KAI-YOU Premium5周年記念、人気連載の初回を無料配信

2024.03.15 15:15

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KAI-YOU Premium5周年記念、人気連載の初回を無料配信

KAI-YOU Premium 5周年記念ビジュアル

いつもKAI-YOUサービスをご利用いただきありがとうございます。

2024年3月15日で、「KAI-YOU.net」は11周年、「KAI-YOU Premium」は5周年を迎えました。

目まぐるしく情報が変化する現在、この日を迎えることができたのも、いつも応援いただいているユーザーの皆様、取材や執筆にご協力いただいているクリエイターの皆様のおかげです。

国内初のサブスクリプション型ポップカルチャーメディアとして2019年に始動した「KAI-YOU Premium」では、5周年を記念して、一部の人気連載の初回のみを無料で公開する常設コーナーを設けました。

この機会にまだ見ぬユーザーの皆様にも届きその輪を広げ、さらにコンテンツを充実させるべく邁進していく所存です。

今後とも変わらぬご支援・ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

無料配信の対象記事 一覧

『ドラゴンボール』の反復と変奏 非論理のその先へ

『ドラゴンボール』の反復と変奏 非論理のその先へ

『HUNTER×HUNTER』が休載で生きる意味を見失いかけているあなたへ。僕もです。

かと言って冨樫義博先生のお身体が何よりですし、『HUNTER×HUNTER』を読むためには死ぬわけにもいきません。

休載に悲観していてもしょうがないので、愛読者の皆様も案外気付いてないんじゃないかな? という点について書か…

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細田守『未来のミライ』日米における評価のギャップはなぜ生まれたか?

細田守『未来のミライ』日米における評価のギャップはなぜ生まれたか?

細田守監督の劇場アニメ『未来のミライ』が快挙を成し遂げた。今年1月22日に発表された米国アカデミー賞で長編アニメーション賞ノミネート5作品のひとつに選ばれたのだ。

同賞にはこれまでも日本から『千と千尋の神隠し』(2002年)、『ハウルの動く城』(2005年)、『風立ちぬ』(2013年)、『かぐや姫の物語』(2014…

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Vol.1『オーバーウォッチ』 現実は不条理でゲームには真実“しか“ない

Vol.1『オーバーウォッチ』 現実は不条理でゲームには真実“しか“ない

悪魔の誘いというものは、それと自覚されないものだ。誘った側も誘われた側も、よかれと思って誘いに乗る。その後は、もう散々だ。私の場合は貧乏が待っていた。あるいは失われた青春をもういちど取り戻す機会が待っていた。

なんの話か?

「『オーバーウォッチ』をプレイしないか?」と誘われて、よせばいいのに乗…

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ラッパーになるか、ヤクザになるか 結成前夜のすべて

ラッパーになるか、ヤクザになるか 結成前夜のすべて

「カルテルなんすよ。舐達麻って」

2009年から、BADSAIKUSHは少年院で1年、DELTA9KIDは刑務所で4年を過ごす。

2人が“シャバ”にいない間に結成された舐達麻は、その後も大麻取締法で逮捕・服役するメンバーが続出するも、仮釈放や出所の合間に音楽活動を続けてきた。そのリリックには、イリーガルな生活…

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究極の「自由」とは何か? 『進撃の巨人』とエレンの運命

究極の「自由」とは何か? 『進撃の巨人』とエレンの運命

「私たちは自由でなければならない」

エーリッヒ・フロムの著に『自由からの逃走』という本があります。

僕なりに超簡単に説明すると、大衆一人ひとりが自由というものを得たものの、その自由の持つ孤独と責任に耐えきれずに、思考や決定権をファシズムに依存してしまった、という内容などが書かれています。

大…

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遊戯王もお笑いも、「後攻の美学」がある|お題「遊戯王」

遊戯王もお笑いも、「後攻の美学」がある|お題「遊戯王」

お笑いコンビ宮下草薙の宮下兼史鷹。有名おもちゃ店でのアルバイト経験があり、「バトルトイ・グランドマスター」をはじめ12個の称号を持つほどの無類の“おもちゃ狂”だ。さまざまなおもちゃのトリッキーな遊び方を発信するYouTubeチャンネルも開設している。



KAI-YOU Premiumでは、宮下に毎回1つのおも…

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ラノベの学園ラブコメは、オタク像の変遷といかに向き合ってきたか

ラノベの学園ラブコメは、オタク像の変遷といかに向き合ってきたか

ライトノベルの歴史が振り返られる機会は意外に少ない。

ライトノベルは、戦前の少年小説や戦後間もなく刊行されはじめたジュブナイル小説などを祖として、80年代後半から90年代初頭にかけて生まれた小説の一ジャンルだ。主な読者層は10代や20代とされ、アニメや漫画などのコンテンツと密接な関係を保っている。

ラ…

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B-GIRLの成立 COMA-CHIとRUMI、新時代を告げた2人の存在

B-GIRLの成立 COMA-CHIとRUMI、新時代を告げた2人の存在

サブスクリプションサービスで、YouTubeで、TikTokで、そしてクラブで。フィメール・ラップは今大きな力を持ち、時代の音として鳴っている。

路上サイファーで女性が場を沸かせる光景も珍しくなくなったこの時代、コロナ禍でSTAY HOMEに入るや否や、Zoomを活用したマイクリレーで話題をさらったのはvalknee、田島ハルコ…

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BBCディレクター・illnessさんの場合 ある日のイラン人と偽造テレカ

BBCディレクター・illnessさんの場合 ある日のイラン人と偽造テレカ

みなさんにとっての「初体験」は何でしょうか?

人生に大きな転機を与えた唯一無二の出来事。いまとなっては日常のような経験になっているけれど、かつてはかけがえのなかった一度きりの瞬間──。

様々な人物にその人ならではの「初体験」を取材して、そのエピソードを漫画化。孤高のWeb漫画家・usagiさんの新連載で…

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「もう一歩か二歩、退いてもいい」初音ミクを売り、守り抜いて見えた景色

「もう一歩か二歩、退いてもいい」初音ミクを売り、守り抜いて見えた景色

後に音楽業界に大きな変革を起こすきっかけとなる、ヤマハの音声合成システムVOCALOID(以下ボーカロイド、ボカロ)。ブームの火付け役となったのが、クリプトン・フューチャー・メディアから発売されている「初音ミク」だ。

同社からはMEIKO・KAITOという2つのボカロが先行していたものの、販売本数が伸びず、初音ミク…

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『街風』吹き荒れる生野区 Jin DoggとREAL-T、10年前の邂逅

『街風』吹き荒れる生野区 Jin DoggとREAL-T、10年前の邂逅

ソファーでは、REAL-Tその人が眠っていた。身じろぎひとつせず、寝息も立てず。

30分後、目を覚ましたREAL-Tが、合流してきたJin Doggを迎えた。握手を交わす2人の間には、おいそれと踏み込めない親密さが流れていた。



それから、今まで明かされてこなかった2人の関係について、10年前から遡る濃密な対談が始ま…

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Discordから現場に潜る──“分人的コミット”が生むパラレルな密室

Discordから現場に潜る──“分人的コミット”が生むパラレルな密室

今日も50個以上のDiscordサーバーに膨大な数のメッセージが溜まっていく。アーティストによる新曲の告知、ファンアートと称したノートの切れ端、愛くるしい犬の写真、数学の課題の質問、延々と複製され続けるGIF画像、独り言のような音楽評論、「今起きた」という報告、"NFT"の頭文字をもじった大喜利、あるいは…

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日本語ラップとジャパレゲ、数十年に及ぶ知られざる“共闘“史

日本語ラップとジャパレゲ、数十年に及ぶ知られざる“共闘“史

いまだ冷めやらぬ盛り上がりを見せる日本のMCバトルシーン。

まさに群雄割拠の戦国時代であり、日々様々なラッパーたちが様々な話題をタイムライン上にふりまいている。

その中にあって、畑ちがいのレゲエDeeJayたちが、ユニークなムーヴメントを起こしていることをご存知だろうか?

※レゲエの世界ではあの独特な…

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画像生成AIと著作権を弁護士が解説 Stable Diffusion流行やmimic炎上

画像生成AIと著作権を弁護士が解説 Stable Diffusion流行やmimic炎上

パクリやトレース、著作権侵害、テクノロジーへの対応など、ポップカルチャーに関する法律的な問題が注目される機会は増え続けている。そこでKAI-YOU Premiumでは「ポップカルチャー×法律 Q&A」の連載を立ち上げることにした。

クリエイターを騒がせるネットやカルチャーの争論を、弁護士の協力のもとで現行…

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メディアが書かない「VTuberと18禁二次創作」の実態 VTuberに人権は宿るのか?

メディアが書かない「VTuberと18禁二次創作」の実態 VTuberに人権は宿るのか?

「バーチャルYouTuber」(VTuber)は2022年12月で、流行から5年を迎える。

この5年間、様々な動きがあった。誕生、別れ、案件、転生、解散……楽しい動画やライブ配信もあれば、炎上となり裁判となった事例も一つひとつがメディアに「バーチャルYouTuber」「VTuber」の話題として取り上げられ、インターネ…

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壱百満天原サロメ襲来ですわ~! 大石昌良、お嬢様を目指す一般人女性に出会う

壱百満天原サロメ襲来ですわ~! 大石昌良、お嬢様を目指す一般人女性に出会う

シンガーソングライターにしてアニソン作家、またある時はバンドマンと、様々な活動スタイルを使い分け、独自のクリエイティブを磨き上げる稀代のヒットソングメイカーにしてエンターテイナー・大石昌良。

本連載においてはシーンの最先端を行く様々な才能の持ち主たちと論を交わしてきた。今回のゲストも彼の創造性を…

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「KOK2022」がMCバトルに叩きつけた問い REIDAMとFuma no KTRにはなぜ2回延長が“必要”だったのか

「KOK2022」がMCバトルに叩きつけた問い REIDAMとFuma no KTRにはなぜ2回延長が“必要”だったのか

(バトルが興行になってお金になってる反面)このカルチャーの精神っていうのは(中略)全くと言っていいほど理解されていないと思うんで。そういうのをまた一つずつゆっくり理解してもらうっていう過程を進むんだなっていう感じです「呂布カルマ vs MOL53 FSL VOL.1 記者会見」よりMOL53



2022年12月27日(火)「MC…

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トレカバブルの裏側……闇オリパに価格吊り上げ「業界団体も存在しないからルール無用」

トレカバブルの裏側……闇オリパに価格吊り上げ「業界団体も存在しないからルール無用」

トレーディングカードゲーム(TCG)市場が、急激に拡大している。

今起こっているバブルは同時に、トレーディングカードゲームという文化に濃い影を落としてもいる。

2022年、成長目覚ましい国内玩具市場において、TCGが売上No.1を叩き出した。このトレカバブルを牽引するのが「ポケモンカードゲーム」(ポケカ)の…

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イラストバブルが勃興した10年と、陰りを呼ぶ7つの理由

イラストバブルが勃興した10年と、陰りを呼ぶ7つの理由

こんにちは。虎硬(とらこ)と申します。KAI-YOUから打診を受けて「令和のネット絵学」というテーマで記事を書かせていただきます。

本企画はイラストとインターネットに焦点をあてたもので、私なりの目線で現状の整理を進めていき、界隈に興味がある方がこれからのイラストレーションについて考える一助になればと思っ…

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KAI-YOU Premium編集長・新見直より 5周年に寄せて

KAI-YOU Premiumを立ち上げたのは2019年で、それから5年で世界は全く様変わりした。コロナ禍を経て経済格差や人種差別が顕著に露見、戦争も起こり、災厄にも見舞われている。

日本における芸能の支配的構造とメディアとの歪なパワーバランスや、国家の中枢と新興宗教との癒着が白日の下に晒された。

文化にも、大きな地殻変動が起こった。インターネットが世界の隅っこだった時代は過ぎ去って、細分化されたジャンルの垣根は融解している。ジャンルの突端では手を取り合いながら、しかし末端では強固な村社会を維持し続けて日々衝突も起こっている。

この激動の時代にあってKAI-YOU Premiumは、読者から対価を得てそれを制作費とすることで、未来に残すべき事象や作品、作家の声や考えを発信し、ポップカルチャー史にアーカイブしようという旗印のもとで始まった。ビジネスの仕組みとしても、広告モデルでは語られ得なかった事実や思想がカルチャーの領域にもあるからだ。

しかし、完全に客観的な歴史というものはあり得ず、同時に歴史は必ず、いずれ忘れられるか書き換えられるということを肝に銘じる日々でもある。

今では日本国民の7割が、3.6兆円という元の試算の5倍もの莫大な費用がかかって談合も発覚し続々と有罪判決が出ている──日本の言論・文化を支えるKADOKAWAの当時の会長も裁判を控えている──東京五輪を“成功した”と受け止めているし、アメリカ国民の3割が、トランプが失脚した前回の大統領選挙は“不正”で議事堂襲撃は──死者も出ているが──“正当な抗議行動だった”と思っている。

私たちは、誰かがこしらえた都合の良い物語にたやすく取り込まれてしまう。巧妙に構成された物語は、結局のところ自分にとっても居心地が良い。世界が複雑になればなるほど、その反動で私たちの行動原理は短絡化していってしまう。保守かリベラルか、表現の自由かポリコレか。二項対立で括れるはずのないこの世界と自由に遊ぶことは、ますます難しくなっている。

今、たった2つのカンジョウがこの世界を支配している。損得勘定か、好き嫌いという感情か。「自分に役立つか否か」「自分の好みに合うかどうか」──この2つの物差しに適うものを提供できないメディアは、媒体としての役割を失っていきつつある。

その物差しで図られているものは結局、敵/味方の二元論である。

だからこそ、単純化された二項対立から抜け出して、世界と遊ぶことこそがますます重要になってきていると言うこともできる。では“世界と遊ぶ”とはどういうことか。

新約聖書のルカによる福音書の有名な一説がある。100匹の羊を抱えた羊飼いが、迷子になった1匹のため99匹を残して探しにいくという説法だ。その一説を引いて、評論家の福田恆存が綴った言葉はこうだ。

「善き政治であれ悪しき政治であれ、それが政治である以上、そこにはかならず失せたる一匹が残存する。文学者たるものはおのれ自身のうちにこの一匹の失意と疑惑と苦痛と迷ひとを体感してゐなければならない」(「一匹と九十九匹と」より)

99匹を救うのが政治で、1匹を救うのが文学である、と。

自分個人は、メディアあるいは言論の役割の一つは、逸れてしまった1匹のために99匹に背を向けて政治の領域に任せることではなく、ましてや1匹を見捨てて99匹と歩むことでもなく、たった1匹と99匹との間を繋ぎ止めるために、歪であってもそれらを包摂する辺縁を言葉や作品で炙り出すことだと思っている。

その1匹は、聖書においては罪人の例えである。現代においては、孤独を抱えたクリエイターであり、無理解に晒された作家であり、何者にもなれなかったどこかの誰かであるかもしれない。

そしてその行為は必ず、1匹にとっても99匹にとってもとてつもない暴力性を孕む。だからこそ、その暴力に身を浸す人間としては、何の免罪符にもならないがせめて、何のためにその暴力を振るうのかには意識的でありたい。

それが自分にとっては“世界と遊ぶ”ということである。遠くへ届ける「KAI-YOU.net」と深く掘り下げる「KAI-YOU Premium」は、そういうメディアでありたいと思っている。

いつも応援してくださっている読者やクリエイターの皆様への謝辞にかえて。