pixiv発「VRoid Studio」ベータ版　誰でも3Dモデリングができる時代【レビュー動画あり】

「pixiv」を運営するピクシブ株式会社による「VRoid Studio」ベータ版がついにリリースされた。

これは3Dモデルを簡単に作成できるキャラクターメイカー。Windows／Macで利用できるアプリケーションで、誰でも無償で利用することが可能だ。

今回利用できるのは先行利用に応募した方45000人。一般公開は8月3日（金）からとなっている。

3Dモデリングの未来を変える「VRoid Studio」

イラストや漫画など平面的な媒体で表現する創作活動をサポートしてきたピクシブによる、3Dに関わる創作活動を支える新たなサービス「VRoid Studio」。

専用のソフトや知識などが必要だった3Dモデリングの障壁をなくし、生産性を飛躍的に向上させるソフトとして発表時から大きな注目を浴びた。 用意されている素体に対し、絵を描くような操作で髪型を整えたり、目や顔にポイントを加えたりと、直感的に理想のキャラクターをモデリングすることができる。 また輪郭や目の位置、瞳の大きさなども細かくカスタマイズすることができるので、クリエイター次第でかなり印象の違ったキャラクターをつくることができそうだ。 驚くべきは本ソフトが無料で公開されており、なおかつ商業利用も可能だという点。例えばゲームのキャラクターなどに使っても問題ないそうだ。

また、できあがったキャラクターはVRM形式で出力することができ（今後は他のファイル形式もサポート予定）、VRMに対応するさまざまなVR／ARプラットフォーム上でアバターとして利用することが可能となっている。

虹乃まほろちゃんもモデリングに挑戦！

なおこのソフトの公開にあたって、KA-YOUでインターンとして働く虹乃まほろちゃんもモデリングに挑戦。

その出来栄えは…？

VRoid Studioベータ版の機能詳細と今後の実装予定

先行配布されるモデルは「VRoid Studio ベータ版（Version 0.1）」。基本的な機能のみを備えたベータ版となる。具体的な仕様は以下。

【対応OS】
Windows 10 / 8 / 7
macOS 10.13 High Sierra / 10.12 Sierra

【VRoid Studio ベータ版(Version 0.1)の主な機能】
・髪型のモデリング
・目・顔のカスタマイズ ・髪・顔・服・身体のテクスチャペイント
・VRM形式に対応したボーンの生成
・VRM形式でのエクスポート

なお、Version 0.1ではベースとなる3Dモデルは女性キャラクターのみとなるが、今後、男性キャラクターのモデルの提供も予定している。

また、今後の機能提供予定についても明記されている。

今後の機能提供・機能強化の予定

【モデリング機能の強化】
・体型のカスタマイズ
・ヘアデザイン機能にポニーテールやツインテールの作成ツールを追加
・表情デザイン機能
・顔編集機能に八重歯や牙などの設定を追加
・ケモノ耳やツノなど、付加パーツのデザイン機能
・髪の毛など、揺れもの設定機能
・顔や体型の形状編集機能の強化
・男性ベースモデルの提供
・ベースモデルの衣装の拡充
・衣装デザイン機能
・アクセサリーなど、他ソフトで作成された3Dモデルのインポート

【テクスチャ編集機能の強化】
・ペンツール(ブラシ)のカスタマイズ

【ユーザビリティの向上】
・VRMで定義された表情セットの自動追加
・作成したモデルに表情やポーズをつけて撮影が出来る機能
・UIの改善
・ショートカットキーへの対応 ・多言語対応(英語から開始)
・FBX形式・OBJ形式へのエクスポート

個々の具体的な提供時期については随時公式サイトなどで発表される。