「火の鳥」や「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」など、手塚治虫作品のキャラクターを美少女化したスマートフォンゲーム『絵師神の絆』(えしがみのきずな)に対して賛否両論が巻き起こっている。
手塚治虫さんの娘であり、コンテンツ展開の監修を手がける手塚プロの取締役・手塚るみ子さんの動向に注目が集まっていた中、手塚るみ子さんは自身のTwitterを更新した。
「誤解されがちなので言っておきますが、手塚作品の全ての企画を私が監修してるわけではありません」と、批判としてSNSを中心に上がっている「るみ子さんの許可を得ているのか?」という声に反論。
続けて「また取締役とはいえ社長ではありません。各事業にはそれぞれ営業がいてビジネスとしての判断をもって契約しています」と自身が決定権を持っているわけではないと説明した。
その上で「理解を越えるものがあっても多様性は必要だと思うようにしています」と、様々な表現に対する自身の考えを示した。
特徴は「火の鳥」や「アトム」、「ブラック・ジャック」などが、手塚作品の権利を管理・運用する手塚プロ監修のもと美少女化されている点。 藤真拓哉さん(火の鳥)、つなこさん(アトム)、ナナメダケイさん(ブラック・ジャック)らがイラストを担当、声優として石原夏織さん、釘宮理恵さん、東山奈央さんが、それぞれのキャラクターを演じることが明らかになっている。『絵師神の絆』先取りオープニングムービー
10月15日にティザーサイトやオープニングムービーが公開されると、ブラック・ジャックのアイデンディティとも言える移植された肌の設定が活かされていない等、一部のファンから「原作の設定を軽んじている」と批判を浴び炎上。
SNSを中心に、取締役である手塚るみ子さんの許可を得ているのか疑問視する声も上がっていた。
美少女化された手塚キャラクターをもっと見る
少しさかのぼると、『ヤングチャンピオン』(秋田書店)で現在も連載中、2015年にはTVアニメ化も果たした『ヤング ブラック・ジャック』は、放送翌年のBlu-ray発売時には、ラフォーレミュージアム六本木でイベントを開催。結果的に女性人気を獲得した同作も、そのビジュアルが発表された当初は必ずしもすべての人に受け入れられたわけではない。
『ヤング ブラック・ジャック』と同時期に放送されたのがCGアニメ『Peeping Life TV シーズン1 ??』。同作に登場した脱力系のアトムたちも、原作に強い思い入れを持つファンの中には快く思わない人もいたのではないだろうか。
正直、手塚プロに関しては、こうした新たな展開は枚挙にいとまがない。『絵師神の絆』に関しても、「この設定は無視してはいけない」というファンの指摘が出るのは当然として、これまでの手塚プロの展開の方向性をみていれば、自然の成り行きと考えることもできるはずだ。
(C)TEZUKA PRODUCTIONS (C)ForwardWorks Corporation (C)COMPILE HEART
直近では、10月5日に手塚治虫生誕90周年を記念した漫画誌『テヅコミ』が創刊。『どろろ』『リボンの騎士』『奇子』といった名作を原作に、カネコアツシさん、創作集団・武礼堂、九部玖凛さんらによるトリビュート作品を掲載している。
手塚治虫さんの娘であり、コンテンツ展開の監修を手がける手塚プロの取締役・手塚るみ子さんの動向に注目が集まっていた中、手塚るみ子さんは自身のTwitterを更新した。
「誤解されがちなので言っておきますが、手塚作品の全ての企画を私が監修してるわけではありません」と、批判としてSNSを中心に上がっている「るみ子さんの許可を得ているのか?」という声に反論。
続けて「また取締役とはいえ社長ではありません。各事業にはそれぞれ営業がいてビジネスとしての判断をもって契約しています」と自身が決定権を持っているわけではないと説明した。
その上で「理解を越えるものがあっても多様性は必要だと思うようにしています」と、様々な表現に対する自身の考えを示した。
誤解されがちなので言っておきますが、手塚作品の全ての企画を私が監修してるわけではありません。また取締役とはいえ社長ではありません。各事業にはそれぞれ営業がいてビジネスとしての判断をもって契約しています。理解を越えるものがあっても多様性は必要だと思うようにしています。
— 手塚るみ子~キチムシ'18 11月1日~7日 (@musicrobita) 2018年10月16日
手塚作品のキャラを美少女化した『絵師神の絆』
『絵師神の絆』はフォワードワークスとコンパイルハートが制作中のスマートフォンゲームアプリで、2019年に配信を予定している。特徴は「火の鳥」や「アトム」、「ブラック・ジャック」などが、手塚作品の権利を管理・運用する手塚プロ監修のもと美少女化されている点。 藤真拓哉さん(火の鳥)、つなこさん(アトム)、ナナメダケイさん(ブラック・ジャック)らがイラストを担当、声優として石原夏織さん、釘宮理恵さん、東山奈央さんが、それぞれのキャラクターを演じることが明らかになっている。
SNSを中心に、取締役である手塚るみ子さんの許可を得ているのか疑問視する声も上がっていた。
美少女化された手塚キャラクターをもっと見る
手塚治虫作品の多様性のある展開
いわゆる萌えを意識した女体化に対して議論が巻き起こった形だが、そもそも手塚治虫作品はこれまでに多くのコラボレーションやキャラクターのリデザインが行われるなど、手塚プロは若者をはじめとした新しい世代に向けた企画を展開してきた。少しさかのぼると、『ヤングチャンピオン』(秋田書店)で現在も連載中、2015年にはTVアニメ化も果たした『ヤング ブラック・ジャック』は、放送翌年のBlu-ray発売時には、ラフォーレミュージアム六本木でイベントを開催。結果的に女性人気を獲得した同作も、そのビジュアルが発表された当初は必ずしもすべての人に受け入れられたわけではない。
『ヤング ブラック・ジャック』と同時期に放送されたのがCGアニメ『Peeping Life TV シーズン1 ??』。同作に登場した脱力系のアトムたちも、原作に強い思い入れを持つファンの中には快く思わない人もいたのではないだろうか。
正直、手塚プロに関しては、こうした新たな展開は枚挙にいとまがない。『絵師神の絆』に関しても、「この設定は無視してはいけない」というファンの指摘が出るのは当然として、これまでの手塚プロの展開の方向性をみていれば、自然の成り行きと考えることもできるはずだ。
(C)TEZUKA PRODUCTIONS (C)ForwardWorks Corporation (C)COMPILE HEART
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