2013年9月18日(水)、コミックナタリー主催、現役マンガ編集者が選ぶ、この秋読んでおきたいマンガ100作品を選出する「コミックナタリー大賞」で、佐野菜見さん著『坂本ですが?』が栄えある1位を手にした。
対象作品は2012年7月1日(日)から2013年6月30日(日)の間に発売されたマンガ単行本。単巻の作品、短編集も対象とした。ジャンルは問わないが、投票者が所属する編集部の刊行物は除いてある。
Twitterの口コミで話題をかっさらったこと間違いなしの『坂本ですが?』は、クール、いや、クーレストな高校生・坂本の学園生活を綴ったスタイリッシュコメディ。かっこよすぎて笑えるとはまさにこの作品のことだろう。
作者・佐野菜見さんも喜びのコメントと、受賞イラストを寄せている。
佐野菜見さんの受賞イラストとコメント 私のような不届き者に光栄な賞をありがとうございます。
ダサカッコイイことをただひたすらしている漫画でしたが、
担当さんから「スタイリッシュ」の称号を頂けてからこの漫画の方向性が自分の中でも明確に定まった気がします。
初の連載で毎回手探り状態でまだまだ技巧も拙いですが、これからも坂本君はダサくなどないスタイリッシュなんだと強い自己催眠をかけながら我武者羅に描いていきたいと思います。
選んでくださった編集者様本当にありがとうございました。
一世を風靡した大人気ダークファンタジーが2位に登場。
巨人がすべてを支配する世界。高さ50メートルの壁を築き、壁外への自由と引き換えに人々は暮らしていた。外の世界へ出るという夢を持つエレン・イェーガーたちの元に、その壁を超える超大型巨人が出現する……。
2013年4月よりアニメの放送が始まり、原作・アニメともに人気は相変わらずうなぎのぼりだ。
なお、投票者からはこんな意見が。
佐渡島庸平さん(コルク)のコメント
「時代を掴む作品のすごさを感じた」
黒田泰子さん(小学館 プチコミック編集部)のコメント
「既に売れまくっているコンテンツというイメージだったので、アニメ化後、更にあそこまで重版されるというのが驚きでした。他社さんのコンテンツとはいえ、業界が活気づき、とてもいいことだと思うし、漫画の潜在読者ってこんなにいるんだなーとも。」
累計40万部突破の大ヒット漫画。第1話から強烈な印象を残し、2013年6月にはファン待望の2巻が発売。
高校生の永井圭は下校時に交通事故に遭って即死したはずだった。蘇生した彼は、世界各地で存在が確認されている〝亜人〟と認定され、全人類を相手にした逃避行が始まった……。
こちらはまだ2巻なので、今からでもすぐ追いつける作品だ。
朴鐘顕さん(講談社 週刊少年マガジン編集部・マガジンSPECIAL班長)のコメント
「人間でありたい」「人間ではないものになりたい」。相反するその二つの想いを、人は常に抱えながら生きているんだなあ、ということをあらためて教わりました。
アニメ化された『海月姫』やドラマ化された『主に泣いてます』等、人気コンテンツを生み続ける東村アキコさんの半生を描いた物語。笑えるだけじゃない、ほろりときてしまうコミックエッセイ。もちろん、東村さん印の強烈なキャラも健在。
宮本敦史さん(講談社 モーニング編集部)のコメント
東村さん、実はストーリー漫画の方が向いてるんじゃないかと思うほど、心に沁みる。笑いと抒情性のバランスが堪らない。
他にも、5位には、『週刊少年ジャンプ』で連載中の『暗殺教室』と2013年7月からのアニメも好評放映中の『銀の匙 Silver Spoon』がランクイン。7位には『週刊少年マガジン』に連載中の『七つの大罪』と「このマンガがすごい!2012」オンナ編第2位も獲得した『昭和元禄落語心中』がランクインした。
全106作品、様々なジャンルから選出されたコミックナタリー大賞。何か気になる作品はあっただろうか。全作品、全コメントは同賞公式サイトから確認することができる。
執筆者:あそうまお
コミックナタリー大賞とは
マンガ関連のニュースを網羅的に取り扱うWebニュースサイト・コミックナタリー主催による「この秋読んでおきたい100作品」を選出する恒例のマンガ賞で、2012年度は「マンガ秋100」と題し開催されていた。現役のマンガ編集者が、この1年間で「刺激を受けた」と思う作品10タイトルに投票し、上位となった100作品を発表するというものだ。順位がタイのものを含め、全106作品が選出された。対象作品は2012年7月1日(日)から2013年6月30日(日)の間に発売されたマンガ単行本。単巻の作品、短編集も対象とした。ジャンルは問わないが、投票者が所属する編集部の刊行物は除いてある。
上位に選出したマンガ作品はこれだ!
1位 坂本ですが? 佐野菜見さん
Twitterの口コミで話題をかっさらったこと間違いなしの『坂本ですが?』は、クール、いや、クーレストな高校生・坂本の学園生活を綴ったスタイリッシュコメディ。かっこよすぎて笑えるとはまさにこの作品のことだろう。
作者・佐野菜見さんも喜びのコメントと、受賞イラストを寄せている。
佐野菜見さんの受賞イラストとコメント 私のような不届き者に光栄な賞をありがとうございます。
ダサカッコイイことをただひたすらしている漫画でしたが、
担当さんから「スタイリッシュ」の称号を頂けてからこの漫画の方向性が自分の中でも明確に定まった気がします。
初の連載で毎回手探り状態でまだまだ技巧も拙いですが、これからも坂本君はダサくなどないスタイリッシュなんだと強い自己催眠をかけながら我武者羅に描いていきたいと思います。
選んでくださった編集者様本当にありがとうございました。
2位 進撃の巨人 諫山創さん
一世を風靡した大人気ダークファンタジーが2位に登場。
巨人がすべてを支配する世界。高さ50メートルの壁を築き、壁外への自由と引き換えに人々は暮らしていた。外の世界へ出るという夢を持つエレン・イェーガーたちの元に、その壁を超える超大型巨人が出現する……。
2013年4月よりアニメの放送が始まり、原作・アニメともに人気は相変わらずうなぎのぼりだ。
なお、投票者からはこんな意見が。
佐渡島庸平さん(コルク)のコメント
「時代を掴む作品のすごさを感じた」
黒田泰子さん(小学館 プチコミック編集部)のコメント
「既に売れまくっているコンテンツというイメージだったので、アニメ化後、更にあそこまで重版されるというのが驚きでした。他社さんのコンテンツとはいえ、業界が活気づき、とてもいいことだと思うし、漫画の潜在読者ってこんなにいるんだなーとも。」
3位 亜人 桜井画門さん
累計40万部突破の大ヒット漫画。第1話から強烈な印象を残し、2013年6月にはファン待望の2巻が発売。
高校生の永井圭は下校時に交通事故に遭って即死したはずだった。蘇生した彼は、世界各地で存在が確認されている〝亜人〟と認定され、全人類を相手にした逃避行が始まった……。
こちらはまだ2巻なので、今からでもすぐ追いつける作品だ。
朴鐘顕さん(講談社 週刊少年マガジン編集部・マガジンSPECIAL班長)のコメント
「人間でありたい」「人間ではないものになりたい」。相反するその二つの想いを、人は常に抱えながら生きているんだなあ、ということをあらためて教わりました。
4位 かくかくしかじか 東村アキコさん
アニメ化された『海月姫』やドラマ化された『主に泣いてます』等、人気コンテンツを生み続ける東村アキコさんの半生を描いた物語。笑えるだけじゃない、ほろりときてしまうコミックエッセイ。もちろん、東村さん印の強烈なキャラも健在。
宮本敦史さん(講談社 モーニング編集部)のコメント
東村さん、実はストーリー漫画の方が向いてるんじゃないかと思うほど、心に沁みる。笑いと抒情性のバランスが堪らない。
他にも、5位には、『週刊少年ジャンプ』で連載中の『暗殺教室』と2013年7月からのアニメも好評放映中の『銀の匙 Silver Spoon』がランクイン。7位には『週刊少年マガジン』に連載中の『七つの大罪』と「このマンガがすごい!2012」オンナ編第2位も獲得した『昭和元禄落語心中』がランクインした。
全106作品、様々なジャンルから選出されたコミックナタリー大賞。何か気になる作品はあっただろうか。全作品、全コメントは同賞公式サイトから確認することができる。
執筆者:あそうまお
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