アイドルカフェがタイで独自に進化 「SIAMDOL Cafe」って知ってる?

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アイドルカフェがタイで独自に進化 「SIAMDOL Cafe」って知ってる?
アイドルカフェがタイで独自に進化 「SIAMDOL Cafe」って知ってる?

白を基調としたシンプルながらも可愛らしいカフェ。店内は撮影禁止だが今回は特別に撮影許可が降りました。

かつて秋葉原を賑わせた、アイドル見習いたちが働くというコンセプトの様々なジャンルのお店たち。

アイドルブームの落ち着きと共にその姿を見る機会が少なくなった今、遠く離れたタイのバンコクでアイドルがコンセプトのカフェが人気となっています。

さくらんぼをあしらったネオンサイン風カフェのロゴも可愛らしい

数多くの人気アイドルたちを育てた街、秋葉原

東京・秋葉原には、メイドカフェを筆頭に独自の世界観を持つコンセプトカフェが存在します。

その一種として、今から10年ほど前、秋葉原には駆け出しのアイドルたちがファンと交流し接客するというコンセプトのカフェが多く存在しました。

アイドルがコンセプトのカフェやお店というと、お客さんがプロデューサー目線で楽しめる育成型であったり近距離でアイドルと交流できるスタイルのものがあります。

関西から全国へと展開するドラッグチェーン「ダイコクドラッグ」でおなじみのダイコクによる「AKIBAドラッグ&カフェ」は仮面女子として他方面に活躍する猪狩ともかさんを輩出。

ダイヤの原石」には、お笑いコンビ・鬼越トマホークの坂井良多今さんとの結婚でも話題となった早乙女ゆみのさん、ヒイラギリオさんなどがステージに出演。

現在「ボンボンTV」のメンバーとして活躍するいちなるの2人も「ネ申TOWER」の舞台に立っていた時期があり、アイドルカフェはアイドルの卵たちがキャリアを積む場所として機能していました。

でんぱ組.incなど、幅広く日本のポップカルチャーにスターを排出し続けている「ディアステージ」は今も多くのファンで賑わっています。

当時はAKB48をはじめとするアイドルの流行と共に、様々なコンセプトのカフェや店舗が店内にステージを設けたり、アイドルを目指すキャストが接客をすることは珍しくない時代でした。

時代の流れに伴い、閉店する店舗も多い

現在も営業を続けているお店もありますが、多くが時流ともに閉店や営業形態を変えています。

志倉千代丸さんとつんく♂さんがプロデュースする育成型カフェ大手「AKIHABARAバックステージpass」でさえも2022年に閉店し、アイドルファンには衝撃が走りました。

秋葉原に限らず、今はコンセプトカフェ全体のトレンドがガールズバーに近い形態になっています。

日本でのコンセプト系店舗が「飲み」中心に変わってしまった今、遠く離れたタイのバンコクでは正統派アイドルコンセプトのカフェ「SIAMDOL Cafe(サイアムドルカフェ)」が富裕層を中心にアイドル好きの若者の間で人気となっています。

なぜタイで今、日本では少し懐かしいとも言えるアイドルコンセプトのカフェがうけているのでしょうか。

店内にあるステージ。本格的な音響設備も整っている。

「SIAMDOL Cafe」は日本でも活動するSiam☆Dream(サイアムドリーム)やSUMOMO(スモモ)が所属するライブアイドル大手事務所のSiamdol(サイアムドル)が経営しています。

プロデューサーであるスット・ブンサワンさん(愛称はネット)はただ日本通であるだけではなくビジネスにも長けており、長年地道に日本へ通い両国のアイドル文化の架け橋となってきた人物です。

Siamdolが設立される前より、筆者はネット氏と日本のコンセプトカフェやアミューズメント系飲食店を訪ねたことがありましたが、彼はお客さんとして楽しみながらも鋭い着眼点で特殊な日本の文化背景やビジネス感覚を肌で理解していました。

海外には見た目だけの「なんちゃって」コンセプトカフェもありましたが「SIAMDOL Cafe」は数多くの点で日本の大手コンセプト系店舗に劣らないしっかりとした運営システムや営業形態をとっています。

そのクオリティは、秋葉原のコンセプトカフェの元キャストである筆者も驚くほどのものです。
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