オンラインライブの市場規模が縮小 参加率低下も一人あたりの消費平均価格は上昇

オンラインライブの市場規模が縮小 参加率低下も一人あたりの消費平均価格は上昇
オンラインライブの市場規模が縮小 参加率低下も一人あたりの消費平均価格は上昇

UnsplashJason Jarrachが撮影した写真

ぴあ総研が、2020年より実施している国内オンラインライブ市場に関する調査に基づき、市場規模推計値を発表した。

2023年の有料オンラインライブの国内市場規模の推計と、オンラインライブへの参加率、オンラインライブ参加者1人当たりの年間平均チケット代を、公式サイトで公開している。

オンラインライブの市場規模は縮小傾向──成長は鈍化

ぴあ総研によると、2023年の有料オンラインライブの国内市場規模は、295億円(対前年減少率36.7%)へ減少した。

オンラインライブの市場規模の推移

コロナ禍によってリアルライブの開催が制限を受ける中、有料オンラインライブ市場が2020年を節目に急成長を遂げたことは記憶に新しい。

しかし、リアルライブ/イベントの再開後、1回につき数十万人が視聴するような有料コンテンツが減少。市場の成長は鈍化していることが、数字で示されている。

オンラインライブへの参加率は低下 しかし平均チケット代は上昇

ぴあ総研は、全国の15歳~69歳の男女1万1人を対象にした、有料オンラインライブへの参加の有無も調査している。

結果、2023年の参加率は12.6%と、2022年を0.7ポイント下回る数値になった。

リアル/オンラインライブへの参加率

一方、オンラインライブ参加者1人あたりの年間平均チケット代は上昇傾向にあり、2023年も増加している。

音楽ジャンルで9453円(前年は7769円)。ステージジャンルで1万620円(前年は1万47円)となった。

オンラインライブ参加者の1人当たりの年間平均チケット代

ぴあ総研は、オンラインライブ市場は縮小傾向にあるものの、特定の根強いニーズがあり、ライブの楽しみ方の一形態として定着したと説明。

映像配信技術の進化も続いており、リアルライブとの融合、高画質のストリーミング、360度の自由視点、AR(拡張現実)などの新技術が、ライブ体験をさらに豊かにしていくことが期待されると結論付けている。

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