-YOU.net編集部から連絡を受けて向かうと、目をキラキラさせた編集長・にいみ氏が待っていました。

ちょっと1日、『まんしゅうおばけ』になってほしいんですよ!

何やら新たなポップのタネを見つけてウキウキのご様子。

「まんしゅうおばけって知ってます? タクシー業界の用語で、運賃が1万円を超えるお客さんを『まんしゅう(万収)』、長距離移動を頼むお客さんを『おばけ』っていうらしいんです。

バブルの頃とかに結構いたらしいんですけど、飛行機ですら1万円切る値段で乗れる時代に、まんしゅうおばけってポップじゃないですか! まだまだジメジメしてるから、タクシーの行き先は避暑地の定番・軽井沢あたりにしましょう!」

連日猛暑が続いたとある日、KAI-YOU.netの「ガソリン」ことエナジードリンクを飲み過ぎたせいかはわかりませんが、にいみ氏の謎のテンションに負けて私は頷いておりました。

そこで、見た目がどことなく「まんしゅうおばけ」っぽい、KAI-YOU.netに出入りしてるライターのオダくんをポップアイコンとして引き連れ、一日限定おばけツアーに、いざ出発!

text:松本塩梅 photo:松本塩梅・にいみなお

渋谷から軽井沢まで、いくらかかるか知らないけど乗っちゃおう

キミとなら、強くなれる。

今回、この酔狂な企画に協力してくれたタクシーは、「おばけ」つながりで、心霊スポット巡礼ツアーやニコ生配信などの取り組みが話題の三和交通さん。迎えに来てくれた運転手のNさんは、いきなり撮影をお願いしても白手袋着用で快くOK。いい人すぎるしプロすぎる。

乗り込むときにはドアも押さえてくれる!

そもそも、にいみ氏がまんしゅうおばけに行き着いたのは、新車・中古車の情報サイト「Goo-net」などを手掛けるプロトコーポレーションが、この夏のお得キャンペーン「Goo-netウルトラSALE」を仕掛けているのを目にしたのがきっかけ。8月27日(木)から9月30日(水)まで、キャンペーン対象の車種を購入して応募すると、先着1000台限定でガソリン1年分相当がもれなく当たるというのです。 1年分のガソリン代を計算すると、およそ84,000円。うーん、安いような、高いような……車を持っていないこともあってヤバさがピンとこない……。

そこで、車つながりから、「自家用車じゃなくて普段利用するタクシーだったら同じ金額でどれくらいまで行けるんだろう」と思ったんだそう。これで無料でもらえるガソリン分のありがたみも感じつつ、車で行く旅の面白さもわかるかも、と。 早速コンビニでまんしゅうおばけになるためのお金をおろすオダくん。ビビってます。そりゃビビるか。 現ナマを手にオダくんも瞳孔が開き気味。あらためてGoo-netウルトラSALEキャンペーンプレゼントのガソリン代84,000円ってこう見ると大きいですね……。

「この84000円分でエナジードリンク買って『俺たちのガソリンだー!』って編集部で飲み干す企画どうですか」と提案したら、にいみ氏に「それ死ぬから」って真顔で言われました。次回に期待してます。

一直線に軽井沢に向かうだけじゃポップじゃないよね?

このメーターが84,000円に到達したらチャレンジ終了なわけですが、初乗りの740円から始まった直後は、なんだか途方もないように感じてきます。

編集部のある渋谷から軽井沢を目指すだけでは芸がないので、コレを機会に行ってみたかった「格安で楽しめるポップなスポット」にも立ち寄ってみることに。最初の目的地は、埼玉県!

運転手Nさん「(このお客さん、本当に大丈夫かな……)」

Nさんに「まんしゅうおばけを乗せたことありますか?」と聞いてみると、「夜の銀座を出発しまして、部下の方やご同伴の女性をお送りするのに都内や埼玉を経由し、茨城へ行ったことがありますね」と、バブリーな香りでむせ返る体験を教えてくれました。その時の運賃は深夜増しを入れて50,000円だったそう。 話していたら、あっという間に埼玉県の所沢を過ぎ、運賃も10,000円を突破。5桁になるだけで心臓がヒヤッとするも、これでまだまだ序の口という。

あきらかに景色に緑が増えてきた……

渋滞にもつかまりつつ、渋谷から車で2時間。最初のスポットに到着!

大人も玉ヒュン! 全長203mのローラーすべり台

ここは、埼玉県の中央部からやや西に位置し、緑豊かな山々に囲まれた小川町。手漉き和紙やホンダ(本田技研工業)の自動車エンジンをつくる工場があることでも知られています。

そんな小川町を一望できる「仙元山見晴らしの丘公園」にやってきました。

タクシーの側面に輝く「板橋」の文字が違和感を増している(以後、何度も体験します)

ちなみに、タクシーは「走った距離」だけでなく、「停まっている時間(10km以下で走行している時間)」でも料金メーターが上がっていきます。なので、私たちが公園で全力少年している間にもメーターは上昇中。タクシーとしては停車も悪くない話なんですね。

「やけどに注意して下さい!」って、どんだけスピード出るの

見晴らしの丘公園がポップなスポットたる理由は、全長203mのローラーすべり台! お尻に接するところが回る、やたらスピードの出るアレです。大人1回200円で、ジェットコースターともまた違うスリル体験ができちゃうというのです。

一瞬の玉ヒュン感

階段を登っていき、発射台をのぞいてみると……え……想像より高い……子ども泣くレベルじゃないですか?

発射直前のオダくん、いささか目が死んでいる

特に夏場のローラーは本当に熱いらしく、お尻に敷く用の特製ダンボールも用意されていました。さぁ、いってみましょう! ちゃんと掴んでて! 滑っていっちゃうから!」と係員さんに支えられながら、準備完了! オダ、いきまーす! suberigif_2 おい、想像よりずっと速いぞ!!

仙元山に響き渡るオダくんの「ヤバいヤバいヤバいヤバい……!」がリアル。動画でもどうぞ。

全長203mのローラーすべり台を体験! @仙元山見晴らしの丘公園

私もオダくんのあとに滑ってみたのですが、カーブのところでふくらはぎをこすりつけて、ナチュラルに「あっちぃ!」と声が出ました。半ズボン注意。すね毛が焦げる。

仙元山見晴らしの丘公園

埼玉県比企郡小川町大字小川1440
TEL:0493-73-1000(仙元山見晴らしの丘公園管理事務所)
※ローラーすべり台は時期によって利用時間が異なります。詳細はこちら

Googleマップの「グ」の字も出さずに、紙の地図で位置をざっくり把握

ひとしきり騒いだら、すっかりお昼どき。せっかくの旅なので、公園の係員さんに、このあたりの美味しいものを教えてもらうことにしました。

「このあたりは何もねぇよ?」と言われて面食らいましたが、丹念に引き出すと、「地図でいうこのあたりの踏切をわたってすぐ横」に“ブシュウメン”なるご当地グルメがあることが判明。ブシュウメン……なんだか強そうでポップな響き。ランチはそこで決まりです。

うどんが打てなきゃ嫁に行けないガチな地域の名店

ブシュウメンは、「武州めん」だったのですね

公園から車で30分ほど走ると、お目当ての「武州めん」を発見! 聞くところによると、小川町は古くから「麺の街」としての顔もあったのです。江戸時代には穀物を挽くための水車が稼働していたため、良質な小麦粉と水がそろったことから、そうめんやうどんをつくるようになったんだとか。

そして、この地域一体をかつて「武州小川」と呼んだことから、それらの麺類を「武州めん」と言い表したというわけ。創業は明治43年(1910年)だそうですから、すでに105周年! ちょっと、公園の係員さん、すごいのあるじゃないですか! こういう出会いこそつれづれ旅の良いところです。

うどんを打つ女将さん。御年86歳(!)とは思えぬ麺棒さばき

武州めんの松本真一社長によれば、「武州小川の女性はうどんが打てなければ嫁に行けない」というくらい、この地域ではうどんを打つことは当たり前のスキルだとか。そんな嫁入り道具は初めて聞きました。

のらぼう菜うどんは、かき揚げ、おひたしもついて680円

これまた聞き馴染みのない「のらぼう菜うどん」をいただきました。クセがないのに栄養価は高いという伝統野菜「のらぼう菜」を練り込んでいるので、麺もきれいな淡い緑色。 オダくんもにっこり。感想を聞かなくて美味しさがわかる。

武州めんのうどんは麺の食感が独特。中心部にはコシがあるのに周囲はやわらかい、という異なる口当たりを楽しめるんです。この近くにゴルフで訪れるというお客さんも「いろいろ食べたけど、ここの武州めんがイチバン」と、ヒイキにしている人も多いそうですよ。

武州めん 本店

埼玉県比企郡小川町小川500-1
電話:0493-72-1212
※営業時間やアクセスの詳細はこちら

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