決定に伴い、アニメの番組ページは削除され、YouTubeで公開されていた予告編も削除されている(外部リンク)。
なお、変更後の放送ラインナップについては、決定次第アナウンスするという。
モチーフとなったゆるキャラ「ちぃたん☆」は、高知県須崎市が著作権侵害を主張、活動停止を申し入れたことで波紋を呼んでいた。
Twitterで目にする機会が多い「ちぃたん☆」とは?
「ちぃたん☆」は、秋葉原出身のコツメカワウソの妖精として2017年に誕生。秋葉原観光推進協会公式キャラクターでYouTuberとしても活動しており、SNS上で過激にも見える体を張った動画で注目を集めた。倒れない棒買ってもらいましたっ☆
— ちぃたん☆ (@love2chiitan) 2018年3月7日
ちぃたん☆ですっ☆ pic.twitter.com/93KTaaDdY1
Twitter Japanが主催する「Twitterトレンド大賞」では、2018年に最もリツイートされたツイートに選ばれている。直接フォローしていなくても、リツイートによって目にしたことがあるという人は多いかもしれない。
キャラクターとして、フジテレビ「スパーク」に出演するほか、女性ファッション誌『Popteen』の専属モデルもつとめている。
須崎市「しんじょう君」と「ちぃたん☆」の関係
須崎市公認のご当地キャラクターとして、同市で最後に確認されたニホンカワウソをモチーフに2013年に誕生したのが「しんじょう君」。その後、ネットで話題を呼んだ本物のカワウソ「ちぃたん☆」が、「しんじょう君」と同じカワウソであることから須崎市の観光大使に任命された。
過激な動画で注目を集め、アニメ放送が見合わせとなった「ちぃたん☆」は、この本物のカワウソをモチーフにしたキャラクターだ。カワウソちぃたん☆が高知県須崎市の観光大使に就任しました😊https://t.co/3TnoPlj5S2
— カワウソちぃたん (@love_otter_love) 2018年1月20日
須崎市の魅力を沢山お伝えできるよう頑張りますのでよろしくお願いします♪ pic.twitter.com/37dW2zy82V
デザインは「しんじょう君」と同じ作者が手がけており、「しんじょう君」と2人でイベントに出演することもあるなど、須崎市との関係性もある。自称ではあるものの観光大使を名乗っていた。
実質これまでは、「ちぃたん☆」は須崎市から黙認されていたと言える。
大使解任の余波? 「ちぃたん☆」ゲームコラボ中止
観光大使を名乗りながら過激な動画の投稿を続けたことで、須崎市に対してクレームが入っていると報道されたのが2019年1月。一年間お世話になった須崎市の観光大使を卒業することになりましたっ☆ありがとうございましたっ☆
— ちぃたん☆ (@love2chiitan) 2019年1月16日
卒業しても須崎市が大好きでしんじょう君ともお友達ですっ☆
これからしんじょう君とコラボグッズも予定しているので楽しみにしていてくださいねっ☆ちぃたん☆ですっ☆ pic.twitter.com/uVfF4xXOeY
その後、クレームの影響と言及されていないものの、須崎市では本物のカワウソ「ちぃたん☆」を観光大使から解任した。
さらに2月6日には、「しんじょう君」にデザインが酷似しているとして、著作権侵害および不正競争防止法違反を根拠に、ゆるキャラ「ちぃたん☆」のマネジメント会社・クリーブラッツに活動停止を申し入れていたことが明らかになっている(外部リンク)。
翌日には、「ちぃたん☆」とコラボを予定していたゲーム『龍が如く ONLINE』がコラボの中止を発表。「諸般の事情に鑑み」と理由の名言は避けたが、波紋を呼んだ活動停止要請の影響とみられている(外部リンク)。
ゆるキャラ「ちぃたん☆」 須崎市が指摘する問題点
須崎市の発表によると、須崎市が「しんじょう君」の商標登録後に、クリーブラッツは国内で同じ作者に制作を依頼した「ちぃたん☆」を商標出願。しかし、「しんじょう君」に酷似していることで「先願に係る他人の登録商標」として拒絶されている。クリーブラッツは須崎市が保有する「しんじょう君」に関わる以下の著作権を侵害しているとしている。
そして、上記を含む、不正競争防止法2条1項2号及び同法2条1項1号に定める不正競争(著名表示冒用行為及び周知表示混同惹起行為)に該当するという。・イラスト、着ぐるみ等の翻案権(著作権法27条)
・二次的著作物の利用に関する原著作者の権利(同法28条)としての複製権(同21条)
・公衆送信権(同23条)
・譲渡権(同26条の2)等
そのうえで、クリーブラッツが須崎市に無断で国内外で商標を出願。両者の信頼関係が損なわれたことで、活動停止を求めたが、現時点において「ちぃたん☆」は活動を停止していない。
なお、「しんじょう君」は2018年、中国などアジア各国での2019年秋のアニメ化を発表している(外部リンク)。
クリーブラッツ側も反論、食い違う両者の主張
一方、クリーブラッツ側も須崎市の発表に対して見解を表明。「『ちぃたん☆』の制作過程で須崎市の担当者に確認してもらっている」「権利を侵害する意図はない」など、須崎市との主張に反論した。海外での商標取得についても、須崎市の担当者とのやり取りがあったうえでの申請と説明している(外部リンク)。
テレビ東京の放送見合わせという決定の背景には、こうした騒動があるとみられる。
なお、クリーブラッツは、地下アイドルグループ・仮面女子らを運営する企業として知られている。
放送見合わせにファン「やっぱり」「残念」
放送の見合わせについて、ネット上にファンから「そうなるかなとは思ってたけど」「残念」「いつかちゃんと放送してほしい」といった声が寄せられている。もしかして、そうなるかな😥とは思ってたけど…やっぱりかぁー😭😭😭
— りんご🍎 (@r1n5_apple) 2019年2月15日
テレビ東京、アニメ「妖精ちぃたん☆」の放送見合わせを発表(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース https://t.co/KejKa2VQEB @YahooNewsTopics
残念💦悲しいね😢
— ami☆ (@ami_chiitan) 2019年2月15日
いつかちゃんと放送してくれるといあなぁ☺️
ネットを駆け巡る騒動
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