東京大学駒場祭、レペゼン地球が出演　東大生が「賢さ」の本質を問う

東京大学で行われる学園祭「第69回駒場祭」内にて開催されるイベント「東大music festival」にて、DJ集団として活動する音楽ユニット・レペゼン地球の出演が決定した。

また、アイドルユニット・天晴れ!原宿や、新しい学校のリーダーズ、THE BANANA MONKEYS、そしてソロアイドル・眉村ちあきさんの出演も発表。

開催日は2018年11月23日（金・祝）、入場無料となっている。いずれも一癖も二癖もある出演陣であり、東京大学の学園祭らしからぬラインナップになっているといえる。

現役東大生が問う「賢いって、なんだ？」

「東大music festival」の公式サイトでは、「賢いって、なんだ？」と題されたステイトメントも公開。

主催者が今回のイベントを開催するに至った考えを読み解くことができる。

"賢いって、なんだ？"

何年か前に、このキャンパスの門をくぐった。
たくさんの優秀な学生が、切磋琢磨し、
世の中の問題を解決したいとキラキラした目で語っていた。社会のことを調べて調べて調べ尽くして、自ら解決しようとした。
でも僕たちは、それから何ができた？
どうやって、社会に貢献できた？

学歴とか関係なくて、面白い人達が面白いことをやってる、
それで全て解決するんじゃないのか？と思う。
軽いノリで、目の前のただあなただけを笑顔にしたい。
ただ美しいと思ったものだけを美しいと言いたい。
自分の夢を、下方修正したくない。官僚なんかじゃなくて、
生涯を通してギリギリ叶うか叶わないかのデカイ夢を持つ。
まずはいちばん身近な駒場祭から盛り上げていきたくて、
アーティストの皆様にお声がけをし、
このイベントを企画しました。「東大music festival」の公式サイトより

今回発表された5組のアーティストは、「賢さ」や「学歴」とはまったく違った文脈において、高く評価され、そしていずれも曲者揃い。

DJ社長さん率いるレペゼン地球は、地元福岡時代から過激なパフォーマンスとキャラクターで知られ、YouTubeにアップする楽曲や動画でも大きなバズを生み続けている「最強の陽キャ」集団。

本人たちは自身が「YouTuber」であることを否定しているが、今最も勢いのあるYouTuberチームであるとも言える。 天晴れ!原宿は、6人組女性アイドルグループ。メンバーは全員原宿でスカウトされている。レペゼン原宿のアイドル。

運営から危険行為を厳重注意するアナウンスが度々行われるなど、過激なファンが多いことでも知られ、アイドルシーンでも賛否両論を巻き起こす存在となっている。 THE BANANA MONKEYSは、マジックミラー号を使用してのミュージックビデオ、「渋谷で一般人を掴まえてラップごしにキス」、ラブホテルオフ会など、度々その炎上行為が話題となるアイドル。

そのあまりの破天荒さから、田代まさしさんとも共演も果たし、共鳴を起こしている。 眉村ちあきさんは、オーストラリア出身の弾き語りトラックメイカーアイドル（!?）。

株式会社「会社じゃないもん」の代表取締役として会社経営も行なっており、物販でファンに株を販売したり、「臨時株主総会」と題したイベントを開催。そのかつてない活動形態が話題となっている地下アイドルだ。 さらに新しい学校のリーダーズは、そのユニットのコンセプトが「模範的なヤツばかりが評価されるこの時代、くだらない不寛容社会から、個性と自由ではみ出していく」というもので、このイベントを体現したかのような存在。

「学歴とか関係なくて、面白い人達が面白いことをやってる、それで全て解決するんじゃないのか？と思う。」というイベント主催者の言葉の通り、非常に強い意志を感じるラインナップとなっている。 11月23日は東京大学駒場キャンパス「グランドフェスティバルステージ」に駆けつけるしかない。

なお、タイムテーブルは近日中に公式サイトで公開される予定なっている。