ボーイズラブ特化SNS「pictBLand」不正アクセス被害に 個人情報流出か

ボーイズラブ特化SNS「pictBLand」不正アクセス被害に 個人情報流出か
ボーイズラブ特化SNS「pictBLand」不正アクセス被害に 個人情報流出か

不正アクセスが報告された「pictBLand」/画像は株式会社GMWのWantedlyより

イラスト・小説投稿SNS「pictBLand」と、オンライン即売会サービス「pictSQUARE」を運営する株式会社GMWが8月15日、データベースに不正アクセスが行われ、第三者によって情報が流出した可能性があることを報告した。

流失した可能性があるのは、「pictBLand」と「pictSQUARE」それぞれのログインメールアドレス・ログインパスワードと、「pictSQUARE」の振込先口座情報、配送先住所情報。

ユーザーには対応策として、同じパスワードを使用している他サービスでのパスワード変更と、不審なメール内のリンクをクリックしないよう注意を呼びかけている。

「pictBLand」「pictSQUARE」では不正なサイトにアクセスが遷移される報告が多数

「pictBLand」では14日から不正なサイトにアクセスが遷移されてしまう現象が発生。GMWはサーバーをダウンさせ、調査を行ってきた。

SNSの投稿によると、サイトにアクセスすると「北朝鮮にデータが流失した」という内容のメッセージが表示され、Webサイト「Pyongyang Times」に転送されるという報告が相次いでいた。

GMWの15日の報告によると、不正アクセスされたサーバーにはクレジットカード情報は含まれていないという。

GMWは「pictSQUARE」に登録されていた振込先口座情報、配送先住所情報を削除。事態の収束に向けて警察など公的機関とも連携するほか、専用の相談窓口を設ける予定としている。

現在も両サイトのサーバーはダウンしており、復旧時期や調査結果、再発防止策については追って報告される。

現在「pictBLand」はサーバーダウン状態/画像はスクリーンショット

標的になったのはBL好きのためのSNSと同人即売会サービス

「pictBLand」サービス画面

「pictBLand」はBL(ボーイズラブ)好きのための投稿SNS。2013年4月から開始し10周年を迎えたサービスで、会員登録数は累計130万人。作品投稿数は累計200万件を超えている。

「pictSQUARE」サービス画面

もう一方の「pictSQUARE」は、仮想空間で同人即売会を行えるサービス。

コロナウイルスの影響で同人即売会が中止や延期が相次いでいた2020年にリリースされ、誰でも開催可能なオンライン即売会サービスとして利用されてきた。

なお、GMWは、「pictSQUARE」サーバーダウン中に予定していたサークルの参加料金については、全額補填する方針を打ち出している。
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