草なぎ剛、鉄コン制作のSTUDIO4℃最新アニメ『ムタフカズ 』に出演

アニメ制作会社・STUDIO4℃の最新アニメ映画『ムタフカズ（MUTAFUKAZ）』の日本語版に、主人公役の声優として草なぎ剛さんが出演する。

監督の西見祥示郎さん、美術監督の木村真二さんら『鉄コン筋クリート』のメインスタッフが再集結した『ムタフカズ』は、10月12日（金）公開。

犯罪者と貧乏人の町で育った主人公・リノことアンジェリーノを草なぎさんが演じるほか、骸骨頭の親友・ヴィンス役に柄本時生さん、臆病なウィリー役を満島真之介さんが担当する。

『鉄コン筋クリート』が再結集した日仏合作『ムタフカズ』

『ムタフカズ』は、フランスのバンド・デシネ（フランスやベルギーの漫画）作家のギヨーム“RUN”ルナールさんとフランスの制作会社・ANKAMA、そしてSTUDIO4℃とのコラボレーション作品。 ギヨーム“RUN”ルナールさんの原作をもとに、自身が監督／編集も手がける。そして、『鉄コン筋クリート』でキャラクターデザインと総作画監督を手がけた西見さんが監督／絵コンテ、木村さんが美術、総作画監督を滝口禎一さんが担当。

ヴィンス・ウィリーとともにダラダラと毎日を過ごしているリノは突然、運命を変えるような出来事に立て続けに遭遇。絶体絶命のピンチに陥ったリノがスーパーパワーに目覚める物語だ。

フランス語版は2017年の「アヌシー国際アニメーション映画祭」「東京国際映画祭」でプレミア上映済み。フランスでは2018年5月から公開されている。

ムタフカズ、本日(現地23日)からフランスにて公開です！！！ 日本もあと少しお待ちください！！ https://t.co/22fAC11xMk

— STUDIO4℃のＣ子 (C-ko) (@STUDIO4C) 2018年5月23日

気だるさが漂う世界観、ギャング同士の抗争にも見える銃撃戦など、治安の悪さを感じさせるハードコアなダーク・ミート・シティ（DMC）を舞台に、STUDIO4℃らしいスタイリッシュなアクションにも期待がかかる。

この機会に草なぎ剛の声優デビュー作を知っておこう

草なぎ剛さんの映画への声優出演は、SMAP時代の2005年に公開された20世紀フォックスによる映画『ロボッツ』の吹き替え以来、13年ぶり。 馴染みが薄いかもしれないが、草なぎさんはこれまでに複数のTVアニメで声優として出演している。

デビュー作となったのは、水沢めぐみさんの漫画を原作として1992年に放送された『姫ちゃんのリボン』。

同作で草なぎさんは、主人公・姫ちゃんこと野々原姫子の姉・愛子のボーイフレンドであり、姫ちゃんが序盤で片思いしていた相手である支倉先輩を演じている。

さらに言うと、劇中に草なぎ剛本人役としても出演。OP「笑顔のゲンキ」、ED「君は君だよ」など主題歌もSMAPが担当しており、ファンにとっては思い入れの深い作品なのではないだろうか。

ちなみに余談を続けさせてもらうと、『姫ちゃんのリボン』の次に放送された『赤ずきんチャチャ』では、香取慎吾さんがメインキャラクター役としてレギュラー出演。同作でもSMAPの「君色思い」がOPを彩っている。

(C)ANKAMA ANIMATIONS - 2017