2013年9月に、長編アニメーション制作からの突然の引退を発表した宮崎監督。スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫さんは、彼が引退後に模型雑誌『月刊モデルグラフィックス』に寄せて、本作品を描いていたことを明かしていた。
たとえ完成までに時間かかっても、『鉄砲侍』は絶対に読みたい。
『鉄砲侍』は、1560年代の関東地方、北条家と上杉家の勢力がしのぎを削るなか最前線で戦う騎馬鉄砲隊の武士・蛭子八郎太を描いた物語。引退後に筆を取り始め、およそ1年をかけて、想定していた第1部の合戦シーンの半分ほどを描き上げたが、その後宮崎監督の筆は止まってしまい、現在は連載中止、あるいは無期限延期かという状態に。
宮崎監督は本作に関して、サイト内のインタビューで「どっかで風向きが変わるかもしれないから、いままで描いた分は、どっかその辺に放りこんでおきますよ。」と語っている。
今にも動き出しそうなフィギュア!
今回発表された八郎太のフィギュアは、実際は『鉄砲侍』の連載に合わせて企画されたものであったが、連載予定を前に発売される運びとなった。宮崎監督のイラストをもとに、八郎太の凛々しいたたずまいを見事に再現。本製品はプラスチックキットとなっており、実際に購入者が組み立て、着色を行うものとなっている。
イラストとフィギュアの公開に合わせて、特設Webサイトでは以下のコメントが寄せられている。
なお、本製品は5月16日(土)、17日(日)に静岡ツインメッセで開催される「第54回静岡ホビーショー」内の「モデラーズminiフリマ18」で、先行発売が予定されている。以上のようなことで「鉄炮侍」はいつ始まるのか、始まらないのかもわからない。読者の皆さんは「鉄炮侍」連載が発表される前から、中止になるかも知れないと言われて、何がなんだかわからないかも知れないが、これまでに描かれている10ページほどの合戦シーンは、それはそれはすごい密度と精度で描きこまれている。ああっ、こんなすごい作品が日の目を見ないなんてことがあっていいものだろうか。
それはともあれ、もう作ってしまったフィギュアだけが、実現するかもしれない連載に遥か先駆けて発売されることになったのである。
「鉄炮侍」連載の実現は、各自がご近所の神社仏閣などにお参りして祈願しましょう。本誌も連載実現を祈念しつつ末永く戦国連載を続けます。特設Webサイトより
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イベント情報
第54回静岡ホビーショー「モデラーズminiフリマ18」
- 日時
- 5月16日(土) 9時~17時/5月17日(日)9時~16時
- 料金
- 5月16日 9〜15時の間は有料600円、それ以外の時間帯は入場無料
- 会場
- ツインメッセ静岡西館2階
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