ゲーム実況×サッカー? 異色のスポーツエンタメ「キングス・リーグ」が面白そう

エンタメ性の高い「キングス・リーグ」の独自ルール

2023年3月に行われたリーグ戦の準決勝・決勝には、会場であるスペイン・バルセロナのスタジアムに9万人以上が集まった「キングス・リーグ」。

スペイン国内では、世界的有数の人気を誇る国内リーグ「ラ・リーガ」の人気をもしのぐとすらいわれている。

魅力の一つに、エンタメ性の高い独自ルールがある。サッカーより小さいコートでの試合は前後半20分、選手交代は無制限。上から落ちてくるボールを取り合う両端から中央のボール目指してよーいドンッ!など、キックオフの方法もユニークだ。

ボールが上から落ちてくるパターン
両端からボール目指してダッシュするパターン

ほかにも、試合前に1枚カードを引き、好きなタイミングで発動できる「ゴールデンカード制度」という、カードゲーム的な要素も。「即PK獲得」「1分間得点が2倍」「相手選手を2分間退場させる」など、試合の展開を大きく変えることができる。


さらに、元プロ選手・現役選手を毎試合ゲストとして加えられるといった、これまでのサッカーの常識を覆す独特のルールが設けられている。

【キングス・リーグの主な独自ルール
・前後半20分ハーフ
・選手交代無制限
・キックオフは上から落ちてくるボールを取り合う
・シュートアウト
(センターサークルからドリブルしてキーパーと1対1で行うPKのようなもの)
・前後半18分にサイコロを降って出た目の人数で残り2分を戦う
・後半38分からは1ゴールで2得点
・秘密兵器となる「ゴールデンカード」(5種類)がある
(試合前に両監督にランダムで渡され、試合中に使用可能)

こうしたゲーム的要素とストリーマーらが自分のチャンネルで実況・配信することから、筆者はよくこのキングス・リーグ紹介に際して、「ゲーム実況×サッカー」と説明している。

日本との親和性もありそうな「キングス・リーグ」

言語的なハードルの高さもあり、日本では一部のサッカーファンにしか知られていない「キングス・リーグ」。とはいえ、そのフォーマットはストリーマー人気や配信文化が盛り上がる日本とも、親和性が高いかもしれない。

「キングス・リーグ」は現在、スペインと北中南米で展開されている。将来的に日本でも行われるのか、または日本発で新たなサッカーの形が生まれるのか。

どちらが早いかはさておき、日本でいうゲーム実況とサッカーの融合という、これまでにないスポーツエンタメの動向を注視したい。

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