Concept
KAI-YOUが考える“ポップ”とは、単に「人気なもの」「流行っているもの」というだけではなく、
「そのジャンルやカテゴリを知らない、コミュニティの外側にも届く力をもつコンテンツ」と定義しています。
内輪のノリや「わかる人にだけわかればいい」という態度とは真逆の発想で、“他者”に伝わり得る力を持っているもの、
そのような「外に届ける」という意志でつくられたものを指しています。
AWARD
受賞トロフィー&
KAI-YOUにインタビュー記事を掲載
各審査員が提供する副賞
赤坂アカさんのコメント
POPという言葉はポピュラー、大衆的という、意味を持つ言葉なのかなと個人的には解釈しています。
作品というのは凝れば凝るほど大衆性から離れて、マニアックさを帯びてくるものだと思っています。それ故にデフォルメされてより記号的になものがPOPと称されたりするのかなと思っています。私が今回選ばせて頂いた作品は存在しない切り抜きチャンネルです。取り扱うテーマがマニアックで、POPと遠いとも解釈出来るのですが、近年爆発的に増えている切り抜きチャンネルというものそのものが、配信者の、一人の人間のデフォルメし、POPなものにしてるのかなと考えました。
そしてチャンネル名にもある通り、実在しない人物の人間性、人生をクリエイトし、切り抜き動画という仕組みを使って分かり易くデフォルメして描くという手法は、僕はチャレンジングでクリエイティブ。そしてPOPだと思いました。
ピーナッツくんのコメント
キャッチーなワードや言い回しが次々に飛び込んできて普段小説を読まない僕でも超読みやすかったナッツ!青春小説のベタな設定も主人公の冷めた目線によってコラージュっぽくなってクールだし、その世界の捉え方・距離感が今っぽくてリアリティを感じたナッツ!血の赤と空の青…青春の美しさとグロさが端的にまとめられていて最高!
暴力や戦争という普遍的なテーマにしっかり向き合ってるのであらゆる要素が上滑りすることなくスッと入ってきたナッツ!とにかく読後感が気持ちよかったナッツ!!
河村拓哉さんのコメント
短尺動画とそのプラットフォームはいま、流行の発信地と大量消費地です。さまざまな分野や表現が侵入し、単一のフォーマットで競い合うレッドオーシャンになっています。その中で、このサーカスは、向き合っている。
プラットフォームやフォーマットを逆手に取る作品、私は好きですし、私が作るのもそういうものですが、そういった態度を本作は避けています。飛び道具的でない。サーカスを題材にしつつ、サーカスを愛しています。それを前提として、動画として巧い。盤石さを固めた上でバズりやすさを加えた、「重心の位置に意識的な越境」と言いましょうか、これはあらゆる表現者の手本だと考え、審査員賞とします。
寺田てらさんのコメント
新しい表現をしたいと同時に受け入れてもらえるのかという不安と速る心情をうまくコンテンポラリーという形に乗せており、それなのに聞き心地がよくかつ歌詞に反した可愛らしいMVとなっているため、ギャップのあるとても楽しい作品だと感じました。
とても斬新なのに、いろいろと気配りして親切に作られている点に非常に感動し、また時折歌詞で聞こえる不安の声がとても心に響き強く共感できる点からこの度審査員賞を選ばせて頂きました。
桃月なしこさんのコメント
仮想空間である「メタバース」と現実世界を切り取る「写真」この2つは対極にあるようなものだと思っていましたが、それらを上手く使って、クリエイターが表現したいことが表現されているなと感じました。
私は今まで「メタバース」を非現実的なものだと捉えていたので、実際にそのメタバースの世界に行きたいと思ったことはなく、あくまでも1つのコンテンツとして楽しんでいただけでした。ですが、この作品を見た時はじめて「この場所に行ってこの景色をこの目で見てみたい」そう思ったのです。それほどまでに現実と非現実が上手く混ぜ合わされており、こんな世界あるかも、あったらいいな、そうポップな気持ちにさせてくれました。
About
「KAI-YOU HYPER POP AWARD」は、まだ多くの人に届いてない、でも多くの人に届く力をもった“ポップな”クリエイターやコンテンツを発掘し、世に広めることを目的としています。
形式は自由。どんなものでも「外に届きうる力」をもった作品を募集します! 審査基準は以下の4つです。
そのジャンルやカテゴリを知らない人がみても「このコンテンツは面白い」と説得しうるクオリティか
老若男女問わず幅広い人々が楽しめるか。一部の層のみが楽しめる内輪ネタになっていないか
社会的文脈や歴史的背景に対して、新たな視点や切り口を提示しているか
ジャンルやカテゴリーを飛び越え、外に向けて届けようとする意志が込められているか
世界と遊ぶポップポータルメディア
2013年3月に運営を開始したポップポータルカルチャーメディアです。様々なジャンルを横断し、世界をよりワクワクさせるあらゆるポップなコンテンツをお届けしています。
Judge
漫画家。『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』が全28巻で完結し、現在は集英社の雑誌『週刊ヤングジャンプ』で『【推しの子】(作画・横槍メンゴ)』&『恋愛代行(作画・西沢5ミリ)』を連載している。
審査員を務めさせていただきます赤坂アカと申します。
新たな才能と刺激、楽しい作品に出合える事を楽しみにしています。
ピーナッツの5歳児。2017年7月から「オシャレになりたい!ピーナッツくん」と題したショートアニメの投稿をYouTubeとAmazon Prime Videoで開始。2017年末にバーチャルYouTuberブームが起こると、古参を名乗って堂々と参入。2019年には「ゆるキャラグランプリ」企業・その他部門で優勝。100パーセントの原宿JKと少々の5歳児という独自のファン層を形成し、ジャンルにとらわれない活動を行う。相棒は甲賀流忍者!ぽんぽこさんと、チャンチョ。
審査員なんて初体験ナッツけど、みんなの作品を見るの楽しみナッツ!はやく素敵なクリエイターさんのフアンになりたいナッツ!
東京大学理学部卒業。2016年に伊沢拓司らとともにQuizKnockを創設。
現在はYouTubeチャンネルの企画・出演のほか、クイズの制作・監修を行っており、クイズ大会「WHAT」では大会長を務める。2022年7月には、講談社「Mephisto Readers Club」にて自身初となる小説を発表。
様々なジャンルへの興味を、日頃はクイズという形で養っています。
審査員という立場ですが、一番ちょろい「ジャンルの外の人」でもあります。
あなたの“ポップ“に振り向かせてもらうことを楽しみにしています!
ナナヲアカリ『チューリングラブ feat.Sou』やAdo『阿修羅ちゃん』など音楽アーティストのMV/ジャケットイラストを担当したりヨウジヤマモトとのコラボアパレル展開やゲーム•3Dアバターのキャラクターデザインなどさまざまな分野で幅広く活動している。現在は東宝株式会社との共同IP「ジャンクモール」を連載中。
審査員を務めさせていただきます寺田と申します。
ポップなものが大好きで、みなさんの思うポップで魅力溢れる作品を拝見できるのをとても楽しみにしております!
コスプレイヤー、モデル、女優。高校3年時より地元を中心にコスプレイヤーとして活動。
2019年11月号から『bis』のレギュラーモデルとして活躍するほか、『サカイ引越センター』のCMに4年連続で出演中。
「魔進戦隊キラメイジャー」に登場した悪の幹部、ヨドンナが主役のスピンオフ作品「ヨドンナ1~3」作品に出演し女優としても活躍の場を広げている。
「KAI-YOU HYPER POP AWARD 2023」のゲスト審査員に就任しました、桃月なしこです。
様々なジャンルを通してクリエイター達の多種多様な作品が見られることが今からとても楽しみです。
1985年生まれ。ポップポータルメディア「KAI-YOU」編集長、東京工芸大学アニメーション学科卒業後、B2Bの業界誌やフリーマガジンの編集として従事。フリーライター/アニメショップ店員を経てKAI-YOUへ。2020年1月から現職。ジャニーズJr.に応募して、ジャニー喜多川さんと面接したり、Jr.の人たちとスタジオでレッスンしたことがある。
どんなポップな作品に出会えるのか、今からとてもワクワクしています。これまで僕たちが掲げてきたポップはもちろん、その概念すらも超越するような、ポップの新たな解釈が生まれそう! そんな予感がします。
KAI-YOU inc. CEO. 1986年生まれ。2011年にKAI-YOUを創業。2013年にKAI-YOUをリリース。書籍編集者やWebサービスのコミュニティディレクター等を経験して現在に至る。様々なポップカルチャーコンテンツのプランニング・マーケティング・プロデュースを行う。記者としては、インターネットやストリートなどで発生する面白い文化やポップな現象を取材・編集・研究を行う。
KAI-YOUをはじめてから10年、様々な作品やクリエイターとの出会いがありました。おかげで、楽しくやってこれました。ありがとうございます。また今後の10年を牽引してくれるような、越境的でポップな作品を楽しみにしています!
Prize
副賞:トロフィー、インタビュー記事
応募作品の中から選りすぐりの“ポップ”な一作品に贈られます。受賞者には、賞金30万円とトロフィー、KAI-YOUでの独占インタビューが約束されます。
各審査員賞+副賞
ゲスト審査員がそれぞれ「ポップだ!」と感じた作品に贈られます。受賞者には賞金5万円および各審査員から特別な賞品を贈呈します。
[赤坂アカ賞]
赤坂アカ直筆
サイン入りグッズ
[ピーナッツくん賞]
ピーナッツくん直筆
サイン入りグッズ
[河村拓哉賞]
河村拓哉と
対談インタビュー※
※後日、KAI-YOU Premiumで記事掲載予定
[寺田てら賞]
サイン入りイラスト色紙
[桃月なしこ賞]
YouTubeチャンネル※で
受賞者インタビュー
※「桃月なしこのなんかやるちゃんねる」を予定
NOMINATED WORK
Application Requirements
小説・文芸、アプリケーション、VRアバター・ワールド、アニメ・漫画、イラストレーション、写真、音楽、映像作品、3DCGなど、作品の形式は問いません
最大10分程度で楽しめるもの
※文章の場合は2万文字程度、漫画などの場合は30ページ程度を目安
応募フォームより、作品を閲覧できるURLを送付、Webブラウザ上で閲覧できるものとします
※データ作品の場合は、アップロードした外部のクラウドサービス内で、ダウンロードせずに内容を確認できるもの
KAI-YOUの掲げる“ポップ”は、単に「人気なもの」「流行のもの」という意味ではなく、「そのジャンルやカテゴリーを知らない、界隈の外にいる人にも届きうるコンテンツ力を持つもの」と定義しています。内輪のノリや「わかる人にだけわかればいい」という態度とは真逆の発想で、“他者”に伝わり得る力を持っているもの、 そのような「外に届ける」という意志でつくられたものを指しています。
具体的な審査基準は以下の4つを想定しています。
①完成度そのジャンルやカテゴリを知らない人がみても「このコンテンツは面白い」と説得しうるクオリティか
②大衆性老若男女問わず幅広い人々が楽しめるか。一部の層のみが楽しめる内輪ネタになっていないか
③批評性社会的文脈や歴史的背景に対して、新たな視点や切り口を提示しているか
④越境性ジャンルやカテゴリーを飛び越え、外に向けて届けようとする意志が込められているか
世界と遊ぶポップポータルメディア
KAI-YOU inc. CEO
米村智水のコメント
生活感のあるキッチンや部屋に異物(コメカミマスター氏)が急に入り込むことによって、華やかな面白味が生まれる有り様が、まずポップすぎる! 一気にグッと引き込まれました。
その後も、様々なシチュエーションでコメカミによるボールキャッチを小気味よく展開。「次はどうなるのか?」という期待感もどんどん越えていってくれます。NHKの教育番組で流れててもおかしくない。普遍性も感じます。
衣装や映像のクオリティも高く、この世界観のコンテンツをもっとたくさん観てみたいと思わされました。大賞にふさわしいポップネスをみんなが感じたのか、全審査員から非常に高い評価を得ていました。おめでとうございます!
KAI-YOU 編集長
恩田雄多のコメント
おめでとうございます! 人間の身体には様々なくぼみがありますが、その中でも“こめかみ“を受け皿にボールをキャッチするというアイディアに引き込まれました!
「次はどんなシチュエーションなんだ?」と、毎回予想と期待を抱かせつつ、予想通りであろうと期待を超えてこようと、どちらに転んでも楽しめる。その世界観が非常にポップだと感じました。
衣装や画面全体のデザインなどクリエイティブの完成度も高い。もっとコメカミマスターのいる生活を観てみたい。めちゃくちゃ具体的に言うと、NHKの「2355」あたりの親和性が高いと思います。NHKさんよろしくお願いします。