またハラスメントを行ったとされるアップリンクの社長・浅井隆さんの名前を明記した上で、ハラスメント防止への具体策として外部の弁護士が参加する窓口の設置、同様に第三者委員会の設置、社外取締役を加えた取締役会の設置などを挙げている(外部リンク)。
なお原告側となる「UPLINK Workers' Voices Against Harassment」も訴訟外での和解協議が合意したと発表しているが、「しかし、私たち原告は、「円満」にも、そして「全ての問題が解決した」とも考えておりません。」とツイート。
先に挙げたハラスメント防止の具体策を実施させるべく、裁判での判決を求めるのではなく和解を優先したと説明している。
元従業員ら5名が損害賠償を求めてアップリンクを提訴
ことの発端は、6月16日に元従業員ら5名による提訴が明らかになったこと。【お知らせ】元従業員からの訴訟についてhttps://t.co/X0l0B2H3Uz
— UPLINK (@uplink_jp) June 16, 2020
その内容はアップリンク社内で常態化していたというパワーハラスメントを訴えるものになっており、アップリンクと同社の社長・浅井隆さんを相手に、損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
これを受けて浅井隆さんは同日16日にアップリンクのWebサイト上に「不適切な言動があったことを深く反省し、謝罪致します」とする文面を掲載(外部リンク)。
また6月19日に再びWebサイトを更新。「謝罪と今後の対応について」と題した文面を掲載し、具体的な例を上げて対策などを講じるとしていた(外部リンク)。
アップリンクの社長・浅井隆や一部スタッフを批判
この2回の発表を受け、原告側は6月22日に「私たちは、これらの声明を到底受け入れることができません」などと記載した文面を発表。アップリンク代表浅井隆氏から19日に発表された「謝罪と今後の対応について」を受け、本日記者会行ったとともに、声明文を発表いたします。 pic.twitter.com/V3Z5ykPqek
— UPLINK Workers' Voices Against Harassment (@UWVAH) June 22, 2020
浅井隆さんによる突然の声明発表、双方の代理人を通したやり取りから逸脱した行為などを指摘し批判。
またパワハラが浅井隆さんだけによるものではなく、一部スタッフによる関与もあったと言及した。
一連の問題に沈黙した映画業界の体質を指摘
そして本日10月30日に、被告と原告の両者から訴訟外での和解協議が合意したと発表された。被告側となるアップリンクの社長・浅井隆さんは、合意を発表した文面で改めて謝罪。合わせて今後の対応とを説明した。
一方、原告側はパワハラ問題が完全に解決していないこと、再びパワハラが行われることへの懸念、一連の問題について沈黙した映画業界の体質などを指摘しているが、今後は広く映画業界で起こるハラスメントの問題について情報を発信していくとしている。
【ご報告】アップリンク及びアップリンク取締役社長の浅井隆氏によるパワーハラスメントに対する損害賠償を求めた訴訟について、訴訟外での和解協議が合意に至ったことをここにご報告させていただきます。
— UPLINK Workers' Voices Against Harassment (@UWVAH) October 30, 2020
しかし、私たち原告は、「円満」にも、そして「全ての問題が解決した」とも考えておりません。 pic.twitter.com/jz6jnDRYmp
2.和解協議について pic.twitter.com/3NaeXApsfo
— UPLINK Workers' Voices Against Harassment (@UWVAH) October 30, 2020
3.提訴後の映画関係者の沈黙と二次的加害について pic.twitter.com/m3FI1o9Vm6
— UPLINK Workers' Voices Against Harassment (@UWVAH) October 30, 2020
4.裁判を応援してくださった皆さまへ pic.twitter.com/rfxwQYqwwC
— UPLINK Workers' Voices Against Harassment (@UWVAH) October 30, 2020
エンターテイメント業界における問題
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