世界へ挑むSnow Man、飛躍を期すM!LK──現代男性アイドルの“トンチキソング”戦略

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KAI-YOU編集部_音楽・映像部門

「イイじゃん」「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」に仕掛けられた甘い罠

たとえば、M!LKを知らないリスナーが「イイじゃん」をはじめて聴いたとき、トンチキソングがゆえに「面白い曲を歌うグループ」のイメージが先行するだろう。

それもM!LKの魅力なのだが、それだけでは彼らのアイドルとしてのポテンシャルにまでは届かない。

その穴を埋めるのが、サビに仕込まれた仕掛けだ。「イイじゃん」では、山中柔太朗さんの切れ長な目から漂うアンニュイな雰囲気を漂わせる目線と低音ボイス、「好きすぎて滅!」では各メンバーの甘いセリフで聞く者を沼に堕とす。

M!LK「好きすぎて滅!」MV

「爆裂愛してる」では、山中柔太朗さん、佐野勇斗さん、吉田仁人さんがそれぞれ、一文字ずつ一拍おいて<ば・く・れ・つ>と囁く。バラエティ色の強い楽曲の中に、不意打ちで色気を差し込む。そのギャップが、リスナーを虜にするためM!LKが仕掛けたトラップなのだ。

また、3曲ともに山中柔太朗さんがサビの頭のセリフを担当しているのも注目したい。

山中柔太朗さんの持つ、エレガントな雰囲気と色気も感じる低音ボイスをサビの頭で使うことで、「面白いアイドル」から「カッコいいアイドル」の世界に一気に引き込むことができる。

M!LK「爆裂愛してる」MV

これにより、バラエティ方面で活躍しそうな面白さだけではなく、アイドルとしての「カッコよさ」も同時にひとつの楽曲で表し、M!LKというグループやほかの楽曲にも興味を持たせることに成功したのだ。

リスナーの心を掴む最大の武器は“ギャップ”

完璧なパフォーマンスと奇抜な世界観で魅せるSnow Man。バラエティ感溢れる楽しさと不意打ちの色気で落とすM!LK。

両グループがトンチキソングに込めた狙いのベクトルは異なるが、リスナーの心を掴む最大の武器としてギャップを巧みに利用している点は共通している

2026年上半期総合ソング・チャート「Hot 100」TOP10/画像はBillboard JAPANのXより

「トンチキソング」と一口に言っても、どの層を狙いたいのか、自分たちのどの部分を伝えたいのかなどで、アプローチや見せ方は実に多様なのだ。

世の中を明るくする令和のトンチキソングは、今後もアイドルたちの多面的な魅力を世間に伝える、必要不可欠なジャンルになるだろう。引き続き、彼らがどのような仕掛けで私たちを驚かせ、魅了してくれるのか期待したい。

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:13687)

“トンチキソング”について解剖している記事は初めて読みました。内容からも、ライターさんの音楽愛を感じました!