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	<title>インタビュー</title>
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	<description>KAI-YOUのインタビュー</description>
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		<title>今日マチ子</title>
		<link>http://kai-you.net/interview/592</link>
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		<pubDate>Wed, 30 Nov 2011 07:16:32 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kaiyou</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kai-you.net/interview/?p=592</guid>
		<description><![CDATA[<h4> comic writer<br />
──Machiko Kyo’s interview</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4862487718/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4862487718" target="_blank"></a></p>
<p>マンガ家として数多くの連載を抱え、10月には初の作品集『炭酸水の底』を刊行された今日マチ子さん。1Pマンガを掲載するブログ「今日マチ子のセンネン画報」も更新する脅威の多作ぶりを発揮される今日さんに、マンガへの取り組み方についてお話をうかがいました。<br />
<strong><a href="http://juicyfruit.exblog.jp/" target="_blank">「今日マチ子のセンネン画報」</a></strong></p>
<p><em><br />
</em></p>
<p><span id="more-592"></span></p>
<h5>Page1: 今日マチ子さん</h5>
<p class="question">──今日さんとマンガとの出会いからうかがっていきたいと思います。元々は美大に通われていたんですよね？</p>
<p><strong>今日</strong>　そうですね。そこでは現代アートを中心に、みんなが様々なジャンルでの作品づくりをしていました。私は1年生の後半から、大学を卒業して社会人になって少しの間まで、ずっとイラストエッセイ形式のミニコミの発行を続けていました。大学に通い始めた時、電車で片道2時間半もあったので、その間で1枚を描き切って、駅を降りたすぐ隣のコンビニでコピーして、学校で配るということをやっていたのが始まりです。わりと評判が良かったので、そのまま何号かまとめて中野のタコシェさんで置いてもらったりしていました。</p>
<p class="small">※当時今日さんが発行していたミニコミ誌『Juicy Fruits』。現在はタコシェでも手に入らないが、どうしても読みたい人は検索すれば……？</p>
<p class="question">──社会人となってミニコミの発行も終えられたとのことですが、どんなお仕事をされていたんですか？</p>
<p><strong>今日</strong>　本当は出版社の編集者になろうと思っていましたが、結果として就職できませんでした。自分ができることの中でお金を稼ぐために、学生の時からやっていたイラストレーターとライターを両方続けていました。そのうちイラストの仕事の方が多くなっていき、ライターはやめました。</p>
<p class="question">──その後、マンガ家としてデビューされたわけですね。04年からは、今日さんは7年もブログで<a href="http://juicyfruit.exblog.jp/" target="_blank">「今日マチ子のセンネン画報」</a>という1Pマンガをひんぱんに更新されています。商業誌には必ず編集者がいますが、完全に編集の手が加えられない場所という違いは大きいものですか？</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/477832059X/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=477832059X"></a><em><span style="font-size: x-small;"><a href="http://juicyfruit.exblog.jp/13964504/" target="_blank">2011/11/08「魚の夢」</a>（「今日マチ子のセンネン画報」より）</span></em><br />
<br />
<strong>今日</strong>　やっぱり担当編集者がいる作品は、一緒につくっているという気持ちがありますし、その人のキャラクターや個性を、作品に反映しないまでも私は観察するようにしています。多かれ少なかれ、一番はじめの読者はその担当編集ですから、読者代表としての担当編集が「この作品が好きだ」と言ってくれるようにつくるという方針は持っています。</p>
<p>ただ、「センネン画報」も、描きたいように描いているように見えるかもしれませんが、ある時期から「センネン画報」というイメージができているので、その枠組の中でそのイメージを利用したり崩したり展開したりという感じです。「人に喜んでもらいたい」というのがマンガをつくるひとつの動機なので、基本的には自分のやりたいようにやりつつも読者に喜ばれるようにやるというバランスをとっています。</p>
<h5>Page2: 「○○○マンガ家」</h5>
<p class="question">──長くブログ連載を続けているため、「Webマンガ家」という見られ方をされる場合も多いのではないでしょうか？</p>
<p><strong>今日</strong>　デビュー当時は「Webの人」というイメージがあったと思いますが、最近は雑誌連載の方が多くなって単行本の数も増えたので、あまりそういう見られ方はしなくなりました。ただ、今時「Web発」ってたくさんあるし、どうってこともないだろうなと（笑）。<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4063761320/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4063761320" target="_blank"></a>
<p</p>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h4> comic writer<br />
──Machiko Kyo’s interview</h4>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4862487718/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4862487718" target="_blank"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/b/b/bbd51cf2-s.jpg" width="570" alt="炭酸水の底" class="size-full"  /></a></p>
<p>マンガ家として数多くの連載を抱え、10月には初の作品集『炭酸水の底』を刊行された今日マチ子さん。1Pマンガを掲載するブログ「今日マチ子のセンネン画報」も更新する脅威の多作ぶりを発揮される今日さんに、マンガへの取り組み方についてお話をうかがいました。<br />
<strong><a href="http://juicyfruit.exblog.jp/" target="_blank">「今日マチ子のセンネン画報」</a></strong></p>
<p><em><br />
</em></p>
<p><span id="more-592"></span></p>
<h5>Page1: 今日マチ子さん</h5>
<p class="question">──今日さんとマンガとの出会いからうかがっていきたいと思います。元々は美大に通われていたんですよね？</p>
<p><strong>今日</strong>　そうですね。そこでは現代アートを中心に、みんなが様々なジャンルでの作品づくりをしていました。私は1年生の後半から、大学を卒業して社会人になって少しの間まで、ずっとイラストエッセイ形式のミニコミの発行を続けていました。大学に通い始めた時、電車で片道2時間半もあったので、その間で1枚を描き切って、駅を降りたすぐ隣のコンビニでコピーして、学校で配るということをやっていたのが始まりです。わりと評判が良かったので、そのまま何号かまとめて中野のタコシェさんで置いてもらったりしていました。</p>
<p class="small">※当時今日さんが発行していたミニコミ誌『Juicy Fruits』。現在はタコシェでも手に入らないが、どうしても読みたい人は検索すれば……？</p>
<p class="question">──社会人となってミニコミの発行も終えられたとのことですが、どんなお仕事をされていたんですか？</p>
<p><strong>今日</strong>　本当は出版社の編集者になろうと思っていましたが、結果として就職できませんでした。自分ができることの中でお金を稼ぐために、学生の時からやっていたイラストレーターとライターを両方続けていました。そのうちイラストの仕事の方が多くなっていき、ライターはやめました。</p>
<p class="question">──その後、マンガ家としてデビューされたわけですね。04年からは、今日さんは7年もブログで<a href="http://juicyfruit.exblog.jp/" target="_blank">「今日マチ子のセンネン画報」</a>という1Pマンガをひんぱんに更新されています。商業誌には必ず編集者がいますが、完全に編集の手が加えられない場所という違いは大きいものですか？</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/477832059X/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=477832059X"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/a/4/a446ee4b-s.jpg" width="300" alt="センネン画報" class="alignright size-full"  /></a><em><span style="font-size: x-small;"><a href="http://juicyfruit.exblog.jp/13964504/" target="_blank">2011/11/08「魚の夢」</a>（「今日マチ子のセンネン画報」より）</span></em><br />
<br />
<strong>今日</strong>　やっぱり担当編集者がいる作品は、一緒につくっているという気持ちがありますし、その人のキャラクターや個性を、作品に反映しないまでも私は観察するようにしています。多かれ少なかれ、一番はじめの読者はその担当編集ですから、読者代表としての担当編集が「この作品が好きだ」と言ってくれるようにつくるという方針は持っています。</p>
<p>ただ、「センネン画報」も、描きたいように描いているように見えるかもしれませんが、ある時期から「センネン画報」というイメージができているので、その枠組の中でそのイメージを利用したり崩したり展開したりという感じです。「人に喜んでもらいたい」というのがマンガをつくるひとつの動機なので、基本的には自分のやりたいようにやりつつも読者に喜ばれるようにやるというバランスをとっています。</p>
<h5>Page2: 「○○○マンガ家」</h5>
<p class="question">──長くブログ連載を続けているため、「Webマンガ家」という見られ方をされる場合も多いのではないでしょうか？</p>
<p><strong>今日</strong>　デビュー当時は「Webの人」というイメージがあったと思いますが、最近は雑誌連載の方が多くなって単行本の数も増えたので、あまりそういう見られ方はしなくなりました。ただ、今時「Web発」ってたくさんあるし、どうってこともないだろうなと（笑）。<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4063761320/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4063761320" target="_blank"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/d/5/d5720664-s.jpg" width="270" alt="みかこさん" class="alignleft size-full"  /></a>
<p class="question">──確かに最近ではWeb連載作品も増えていますが、例えば<a href="http://morningmanga.com/" target="_blank">「モーニング」</a>公式サイト上で連載されている<a href="http://morningmanga.com/mikakosan/" target="_blank">「みかこさん」</a>は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスで提供されていることでも話題となりました。</p>
<p><strong>今日</strong>　クリエイティブ・コモンズは私から希望して入れてもらいました。著作権の問題もありますが、基本的には、転用したいという人は悪意ではなくて善意からみんなに紹介したいという気持ちだと思うので、それは咎めるどころか広めて欲しいなという思いを、あの形で表明しました。Webで掲載する以上、ある程度、著作権の微妙な側面と向き合わなければならないのも仕方ないという気持ちもあります。</p>
<p class="small">※最初の10話まで『モーニング』本誌でも掲載され、それ以降はWebのみでの連載という試みで開始された「みかこさん」さんは、著作権ルールを規定するクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが採用されている。「みかこさん」には、「クレジット表示」「非営利目的での利用のみ」「改変禁止」の条件内であれば、自由に作品を転載できる「CC BY-NC-ND 2.1」が適用されている。</p>
<p class="question">──「ほぼ毎日」更新されている「センネン画報」も含め、今日さんはマンガ家としてはかなり多作ですが、その上アシスタントもいませんよね。</p>
<p><strong>今日</strong>　私は人を使うのも仕事を断るのも苦手で、色々抱え込んでしまうんです（笑）。でも今は、できるだけ色んな可能性を試したいなという思いがあります。「叙情マンガ家」と言われはしますが、まだマンガを本業にして5年も経っていないので、もっと向いているものがあったり、より面白いことができるんじゃないかなと。</p>
<p class="question">──そんな今日さんの1番好きなマンガを挙げるとしたら、何ですか？</p>
<p><strong>今日</strong>　ポール・オースターの『シティ・オブ・グラス』をマンガ化したデビッド・マッズケリという人のコミックがあります。モノクロで、いわゆるアメコミとも違う作品。英米文学なので、非常にドライな印象です。いわゆるオチが用意されているような物語ではない描き方で、中学生の時に手にとって、とても影響を受けた作品です。</p>
<p>他には『キャンディ・キャンディ』や『ガラスの仮面』、『アラベスク』、大島弓子作品とか、友達の間で回ってきたものを読んで育ちました。中高ともに女子校だったので、女の子向けのマンガが回ってくることが多かったです。</p>
<h5>Page3: 少女について</h5>
<p class="question">──今日さんは「少女性」をモチーフにされているという風に言われることがありますよね？</p>
<p><strong>今日</strong>　そうですね。でも最近の日本人の作家さんは、ジャンルに限らずみんな女の子ばかり描いているような気がします。私は特別に「少女性」にはこだわっていません。一般的に描きやすいから少女をモチーフにしていると思いますが、私の中では意識的に、「痛み」を持つ存在であったり、もっと別の「永遠の象徴」として少女を描いています。<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4253104908/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4253104908"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/d/b/db03101f-s.png" width="300" alt="cocoon" class="alignright size-full"  /></a>
<p class="question">──ひめゆり学徒隊を題材にした『cocoon』のあとがきで、「兵士たちが白い影なのは、少女時代の私が、潔癖さをつきつめるうちに、男性の存在がないようにふるまっていた思い出からです」と書かれていたのが印象的でした。</p>
<p><strong>今日</strong>　『cocoon』では「少女性」というのもキーワードですが、戦争という側面から見た時、兵士を真っ白に描いたのは、顔のない人や見えない敵、戦争の得体の知れなさという意味合いの方が強かったですね。『cocoon』は読者には異色作に映ったかもしれませんが、自分の中では昔からずっと、残酷性や暴力性を描きたいという気持ちがありました。</p>
<p class="question">──今日さんはアニメもご覧になるんですよね？</p>
<p><strong>今日</strong>　そうですね、けれど夢中になると言うよりは、本当にいち視聴者というような感じで見ています。『化物語』や『魔法少女まどか☆マギカ』の絵も描かせていただいたり、『パンティー＆ストッキングwithガーターベルト』も可愛いから好きで見ています。最近は『輪るピングドラム』をたまに見たりします。『まどマギ』も、絵が可愛いとか、女子同士の戦いから生まれる友情が面白いなと思って見ていました。批評的にどうこう、とかは考えませんね。<br />
<a href="http://www.bakemonogatari.com/special/"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/8/6/86eb4b26-s.jpg" width="570" alt="化物語" class="size-full" /></a><span style="font-size: x-small;">（C）西尾維新／講談社・アニプレックス・シャフト</span>
<p class="small">※TVアニメ版<a href="http://www.bakemonogatari.com/" target="_blank">『化物語』</a>第九話「なでこスネイク 其ノ壹」のエンドカード（EDの後に表示される、ゲストクリエイターによるキャラクターたちの描き下ろし作品）担当／<a href="http://www.seidosha.co.jp/index.php?%CB%E2%CB%A1%BE%AF%BD%F7%A4%DE%A4%C9%A4%AB%A1%F9%A5%DE%A5%AE%A5%AB" target="_blank">『ユリイカ 2011年11月臨時増刊号』「総特集†魔法少女まどか☆マギカ　魔法少女に花束を」</a>に収録の「～私たちの魔法少女　トリビュート・イラストギャラリー～」参加</p>
<p class="question">──今日さん自身はジャンルとしての「百合」へのこだわりはありますか？</p>
<p><strong>今日</strong>　特に意識したことはないですね。そもそも「百合」を描いたこともないし……。『センネン画報』は、それこそレイモン・ペイネ的な、永遠の恋人としてずっとくるくる回っている男女という感じだし、『cocoon』はいわゆる女子校的な、恋愛にまではいかないけれど同性同士の強い絆を意識しました。『みかこさん』は普通の高校生の恋愛がテーマ、という風に、作品によって変えています。</p>
<h5>Page4: 表現の器</h5>
<p class="question">──ミニコミや商業誌、Webなど、様々な媒体で描き分ける際の意識は違いますか？</p>
<p><strong>今日</strong>　描きたいことはもちろんありますが、表現をする時に、器の方を先に考える癖があります。ブログだと1Pが最適な大きさであるとか、Twitterだと一文に一枚の画像が丁度いいとか、いわゆるマンガ誌であれば16Pなどの単位で構想を練るとか、いつもそういう風に考えています。</p>
<p class="question">──器のスケールですか？</p>
<p><strong>今日</strong>　そのスケールで、最も活かせる方法を考えます。例えばモノクロ24Pは、週刊マンガ誌のサイズであれば活きるものですが、それをWebでやってしまうと、まだるっこしく思えてしまう。Webにはライトな表現の方が合うと思います。逆に、マンガ誌でそういうライトさを採用しても、描き込み不足という感じになってしまうので、そういった点には気をつけて描き分けていますね。</p>
<p class="question">──マンガ以外のご活動では、読者に向けたイベントも開催されていますよね？</p>
<p><strong>今日</strong>　作品がそういう機会を必要としていれば開催します。先日は阿佐ヶ谷Loft Aで宇多丸さん、福田里香さんと対談という『cocoon』のイベントでした。『cocoon』には色々な見方ができるので、語る要素がいっぱいある。ああいう場所にくるのは読んだこと以上に、さらに深く知りたいと思っている方々なので、作品の背景や裏話をしたいと思います。『センネン画報』の時は、ワークショップもやりました。それも、Webマンガ作品のリズムやコマ割りの仕組みなどを知ってもらうという目的でした。</p>
<p>12月にはマンガを編集から読みとく講座を企画しています。私が語るのではなくて、私の担当編集が今日マチ子を語るという、私の中ではリミックスみたいな感覚です。『みかこさん』の担当者、<a href="http://juicyfruit.exblog.jp/14012423/"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/a/8/a8e58d06-s.jpg" width="350" alt="今日マチ子" class="alignright size-full" /></a>『cocoon』の担当者、『炭酸水の底』の担当者に出演してもらって、各担当編集によってこれだけつくり方が違うとか、仕事の進め方の違いなどを話してもらいます。</p>
<p class="small">※「マチ子サロン」と題された、ワークショップやトークセッションなどが、現在4回まで開催されている。2011年12月11日(日)には、マチ子サロンvol.5<a href="http://juicyfruit.exblog.jp/14012423/" target="_blank">「編集ちゃんと担当くん」</a>と題されたトークセッション「今日マチ子のつくり方〜編集からよむ逆引き漫画トーク〜」が開催される</p>
<p class="question">──今年10月に出版された『炭酸水の底』は初の作品集ということで、何かしらの転機という側面はありますか？</p>
<p><strong>今日</strong>　いえ、単純に作品が溜まったから出しただけです（笑）。装画や単発のイラスト、マンガなど今まで描き散らしたものが多かったので、そろそろまとめたいなと思いました。最終的には「炭酸水の底」というテーマに相応しいものだけを収録していて、手に取った方に大事にとっておいてもらえるようにしたかったので、理想の形に収まって良かったです。また3・4年後に次が出せればいいなと思っています。けれど、テイストが違う作品など、載せられなかった作品も沢山あります。いつか「裏ベスト」をつくれれば面白いかもしれませんね。</p>
<p class="small">※『炭酸水の底』は、『センネン画報』『cocoon』も手掛けたデザイナーの川名潤さんが、作品選びと並べ方をディレクションしている。ちなみに弊誌<a href="http://kai-you.net/books/97/" target="_blank">『界遊004』</a>収録の「のびたさんおやつよ」も、一部抜粋・加筆の上でカラーで再録されている。</p>
<h5>Page5: マンガとの付き合い</h5>
<p class="question">──マンガを描く上で、一番大事にされていることをお聞きしてもいいですか？</p>
<p><strong>今日</strong>　なんだろう……まず第一に締め切りを守らなきゃいけない。でも、本当にそれは大事なことです。美大では、締め切りがないも同然のゆったりとしたスケジュールが多かったんです。一応課題の提出日はありますが、本当に自分のテーマを追いかけていくと、期限なんてないようなもので、締りのない毎日になってしまう。きつくても締め切りがあることで、そこに向かって毎日短距離走をやっているような、そんな感じの集中力は持つことができると思う。時間の制約というものを商業誌の弊害と見る人もいますが、むしろ私はそれがあるからやっていけていると感じます。</p>
<p class="question">──ではマンガを描くリズム、一日のサイクルは大体決められているんでしょうか？</p>
<p><strong>今日</strong>　サイクルも何もなく、もうひたすら追いまくられています（笑）。原稿を進める間にも電話やメールがくるので、それに対して必死で対処して夜まで続けています。ただ、必ず1日30分湯船につかることと、週2回ちゃんと運動をすることは守ってやっていますね。「この原稿つらい」という時は全く関係ないラクガキをして発散しています。ある原稿を描き終わったら、2・3時間は完成の喜びに浸っていられるんです。けれど、その後はだんだん不安になってきて、何かを描かないといけない強迫観念に追われてます。仕事の原稿の合間に自主原稿を描いたりして、絵のストレスは絵で晴らす。完全に「業」のようになっていますが（笑）。</p>
<p>ときには徹夜もしますが、体力的にそんなに徹夜って続けられるものでもないですよね。1年に1回くらい、ここだけは外せないという時には2徹3徹をしても構わないんですが、週刊連載もあるので、できるだけ負担を分散させるようにしています。本気で燃え尽きてしまうとその後が続かないので、気持ち良く寝られるぐらいの、ダメにならない程度に頑張る。無理をすると結局誰の何のためにもならないので、そうはならないように調整しています。<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4778321154/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4778321154"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/3/1/319478c6-s.jpg" width="300" alt="センネン画報" class="alignleft size-full"  /></a><em><span style="font-size: x-small;"><a href="http://juicyfruit.exblog.jp/14015130/" target="_blank">2011/11/16「一人だとさすきしないわ」</a>（「今日マチ子のセンネン画報」より）</span></em>
<p class="question">──ひたすらマンガに打ち込まれているイメージの今日さんが、以前「マンガはそこまで読まない」とインタビューで答えられていて、とても意外でした。</p>
<p><strong>今日</strong>　「マンガ読み」を名乗れるほどの量ではないという意味です。いわゆる普通の人のマンガの読書量くらいです。「でした」かな？ 今は掲載誌も増えて、どうしても読まざるを得ない状況もあります。もちろん、良い作品に出会うと心から「マンガは素晴らしい！」と思いますし、表現方法としてのマンガは大好きです。</p>
<p class="question">──今日さんの好きなマンガという表現方法の持つ独自性は何でしょうか？</p>
<p><strong>今日</strong>　軽さ、でしょうか。美術や現代アートとは違う自由さがあります。一応私もアートを学ぶ学科出身ですが、それよりもマンガの方が面白いと感じる気持ちは確かにある。逆にマンガを現代アートとして捉えるような動きもありますが、それとも違う意味で、人への影響力とか、普遍性や大衆性など、構えなくても感動できたり共有できるものが、マンガにはあると思っています。</p>
<p class="question">──最後に、今後の目標はありますか？</p>
<p><strong>今日</strong>　多くの人に喜んでもらえることと自分のやりたいこととを、上手くバランスをとれるように意識していきたい。マンガ家を名乗る以上、良いマンガ作品を残すということが第一なので、ただただ良いマンガを描きたいという、それに尽きます。『センネン画報』も、必ず終わるときは来るので、次はどういう媒体にどういう作品を載せられるかを考えるのも楽しみ。</p>
<p class="question">──テーマを描きながら読者を楽しませることに向き合っていく、ということですよね。お話をうかがっていて、今日さんは「作品の多面性」を大事にされているのだと感じました。</p>
<p><strong>今日</strong>　多面性と言っていいのか、多少わかりにくい表現をしてしまうのが私の癖なのかもしれないですね。でも、一つだけはっきりしているのは、人によって受けとり方が違うということを、私は「良し」としてマンガを描いています。例えば「みかこさん」を連載していて毎回感想がきますが、「今回は切なかった」とか「許せない」とか、様々な反応があります。それは正しい。現実の世界でも、一つの出来事やシーンがあったとしても、色んな見方がある。そういうことを伝えられたらいいなと思います。ただ、あまりにも茫洋とした表現を使うと「何を言っているんだ」ということになるので、さじ加減は意識して、「ここは悲しいのかもね……」くらいのことは言わなきゃいけないとは思いますけど（笑）。</p>
<p>─────────────────────────────────────────</p>
<p><strong>今日マチ子</strong><br />
漫画家。東京都出身。東京藝術大学美術学部卒。ブログ「今日マチ子のセンネン画報」をほぼ毎日更新中。2006・07・10年文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に選出。著書に『みかこさん』（講談社）、『100番めの羊』（廣済堂出版）、『センネン画報』（太田出版）、『かことみらい』（祥伝社）など。連載作品は「みかこさん」（「モーニング」公式サイト）、「アノネ、」（『Eleganceイブ』）、「みつあみの神様」（『ジャンプ改』）など多数。</p>
<p><strong><a href="http://juicyfruit.exblog.jp/" target="_blank">「今日マチ子のセンネン画報」</a></strong></p>
<p><strong><a href="http://twitter.com/#!/machikomemo" target="_blank">Twitter</a></strong></p>
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		</item>
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		<title>日日日</title>
		<link>http://kai-you.net/interview/528</link>
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		<pubDate>Fri, 21 Oct 2011 08:52:24 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kaiyou</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kai-you.net/interview/?p=528</guid>
		<description><![CDATA[<h4>novelist<br />
──Akira’s interview</h4>
<p><a target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4094511768/ref=as_li_tf_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=1211&#038;creativeASIN=4094511768"></a>ライトベル作家といえば名前が「読めない」人が多い。その中でも特に「読めない」のが日日日さんだろう。若くして華々しくデビューし、近年では「私のやさしくない先輩」が山本寛監督に実写映画化されて話題となった。『暫 -SHIBARAKU!- vol.2』にもご執筆され、飛ぶ鳥を落とす勢いで進み続ける日日日さんだが、作品ごとにがらりとスタイルを変える彼の心中を察することは難しい。このインタビューでは日日日さんの秘密に迫る。</p>
<p><strong><a href="http://fcblg.jp/attashira/" target="_blank">日日日オフィシャルブログ</a></strong><br />
<br />
インタビュアー<br />
<a href="http://twitter.com/#!/hattamon" target="_blank">八田モンキー</a>（<a href="http://e-shibaraku.com/" target="_blank">暫編集部</a>）</p>
<p><em><br />
</em></p>
<p><span id="more-528"></span></p>
<h5>Page1: 金のかからない、遊び</h5>
<p class="question">──まずはそのペンネームの由来からお聞きしてもよろしいですか。</p>
<p><strong>日日日</strong>　もう 300 回くらい言っていますが（笑）。僕の本名がアキラというんですよ。そこで、「晶」を分離させてみたら楽しいんじゃないかと思いました。痛い話ですが、どうやら中学生からそのペンネームを使っていたらしいです。中学や高校の頃はワープロを使わないで原稿は手書きでした。だから簡単で見やすいし覚えやすいもの が良いかな、という簡単な理由です。ただ、受賞した頃は編集者から何回か変えろと言われましたよ。</p>
<p class="question">──Googleの検索にひっかかりにくいですよね。</p>
<p><strong>日日日</strong>　検索すると「毎日新聞」とか「日曜日」とかが出てきてしまうんですよ（笑）。このインタビューもひっかからないかもしれません……。そのせいかネット界隈ではずっと謎の男のような扱いだったので、昨年に一人暮らしを始めた辺りから<a href="http://fcblg.jp/attashira/" target="_blank">ブログ</a>や<a href="http://twitter.com/#!/HiHiHiakira" target="_blank">Twitter</a>をやりはじめて、読者さんとも交流するようになりました。どんな人かわからない、というのは少し怖いですし。例えば、僕は知らない人から見るとライトノベル作家が辿るべき理想の成功を収めているように見えるみたいです。18歳で小説賞を5つ賞取り、一年目にアニメ化、次に映画化、とかの道筋です。それで疎まれたりすることもあって。だから実際にはどんな奴が書いているのか、見せようと思った。本当はみんなが想像してるのと違って、結構ボロボロなんですよ……。</p>
<p class="question">──作家になろうと思ってから5つの賞（恋愛コンテストラブストーリー大賞、新風舎文庫大賞、エンターブレインえんため大賞佳作、角川学園小説大賞優秀賞、MF文庫J新人賞編集長特別賞）を受賞してデビューするまでの経緯を教えて下さい。</p>
<p><strong>日日日</strong>　「小説家になろう」と明確に志したのが17歳か18歳、高校3年生の時です。丁度受験シーズンと被っていたのを覚えています。「俺は本当は何がやりたいんだろう」という良からぬことを考えて（笑）。「これが俺の受験勉強や！」とか言って親に怒られたりしていましたね。</p>
<p>小説そのものは14歳ぐらいから書いていました。とにかく当時は本当にお金がなくて、人から漫画を借りたり、人のカードゲームのダブりでデッキをつくらせてもらったり。その中で一番お金のかからない趣味、遊びというのが小説でした。自分で書いて、自分で読める。それで延々と時間を潰せる。本もボロボロになるまで読み返したり……いま振り返ればそういうのが奇跡的に作家になる修行になっていた。最初から恵まれた環境にいるとダメですね。最初は原稿用紙に手書きだったので、漢字も覚えられましたし。手首が強くなったのも大きいです（笑）。手首を酷使しすぎているせいか、最近アルコール中毒かってくらいに震えるんですよね……。一度検査してもらいたいくらいです。</p>
<p class="question">──多作かつ速筆で知られる日日日さんですが、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4797495588/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=1211&#038;creativeASIN=4797495588"target="_blank">『ちーちゃんは悠久の向こう』</a>に掲載されている作家の久美沙織さんの解説で、受賞する18 歳までにすでに 17 作品も完成させていたと書かれていましたね。</p>
<p><a href="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/a/3/a3144dc0.jpg"></a><strong>日日日</strong>　おそらく、あの頃の僕は作品を書き上げるのが最も早かったです。いまみたいに作品のプロットを提出する必要もないし、編集者もいなかったから。完全にナチュラルに一人で一本完成させられる。はじめて<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4757722907/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=1211&#038;creativeASIN=4757722907"　target="_blank">『狂乱家族日記』</a>の編集者と会った時、「これまでに書いた原稿があれば持ってきてください」と言われて、フロッピーディスクをどかっと持っていきました。「えっ」ていう顔をされましたが全部読んでくれましたね。そのときに出した数が、たしか17本。</p>
<p class="question">──当時書かれていた作品というのは、誰かに見せたりはしていたのですか？</p>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h4>novelist<br />
──Akira’s interview</h4>
<p><a target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4094511768/ref=as_li_tf_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=1211&#038;creativeASIN=4094511768"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/0/4/04b5c839.png" alt=""width="348" height="421" class="alignright size-full wp-image-535" /></a>ライトベル作家といえば名前が「読めない」人が多い。その中でも特に「読めない」のが日日日さんだろう。若くして華々しくデビューし、近年では「私のやさしくない先輩」が山本寛監督に実写映画化されて話題となった。『暫 -SHIBARAKU!- vol.2』にもご執筆され、飛ぶ鳥を落とす勢いで進み続ける日日日さんだが、作品ごとにがらりとスタイルを変える彼の心中を察することは難しい。このインタビューでは日日日さんの秘密に迫る。</p>
<p><strong><a href="http://fcblg.jp/attashira/" target="_blank">日日日オフィシャルブログ</a></strong><br />
<br />
インタビュアー<br />
<a href="http://twitter.com/#!/hattamon" target="_blank">八田モンキー</a>（<a href="http://e-shibaraku.com/" target="_blank">暫編集部</a>）</p>
<p><em><br />
</em></p>
<p><span id="more-528"></span></p>
<h5>Page1: 金のかからない、遊び</h5>
<p class="question">──まずはそのペンネームの由来からお聞きしてもよろしいですか。</p>
<p><strong>日日日</strong>　もう 300 回くらい言っていますが（笑）。僕の本名がアキラというんですよ。そこで、「晶」を分離させてみたら楽しいんじゃないかと思いました。痛い話ですが、どうやら中学生からそのペンネームを使っていたらしいです。中学や高校の頃はワープロを使わないで原稿は手書きでした。だから簡単で見やすいし覚えやすいもの が良いかな、という簡単な理由です。ただ、受賞した頃は編集者から何回か変えろと言われましたよ。</p>
<p class="question">──Googleの検索にひっかかりにくいですよね。</p>
<p><strong>日日日</strong>　検索すると「毎日新聞」とか「日曜日」とかが出てきてしまうんですよ（笑）。このインタビューもひっかからないかもしれません……。そのせいかネット界隈ではずっと謎の男のような扱いだったので、昨年に一人暮らしを始めた辺りから<a href="http://fcblg.jp/attashira/" target="_blank">ブログ</a>や<a href="http://twitter.com/#!/HiHiHiakira" target="_blank">Twitter</a>をやりはじめて、読者さんとも交流するようになりました。どんな人かわからない、というのは少し怖いですし。例えば、僕は知らない人から見るとライトノベル作家が辿るべき理想の成功を収めているように見えるみたいです。18歳で小説賞を5つ賞取り、一年目にアニメ化、次に映画化、とかの道筋です。それで疎まれたりすることもあって。だから実際にはどんな奴が書いているのか、見せようと思った。本当はみんなが想像してるのと違って、結構ボロボロなんですよ……。</p>
<p class="question">──作家になろうと思ってから5つの賞（恋愛コンテストラブストーリー大賞、新風舎文庫大賞、エンターブレインえんため大賞佳作、角川学園小説大賞優秀賞、MF文庫J新人賞編集長特別賞）を受賞してデビューするまでの経緯を教えて下さい。</p>
<p><strong>日日日</strong>　「小説家になろう」と明確に志したのが17歳か18歳、高校3年生の時です。丁度受験シーズンと被っていたのを覚えています。「俺は本当は何がやりたいんだろう」という良からぬことを考えて（笑）。「これが俺の受験勉強や！」とか言って親に怒られたりしていましたね。</p>
<p>小説そのものは14歳ぐらいから書いていました。とにかく当時は本当にお金がなくて、人から漫画を借りたり、人のカードゲームのダブりでデッキをつくらせてもらったり。その中で一番お金のかからない趣味、遊びというのが小説でした。自分で書いて、自分で読める。それで延々と時間を潰せる。本もボロボロになるまで読み返したり……いま振り返ればそういうのが奇跡的に作家になる修行になっていた。最初から恵まれた環境にいるとダメですね。最初は原稿用紙に手書きだったので、漢字も覚えられましたし。手首が強くなったのも大きいです（笑）。手首を酷使しすぎているせいか、最近アルコール中毒かってくらいに震えるんですよね……。一度検査してもらいたいくらいです。</p>
<p class="question">──多作かつ速筆で知られる日日日さんですが、<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4797495588/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=1211&#038;creativeASIN=4797495588"target="_blank">『ちーちゃんは悠久の向こう』</a>に掲載されている作家の久美沙織さんの解説で、受賞する18 歳までにすでに 17 作品も完成させていたと書かれていましたね。</p>
<p><a href="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/a/3/a3144dc0.jpg"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/a/3/a3144dc0.jpg" alt="" width="230" height="326" class="alignright size-full wp-image-535" /></a><strong>日日日</strong>　おそらく、あの頃の僕は作品を書き上げるのが最も早かったです。いまみたいに作品のプロットを提出する必要もないし、編集者もいなかったから。完全にナチュラルに一人で一本完成させられる。はじめて<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4757722907/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=1211&#038;creativeASIN=4757722907"　target="_blank">『狂乱家族日記』</a>の編集者と会った時、「これまでに書いた原稿があれば持ってきてください」と言われて、フロッピーディスクをどかっと持っていきました。「えっ」ていう顔をされましたが全部読んでくれましたね。そのときに出した数が、たしか17本。</p>
<p class="question">──当時書かれていた作品というのは、誰かに見せたりはしていたのですか？</p>
<p><strong>日日日</strong>　本格的に小説にのめり込むきっかけがありまして。高校二年生の夏休みをすべて使って、2000ページくらいの超大編を書いたんですね。それは友達と一緒に書き始めたんです。けれど、その友達が僕と比較すると凄く遅いので、次第に僕だけが書くことになっていったんですね。「読んで読んで」とせがむと、その子が編集者のようになってくれて、最後にばっと一気に2000ページ送ったら、翌日には「読んだよ」と言ってくれて。「ここはこれだよね」という指摘や意見をくれたりして、凄く楽しかったです。彼は編集者にならないのかな。</p>
<p class="question">──その原点とも言うべき2000枚の作品というのはジャンル的にはどういったものだったんでしょうか？</p>
<p><strong>日日日</strong>　カオスでしたね（笑）。最初の方は、孤島から手紙が届いて宝探しに行くんですよ。主人公は4人いて、一人は殺人鬼、一人は名探偵、一人はふつうの女の子──だと思っていたら、実は！？　みたいな。宝探しをさせるために主人公たちを呼び出した孤島の主人は実はすでに密室で死んでいて。けれどなぜか後半では生き返って銃撃戦がはじまる（笑）。自由すぎましたがあらゆるジャンルを内包していたので、書きあげる過程で凄く鍛えられたと思います。無事に完結させていて、実家に戻ったときに久しぶりに見てみたら、なんとあとがきまで書いてた（笑）。なぜか一文節ごとに色まで変えて……。いまは超見たくないです。いずれ焼却処分するでしょう……。</p>
<p>その作品を書くまで長編を完成させたことがなかったんですが、それで「あ、ちゃんと完成させられるんや」と思った。そこからネットで公募ガイドを探すわけですが、当時は新人賞をネットで公募しているのはライトノベルしかなかったんです。それで作品を書いて送り続けていたら大体ライトノベルの賞だったという。そこからライトノベルに作風が変化していきました。</p>
<p class="question">──言ってみればわりとネガティブな理由だったということですか。</p>
<p><strong>日日日</strong>　ネガティブというよりも本当に選択の余地がなかったんです。当然、ライトノベルは嫌ではなくて当時から図書館で読んでいましたが、まさかここまで自分がライトノベルに特化した作家になっていくとは考えていませんでした。ただ逆に、そもそもジャンル意識が無いのかもしれません。選択の余地が無い、というのは今も変わりませんが（笑）。</p>
<h5>Page2: ジャンルを越えて</h5>
<p><a href="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/a/9/a9c3d912.jpg"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/a/9/a9c3d912.jpg" alt="" width="339" height="500" class="alignright size-full wp-image-535" /></a>
<p class="question">──<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4861275539/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=1211&#038;creativeASIN=4861275539" target="_blank">『邪眼探偵ネクロさんの事件簿』</a>では一話ごとにコラムのようなものを書いておられましたが、そこでは、いわゆるラノベ的なハーレム展開であったりエロを描くよりは、残酷な描写を描くほうが自分は好きだと書いていましたね。</p>
<p><strong>日日日</strong>　好きというか、やはり自然に書けますね。それこそアマチュア時代はずっと中二病にかぶれていて、殺人や自殺とか人が死ぬ話ばかりを書いていたので、慣れているというのはあります。最近はもちろん分野を問わずに読もうとしているんですが、ラブコメはあまり得意ではないかもしれません……。実はちゃんとアニメを見始めたのもそれこそ去年からなんですよ。たしか飲み会で「パンスト（『パンティー＆ストッキングwithガーターベルト』のこと）面白いよね」って言われて、ニコニコ動画の無料配信で見てみたら、アニメ面白い！とハマりました。それがファーストコンタクトです。それからのめり込んで『けいおん！』のDVDを買ってしまって……そこでパッと世界が開けました。</p>
<p class="question">──（笑）。ライトノベル作家として、かなりめずらしいのでは？</p>
<p><strong>日日日</strong>　部屋がフィギュアだらけとかの人の方が多いでしょうね。僕の部屋にあるフィギュアはウルトラマンレオくらいですよ。</p>
<p class="question">──逆に何かコレクションしているものなどはないのですか？</p>
<p><strong>日日日</strong>　僕、すぐに物を捨てるんです。編集者にももっと物を大切にしろと怒られるんですけど。人が来る度に読んだりした本もあげてしまいます。もちろん、自分の作品は自分の子どもみたいな物なのでそこまで過剰にネグレクトできないですけど（笑）。だからあらゆる方面のものを少しずつ齧っているという感じです。オタク趣味に限っていえば当然、漫画、ゲーム、アニメ、小説……けれどどちらかというと外で遊ぶのが趣味なので。</p>
<p class="question">──ライトノベルというのは「キャラクター小説」と言われることが多々あると思います。あまりサブカルチャーやオタク文化に触れる機会の少なかった日日日さんはどういったところからキャラクターの描写の仕方などを参考にされているのでしょうか。</p>
<p><strong>日日日</strong>　小説でいえば、すぐに思い浮かぶのは京極夏彦さんの『ルー＝ガルー』です。本当にボロボロになるまで何回も読んでいます。京極夏彦作品の何が良いって、作品がとにかく分厚いんですよ（笑）。あのページの分厚さで、文庫版であればたったの700円で買えるんですよ？　当然、分厚いだけじゃなくて読むたびに面白い。燃費がとにかく良い。一時期、京極夏彦さんの小説で見たこと無い漢字が出たらメモって使おうと思うくらい好きでした。「夢夢」って書いて「くらくら」って読ませるとか（笑）、他で見たことは一回もありませんね。ライトノベルの作品でいえば、学校の図書館にあったものは殆ど読みました。『キノの旅』、『ブギーポップは笑わない』『天国に涙はいらない』『Missing』とか『イリヤの空、ＵＦＯの夏』。</p>
<p class="question">──他ジャンルのカルチャーに集中していたわけではなく、あくまで小説作品から影響を受けたということですね。一般文芸の作家さんではそういった方も多いですが、やはりライトノベルだと特異な気がします。</p>
<p><strong>日日日</strong>　ある意味滅茶苦茶ですよね。それもこれもとにかく金が無かったせいです（笑）。だから自家中毒を起こしていきました。自分で書いた作品を読んで、書いて、読んで、書いての繰り返しです。人の何かを読んだら、それをそのまま書くという作業も試していたこともあります。最近もその癖が出るのか、つい直前まで読んでいた作品の影響をモロに出してしまったりするみたいです。「あ、これ『Fate/Zero』だよね。はまってるんだな」とか、コアなファンには分かってしまう。</p>
<p class="question">──はじめから一般文芸もライトノベルも、ジャンルをまたいで両方とも書けるという自信はあったのでしょうか。</p>
<p><strong>日日日</strong>　どっちも書けるというか、どっちも書いてしまったというか。最初はライトノベルの方がむしろ書けませんでした。映画化もされたので、僕に一般文芸のイメージを持っている方も中にはいると思うのですが、今となっては本数を重ねたこともあって、むしろライトノベルのほうが早く書けるようになりました。</p>
<p>多分、今の僕では一般文芸の作品を書き上げる速度を出せないから、そのシーンでは勝てないと思います。何よりも違うのは、あれを書くには10代のルサンチマンや青臭さが絶対に必要なんですよ。それを維持できなくなってしまった。いまはある程度は恵まれた生活をしているので、もう少し落ちぶれないと駄目ですね。あと二、三年は待ってください（笑）。いまは書こうとしても、やはり技術で書いてしまって、どうしても小賢しい気がするんです。一般文芸で限って言えば当時の日日日に負けている、と言えるかもしれません。</p>
<p>技術で書かないと年に10冊は出せない。逆に言えば年に10冊出すために技術を身に付けていったわけです。デビュー二年目くらいに、僕は白紙の状態から一切書けなくなってしまったんですよ。それまでに経験して、インプットして、蓄積してきたものをすべて使いきってしまった。それからは丁寧に漫画のネームをつくるように下書きを用意して、それに肉付けする作業をしていきました。けれど当然ですが、書けなくなっても出版社は変わらない速度とクオリティを求めてくる。それに必死に食らい付くためには身に付けた技術を総動員するしかないわけです。技術だけは書けば書くだけ蓄積されて、無くならないんです。</p>
<h5>Page3: あらゆる場所で書き抜くために</h5>
<p class="question">──そんな過酷な裏舞台があるからこそ、ライトノベルの業界は読者が年々増えていますし、面白い作品も出続けています。</p>
<p><strong>日日日</strong>　作品の出るスピードは本当におかしいくらいです。しばらく一般文芸や漫画原作に集中して、いざライトノベルに戻ってシリーズをいくつも立ち上げて同時に書いていたりすると、こんな速度だったわ……と再認識します。3シリーズ書いていたら年に10冊は出てしまうので、きっちり良い作品を書くだけの人は淘汰されてしまいます。編集者も、作家に速度を出させる技術には長けています。結構気軽に全ボツと言われることもあります。そうなると一週間で一冊書きなおす必要に迫られる。そんなことを繰り返していけば、3年やれば誰でも慣れます。</p>
<p class="question">──速度に加え、ライトノベルではその時々の流行も重要だと思います。例えば「妹」というモチーフなどが挙げられますが、そういったものを意識することはありますか？</p>
<p><strong>日日日</strong>　「妹」と企画の題名に書くだけで物凄く食いつきがいいですね。そのくらい流行っていますよ（笑）。流行を追うのは疲れました。もちろんリサーチはしていますし、組み込みます。それこそわけの分からないものに異常なものを掛けあわせても誰にも理解できないから、世界観を異常なものにしたら主人公はストレートに書きます。『大奥のサクラ』が顕著ですが、世界観はSFやファンタジーでトンデモなんですが、キャラ配置は主人公と昔の初恋の相手と妹で……妹が主人公を朝起こしに来たりするんですよ（笑）。キャラクター配置の骨格は、エロゲーやライトノベルで既に100万回くらい使われてる基本フォーマットです。けれどそれを異常な状況に放り込んで、キャラクターを動かすことによってオリジナリティが生まれるのだと思います。全部流行に合わせるのは誰でも書けるものだし、もう10年も小説を書いている僕がやることでもないと思う。</p>
<p class="question">──ある種ショッキングなシーンやエピソードが挟み込まれるのは日日日さんの小説の特徴だと思います。</p>
<p><strong>日日日</strong>　けれど必然性がないとショッキングなシーンというのはあまり怖くならないので気をつけています。「奥まで突っ込んでから刀を振ったほうが出血は激しいよね」ってことです。感情移入させて、また感情移入させて、「この子が何々したら嫌だな」っていう予感のようなものを読者が無意識に感じたタイミングでそれをやるんです。それでも繰り返しすぎるとさすがに読者も麻痺すると思うので、全体を見てみると残酷なシーンはそんなに無いんです。</p>
<p class="question">──だからこそ強烈な印象として残るんでしょうね。もちろん日日日さんも残酷な作品ばかりでなく、ラブコメも書かれていらっしゃるわけですが、ラブコメの作品やレーベルというのは増えている印象は受けますか？</p>
<p><strong>日日日</strong>　多いですね。ただし、レーベルカラーというのは常に時流によって変わっていくものだと思います。それでも企画段階では仮想敵を用意し、意識してつくります。「あなたのレーベルでこれが売れているから、こう考えてみました」というように話し易い。それにレーベルごとに書き分けないと自分で何をどう書いているかがよく分からなくなっていくんですよね。いま実は一冊の本も出ていない新規レーベルと仕事をしているのですが、全く掴めなくて大変ですよ。ただ、レーベルというより編集者、やはり人が一番重要ですね。</p>
<p class="question">──例えば以前に日日日さんはコミックマーケットにも参加されていましたよね？　どういったコンセプトで本を制作されたのでしょうか。</p>
<p><strong>日日日</strong>　あの時は、コアな方には分かると思うのですがラノベ作家の異端児みたいな人たちが集まったのに、<a href="http://seijoshosetsu.com/" target="_blank">『正常小説』</a>という題名で企画を行ったんです（笑）。そういうひねったテーマはありました。けれどコミケはもう二度と行きたくないですね……。とにかく暑かったです。でも読者さんに直接本を買ってもらう経験というのは面白いものでした。<br />
<a href="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/c/c/cca549bc.jpg"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/c/c/cca549bc.jpg" alt="" width="480" height="480" class="aligncenter size-full wp-image-535" /></a>
<p class="question">──日日日さんは高校からデビューされているため、ふつうの方よりもアマチュアの期間が短いわけですが、最近だと若くして同人やネットでの活動が身を結んでプロになる方も増えていますよね。そういった場での創作活動に関して、若くからプロとして活躍されている日日日さんは、どうお考えでしょうか。</p>
<p><strong>日日日</strong>　「インディーズ」という点では同じですが、同人とネットでも、それぞれの場所によって作り手の意識はかなり違うものになると思います。インターネットでは他者（読者）の意見がダイレクトに伝わり、コミュニケーションがフィードバックし、その結果として作品が生み出されたりするわけです。だから必然的にプロに必要な能力が身に付くと思います。逆に、即売会のような場所で誰も好きじゃないような、売れないような本をやっている人は自我が強すぎると思います。そういう人には何をアドバイスしても、「いや、それは違う」と返されてしまう。</p>
<p class="question">──日日日さんは本当に多様なレーベルで多様なタイプの作品を書いていらして、そんな方が出版社の介在しない状態で書いたらどうなるのかというのが気になります。</p>
<p><strong>日日日</strong>　編集者がいない状態を考えると、非常に面倒ですね。ただ僕には明確にこういうのが書きたい、というのは無いのかもしれません。おおざっぱに言うのであれば、変なもの、誰も見たことのないものを書きたい。見たことのない、面白いものということです。</p>
<h5>Page4: バックボーンはどこにあるのか</h5>
<p class="question">──ただ、近年の日日日さんの作品でも、バックボーンにあるのは初期の作品の思春期的な情感であったり想像力だという印象を受けるのですが。</p>
<p><strong>日日日</strong>　それだけは無くしちゃいけないと思うんですよ。中二ソウルは。あの頃みたいに常に何かに対して怒ってる状態ではないですけどね。あの熱さが欲しいと思うことは今でもあります。お金を使い込んで自ら貧乏に追い込もうかと思うくらい（笑）。でも、あの頃と同じ作風を踏襲しても、10代の僕には勝てない。そこで20代の僕は何を書いていくか、というときにとにかく技術がなければ駄目だと感じた。30歳までにはどんなジャンルでも、どんな物語でも書けるようにしたい。「八方美人」というのはあまり良い使われ方はしませんが、美人ならいいじゃんっていう（笑）。シリアスでも、ギャグでも、ラブコメでも、その道の一級の人たちと同じクオリティで書きたい。あと5年は修行です。いろんな方向でいろんな場所で作品を出している理由はそういうことです。</p>
<p class="question">──講談社BOXからも二冊同時にリリースされますね。</p>
<p><strong>日日日</strong>　全く妥協せずに書きました。新聞連載していた<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062837838/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=1211&#038;creativeASIN=4062837838" target="_blank">『平安残酷物語』</a>というのがありまして、連載分の原稿が70頁しかないのに、書きおろしが370頁もある。講談社とは前から別のレーベルで仕事をしていたのですが、BOX編集部に顔を出したら「日日日だ日日日だ」と珍獣扱いされて。その場で編集作業をしていた作家さんが顔見知りで、「日日日くんもなんかやる？」という飲み会ノリで決まりましたね。</p>
<p class="question">──実は僕も講談社BOXの新人賞をとっているんです（笑）。二年前に佳作のようなものをいただいただいたんですが、それ以降がなかなか書けない。そこで思ったのは、人間、意外に「書きたいもの」というものはそんなにないんじゃないか？ ということです。</p>
<p><strong>日日日</strong>　無い無い無い。僕は二年で真っ白になりました。「書きたいもの」なんて本気を出して書けばすぐに書ききってしまうものなんです。僕が新人さんと話していてよく言うのは「書ききる前に技術をつけろ」ということです。そうじゃなきゃ作家として生き残れない。どんな天才だって、15冊本気で書いたら絶対に真っ白になります。小説がないと呼吸できないような人でも10冊で駄目になる。僕の場合は7冊で書ききった気がします。</p>
<p class="question">──僕は一冊で駄目になりましたが（笑）。書いている時はトランス状態なんですが、書き上げたらもう何もしたくなくなってしまうんですよね。</p>
<p><strong>日日日</strong>　そのトランス状態を常に維持し続けなくちゃいけない。僕の場合だと、デビュー五年目くらいまでずっと小説を書いて、暇つぶしに小説を書いて、その息抜きにも小説を書いていたんですよ。そういうテンションを維持し続けていたら、いつの間にか技術がついてきました。小説以外をすべて捨てればいいんじゃないでしょうか。一ヶ月くらいノートパソコンと一ヶ月分の食料だけ持って山で修行するとか（笑）。</p>
<p class="question">──日日日さんは小説を辞めたいと思ったことはありますか？</p>
<p><strong>日日日</strong>　僕の場合、小説を辞めたら介護をやるしかないんです。 実は高校卒業後は小説を書きながら介護の専門学校にも通っていて、二年間を無駄にしました。もう二度とおじいちゃんの股間を拭く仕事はしたくないです。介護に比べれば、小説家は本当に天国のような仕事ですよ。一年で体を壊すまで働いて、本を一冊出すのと同じくらいの手取りなんです。だから本が書けなくなったらおじいちゃんの元に戻らないといけない、というのが僕にとって恐ろしいモチベーションになっています。書いていれば辛くなることはたまにあります。でもそこではっと思い浮かべるんです。何回会っても僕の名前も顔も覚えてくれない、何回会っても同じ話をするおじいちゃん……あそこには絶対に帰りたくない。僕は高校の頃にデビューしてしまったせいで小説以外本当に何もできないんです。社会経験が無いですからね。</p>
<p class="question">──専門学校で介護をやりながら作品を書かれていたということですよね。</p>
<p><strong>日日日</strong>　そうですね。18歳の頃なのですでにデビューはしていました。エプロンをつけておじいちゃんの股を見て、吐瀉物や排泄物が一杯に入ったバケツを運んで、ようやく家に帰って、30分だけ集中して小説を書く。電車の中でも書いていました。あんな生活、10代だからできましたが、もう無理です。</p>
<p class="question">──本業でやろうと思ったきっかけというのはありますか？</p>
<p><a href="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/7/3/73a84092.jpg"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/7/3/73a84092.jpg" alt="" width="353" height="500" class="alignright size-full wp-image-535" /></a><strong>日日日</strong>　とにかくそんな生活が嫌だったというのが一番のきっかけといえます。やりたいことだけやりたかった。スケジュール的にも小説を書きながら介護をやるのはやはり無理だし、すでに破綻していました。一番最初の作品から次作が出るまで半年近くかかっているんですよ。『狂乱家族日記』シリーズは専門学校に行く前から書き溜めていたので、ほぼ毎月出せたんですけれども、他のシリーズは書いている時間がとれなくて、半年空いてしまいましたね。スタートダッシュはそういう意味では失敗でした。</p>
<p class="question">──何個もの賞を受賞されて、漫画原作もやられて、アニメ化、映画化という成功をこんな若い段階で成し遂げてしまって、今後に何かやりたい企画や野望のようなものはありますか？</p>
<p><strong>日日日</strong>　僕はずっと学生の頃から体育会系だったので、部活動の文化系なノリに憧れているんです。○○荘みたいに（笑）、好きな作家さん同士で集まって本の話をしたり、ライトノベル作家の新人さんを応援したり、そんな事務所的なものをつくりたいと考えています。あとはまだ言えませんが、やらなきゃいけないことがいくつかあるんですよ……大きなプロジェクトが。それは期待していてください。</p>
<p>─────────────────────────────────────────</p>
<p><strong>日日日（あきら）</strong><br />
1986年生まれ。小説家。高校在学中に5つの新人賞を受賞してデビュー。ライトノベル作家でも屈指の速筆で知られ、代表作に『蟲と眼球』シリーズ（MF文庫J）、『狂乱家族日記』シリーズ（ファミ通文庫）、『アンダカの改造学』シリーズ（角川スニーカー文庫）、『ギロチンマシン中村奈々子』シリーズ（徳間デュアル文庫）等がある。一般文芸の作品でも『ちーちゃんは悠久の向こう』（角川文庫）、『私の優しくない先輩』（角川文庫）が映画化される等、ジャンルやレーベルを横断した執筆活動が話題を呼ぶ。</p>
<p><strong><a href="http://fcblg.jp/attashira/" target="_blank">日日日オフィシャルブログ</a></strong><br />
<strong><a href="http://twitter.com/#!/HiHiHiakira" target="_blank">Twitter</a></strong></p>
<p><strong>八田モンキー（はった・もんきー）</strong><br />
モノ書き見習い、Webエンジニア見習い。多摩美術大学美術学部芸術学科卒業後、京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了（思想文化論）。第3回講談社BOX新人賞”STONES” 受賞。電子マガジン『暫-SHIBARAKU!-』副編集長も務める。</p>
<p><strong><a href="http://e-shibaraku.com/" target="_blank">『暫-SHIBARAKU!-』WEB</a></strong><br />
<strong><a href="http://twitter.com/#!/hattamon" target="_blank">Twitter</a></strong></p>
<p><a href="http://itunes.apple.com/jp/app/id464658969"><img src="http://livedoor.blogimg.jp/kai_you/imgs/d/3/d39c3e06.jpg" alt="" width="400" height="534" class="aligncenter size-full wp-image-535" /></a></p>
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		</item>
		<item>
		<title>ざいん──後編</title>
		<link>http://kai-you.net/interview/507</link>
		<comments>http://kai-you.net/interview/507#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 18 Oct 2011 08:05:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kaiyou</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kai-you.net/interview/?p=507</guid>
		<description><![CDATA[<h4>illustrator<br />
──Zain’s interview</h4>
<p><a href="http://777nnn.jugem.jp/"></a><span style="font-size: x-small;">©株式会社 星海社／ざいん</span><br />
「mikumix」への投稿、今年に入ってからは「最前線」や「COROLLA+MIKU」への参加で注目を集めるざいんさん。後編では、「最前線」でのお仕事や、アートとイラストについてのお話をうかがいました。（某日某所にて取材）<br />
<span style="font-size: small;"><strong><br />
</strong></span><br />
<strong>※前編は<a href="http://kai-you.net/interview/368">こちら</a></strong></p>
<p><em><br />
</em></p>
<p><span id="more-507"></span></p>
<h5>Layer5: 『iKILL』シリーズ参加</h5>
<p class="question">──星海社運営のWebサイト「最前線」でも一部が公開されていますが、渡辺浩弐さんの<a href="http://sai-zen-sen.jp/fictions/ikill/" target="_blank">『iKILL』シリーズ</a>のイラストを担当されていますよね。</p>
<p><a target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061388134/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#38;tag=kaiyou01-22&#38;linkCode=as2&#38;camp=247&#38;creative=7399&#38;creativeASIN=4061388134"></a><span style="font-size: x-small;">©株式会社 星海社／ざいん</span></p>
<p class="small">※画像は、2011年10月14日に発売された、シリーズ2作目となる『iKILL 2．0』（星海社FICTIONS）のカバーイラスト</p>
<p><strong>ざいん</strong>　自分が聞いたのは、色々な候補があがった中で、太田克史さんが最終的に選んでくださったそうです。</p>
<p class="question">──星海社さんのイラストレーター陣はかなり尖っていますよね。</p>
<p><strong>ざいん</strong>　すごいですよね。<a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=99775" target="_blank">きぬてん</a>さんのような若いイラストレーターさんも積極的に起用されていますし（小泉陽一朗著<a href="http://sai-zen-sen.jp/publications/breakkimicore/" target="_blank">『ブレイク君コア』</a>にて）。実は、有名な太田さんはもっと怖い感じの方だと思っていたんですが、すごい親切にしていただいてます。イラストレーターさんには優しいと自分でおっしゃっていました（笑）。</p>
<p class="question">──ざいんさんにとっては、小説の表紙や挿絵を担当されるのは『iKILL』が初めてだそうですが、既に2巻を終えてみていかがですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　挿絵まで全てカラーのイラストだったので大変でした（笑）。けれど、小説を読むことは好きなので苦痛ではないし、渡辺さんの作品は読みやすい文体です。ただ、渡辺さん星海社さんとの初めてのお仕事ということもあって、ラフもかなり慎重に選びました。</p>
<p>中野ブロードウェイなどが小説の舞台になっているので、実際に自分と太田さん、アシスタントさんと一緒にブロードウェイにイラスト参考用の写真を撮りに行ったりもしました。</p>
<p class="question">──小説にイラストをつけることは、自由にイラストを描くことと方法が異なるわけですが、やはりそれまで作風とは違い、キャラクターを意識されているんだろうと伝わりました。</p>
<p><strong>ざいん</strong>　そうですね、最初は、今よりもキャラクターの表情などがリアルな感じだったんですが、そこは話し合ってもう少しマンガっぽいデフォルメをしました。自分の手癖で描くと、どちらかと言うと特に顔とかがリアルなタッチになってしまうんですが、商業だとわりとキャラっぽい描写を要求されることが多いですね。</p>
<p class="question">──「最前線」で最近公開されていた「カレンダー小説」企画でも渡辺さんとコラボされていた作品は、より雰囲気が変わっていましたよね？</p>
<p class="small">※「カレンダー小説」の敬老の日の企画小説・渡辺浩弐著「親愛なるお母さまへ」は既にWeb上での公開は終了している</p>
<p><strong>ざいん</strong>　『iKILL』とは全く別のお話だったので、あそこでは平面っぽい感じを意識しました。太田さんが<a href="http://www.toyota.com/corollamiku/" target="_blank">「COROLLA+MIKU」</a>を見て、「アニメっぽい塗りのキャラでやってみたらどうか？」という提案をいただいて挑戦したんです。</p>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h4>illustrator<br />
──Zain’s interview</h4>
<p><a href="http://777nnn.jugem.jp/"><img class="aligncenter size-full wp-image-465" title="ikill_1.5" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/ikill_1.5.jpg" alt="" width="570" height="404" /></a><span style="font-size: x-small;">©株式会社 星海社／ざいん</span><br />
「mikumix」への投稿、今年に入ってからは「最前線」や「COROLLA+MIKU」への参加で注目を集めるざいんさん。後編では、「最前線」でのお仕事や、アートとイラストについてのお話をうかがいました。（某日某所にて取材）<br />
<span style="font-size: small;"><strong><br />
</strong></span><br />
<Font Size="3"><strong>※前編は<a href="http://kai-you.net/interview/368">こちら</a></Font></strong></p>
<p><em><br />
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<p><span id="more-507"></span></p>
<h5>Layer5: 『iKILL』シリーズ参加</h5>
<p class="question">──星海社運営のWebサイト「最前線」でも一部が公開されていますが、渡辺浩弐さんの<a href="http://sai-zen-sen.jp/fictions/ikill/" target="_blank">『iKILL』シリーズ</a>のイラストを担当されていますよね。</p>
<p><a target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061388134/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&amp;tag=kaiyou01-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=7399&amp;creativeASIN=4061388134"><img class="aligncenter size-full wp-image-462" title="ikill2.0" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/ikill2.01.jpg" alt="" width="570" height="375" /></a><span style="font-size: x-small;">©株式会社 星海社／ざいん</span></p>
<p class="small">※画像は、2011年10月14日に発売された、シリーズ2作目となる『iKILL 2．0』（星海社FICTIONS）のカバーイラスト</p>
<p><strong>ざいん</strong>　自分が聞いたのは、色々な候補があがった中で、太田克史さんが最終的に選んでくださったそうです。</p>
<p class="question">──星海社さんのイラストレーター陣はかなり尖っていますよね。</p>
<p><strong>ざいん</strong>　すごいですよね。<a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=99775" target="_blank">きぬてん</a>さんのような若いイラストレーターさんも積極的に起用されていますし（小泉陽一朗著<a href="http://sai-zen-sen.jp/publications/breakkimicore/" target="_blank">『ブレイク君コア』</a>にて）。実は、有名な太田さんはもっと怖い感じの方だと思っていたんですが、すごい親切にしていただいてます。イラストレーターさんには優しいと自分でおっしゃっていました（笑）。</p>
<p class="question">──ざいんさんにとっては、小説の表紙や挿絵を担当されるのは『iKILL』が初めてだそうですが、既に2巻を終えてみていかがですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　挿絵まで全てカラーのイラストだったので大変でした（笑）。けれど、小説を読むことは好きなので苦痛ではないし、渡辺さんの作品は読みやすい文体です。ただ、渡辺さん星海社さんとの初めてのお仕事ということもあって、ラフもかなり慎重に選びました。</p>
<p>中野ブロードウェイなどが小説の舞台になっているので、実際に自分と太田さん、アシスタントさんと一緒にブロードウェイにイラスト参考用の写真を撮りに行ったりもしました。</p>
<p class="question">──小説にイラストをつけることは、自由にイラストを描くことと方法が異なるわけですが、やはりそれまで作風とは違い、キャラクターを意識されているんだろうと伝わりました。</p>
<p><strong>ざいん</strong>　そうですね、最初は、今よりもキャラクターの表情などがリアルな感じだったんですが、そこは話し合ってもう少しマンガっぽいデフォルメをしました。自分の手癖で描くと、どちらかと言うと特に顔とかがリアルなタッチになってしまうんですが、商業だとわりとキャラっぽい描写を要求されることが多いですね。</p>
<p class="question">──「最前線」で最近公開されていた「カレンダー小説」企画でも渡辺さんとコラボされていた作品は、より雰囲気が変わっていましたよね？</p>
<p class="small">※「カレンダー小説」の敬老の日の企画小説・渡辺浩弐著「親愛なるお母さまへ」は既にWeb上での公開は終了している</p>
<p><strong>ざいん</strong>　『iKILL』とは全く別のお話だったので、あそこでは平面っぽい感じを意識しました。太田さんが<a href="http://www.toyota.com/corollamiku/" target="_blank">「COROLLA+MIKU」</a>を見て、「アニメっぽい塗りのキャラでやってみたらどうか？」という提案をいただいて挑戦したんです。</p>
<p class="question">──ざいんさんの一点ものイラストよりもずっとキャラクター然とした感じでしたね。例えばざいんさんはマンガを描かれてみたいと思われることはありませんか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　マンガは難しいなっていう実感があるんです。かなり前に二次創作マンガは描いていたことがあるんですけど、相当難しかったです。一応同人誌としてやっていたんが、それ以来マンガは描いてないですね。ちなみに作品は「ブラック・ジャック」でした（笑）。</p>
<p class="question">──それはざいんさん名義で活動されていたんですか？</p>
<p><a target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061388045/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&amp;tag=kaiyou01-22&amp;linkCode=as2&amp;camp=247&amp;creative=7399&amp;creativeASIN=4061388045"><img class="aligncenter size-full wp-image-468" title="ikill" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/ikill.jpg" alt="" width="570" height="410" /></a><span style="font-size: x-small;">©株式会社 星海社／ざいん</span><br />
<strong>ざいん</strong>　いえ、「ナナ」を二次創作用の名前として使ってひっそりとやってましたね。イラスト単位では自分のpixivアカウントで投稿したりもするんです、この間も<a href="http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&amp;illust_id=20964469" target="_blank">「よつばと！」</a>を投稿しましたし。最近は二次創作をする時間もなくて、ほぼざいん名義での活動です。</p>
<p class="question">──商業ではないオリジナル作品では、ブログやpixivなど、クールビューティな女性を描くのがお好きですよね。</p>
<p><strong>ざいん</strong>　変な話、二次元だと男のキャラクターを好きになる場合が多いんですけど、実写だと女の人に惹かれてしまうんですよね。だから造形とかの問題なのかわからないですけど、自分で描く分には、女性の方が描きやすいんですよね。ツンツンした女性が多いのは、単純に好きなだけなんですけど（笑）。</p>
<h5>Layer6: イラストレーション</h5>
<p class="question">――SNSというサービスもなかった以前、<a href="http://www.oekakibbs.com/" target="_blank">「お絵かき掲示板」</a>が主流だった時期がありましたが、ざいんさんも参加されていたんですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　自分はそこまで見ていないんですけど、そこがきっかけで絵描きさんになった方も多かったかもしれないですね。<a href="http://www.abukas.com/ " target="_blank">TOKIYA</a>さんとか、はじめて見たのは多分中学とか高校の頃で、すごく憧れてはいたんですけど、その当時は自分もお絵かき掲示板やイラストレーションの世界に入っていこうなんて思っていなかったです。</p>
<p>大学に入ってからやっと時間ができて、最初は二次創作で遊んでいたんですけど、pixivに入会してからオリジナルも描いてみようかなという気持ちになりました。</p>
<p class="question">──ちょうどpixivとペイントツール・SAIの登場が同時期くらいでしたよね。</p>
<p><strong>ざいん</strong>　SAIの前はPainterを使っていて、アナログ感はSAIより強く面白いんですけど、操作感に癖がありました。SAIはとにかく軽かった。線が引きやすいようによく調節されていて、手ぶれ補正がついているんです。SAIの登場で、自分だけでなく、イラスト界全体の雰囲気も変わったんじゃないかと思います。綺麗な線が増えたと言うか。</p>
<p class="question">──その辺りの時期からざいんさんはイラストの世界に本格的に入り込んでいったんですね。ざいんさんはpixivに絵に投稿する際、作品を選んだりはされないのでしょうか？　基本的にはすべて公開されますか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　pixivには多少は気合の入ったものを投稿する、という気持ちはありますね。多くの方に見られることになるので。<br />
<a href="http://iradukai.com/making/566/hyoushi.html"><img class="aligncenter size-full wp-image-478" title="chocolate" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/chocolate.jpg" alt="" width="570" height="426" /></a></p>
<p class="small">※上は、CG・イラスト講座サイト<a href="http://iradukai.com/making/566/hyoushi.html" target="_blank">「お絵描きIRADUKAI」</a> での、SAIによるイラストメイキングで使用された作品</p>
<p class="question">──インタビュー冒頭でお話があったように、ざいんさんはpixivに投稿することでフィールドが広がっていると仰っていましたが、逆にpixivに絵を公開してあまりにそこで有名になりすぎると、pixiv発作家という見え方をされる場合もあると思います。そういうことも意識されていますか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　それを気にして投稿ペースを抑える方もいますが、自分は投稿ペースがもともと早い方ではなく、本当にたまにアップするという感じなので、そこまで気にしてはいないですね。ちゃんと描くとなると1枚一週間はかかります。</p>
<p>pixivはユーザー数が圧倒的に多いですからね。繋がりもそこから始まったものが多いです。もうポートフォリオですね。</p>
<p class="question">――極論を言えば、広い強固なプラットフォームが成立してしまうと、自分のホームページも必要なくなりますよね。</p>
<p><strong>ざいん</strong>　それでも一応は持っていた方がいいとは思いますが、どうしてもSNSの方が楽ですもんね。</p>
<p class="question">──今、ざいんさんはアートとは違う文脈・場所で活躍されていますが、学生時代まで美大で油絵を学ばれていたのに、どうしてイラストの方にいこうと思われたんですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　イラストの方がフットワークが軽い、というか何でもできる。あまりごちゃごちゃ考えずに描けるんですよね。アートは、もっとコンセプトや文脈を求められるものなんですけど、それは息苦しいなという思いがありました。例えば、絵の講評の時に自分でみんなの前に立ってプレゼンするのが得意じゃなかった（笑）。</p>
<p><a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=47880"><img class="alignleft size-full wp-image-473" title="kuria_zain" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/kuria_zain.jpg" alt="" width="300" height="226" /></a></p>
<p class="question">──絵のプレゼンというのは、この構図はこうなっていて実はなんたらを表している、とかそういうことですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　そうです（笑）。</p>
<p class="question">──そんな自己解題みたいなことをみんなの前で説明しないといけないんですか！？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　アートには、最低限「こういうコンセプトで描きました」という説明が必要です。もちろんイラストにも全くそれが必要ないとは思いませんが、もう少し考えないで純粋に絵に打ち込めることの魅力がありますね。</p>
<p class="question">──そもそも、アートとイラストはどこが違うんでしょうね？ イラストはアートにはならないんでしょうか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　結果的にそうなる場合もあるんじゃないかとは思います。例えば、今イラストとして投稿しているものでも、いずれ時間が経ってからアート方面からの評価を受ける可能性もあるかもしれないですよね。</p>
<p>でも、やっぱりプロデューサー、アートではキュレーターと呼ばれる立場の人抜きでは、作品単体でアートになるということはないんじゃないかとも思います。最近は特に、作家さんとキュレーターさんの一組で打ち出す、という文脈となっていっているのかなと。</p>
<h5>Layer7: インターネットを足場に</h5>
<p class="question">──大味な質問ですが、ネット上で生成するイラスト文化が根付いていきつつある中で、ターニングポイントと言うか、「これが起きたらもっと面白くなる」ようなことはありますか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　どうなんだろう……自分自体も商業の仕事をもらうようになった今年が転換点になっていて、なかなか余裕もないんですけどね（笑）。ネットのブームは流れが早い。あの早さの中で自分の立ち位置を維持していける作家さんは少ないと思うんです。クリプトン・フィーチャー・メディアさんとも先日お会いした際に「これからネットイラスト系はどうなっていくんだろう？」という話になったんです。ブームが安定して続いている初音ミクは、そういう意味ではすごい特殊だと思いますね。</p>
<p class="question">──ネット文化の象徴的な初音ミクなどがきっかけとなって商業で活躍されるようになった方がいるかと思えば、かたや<a href="http://meiblog.fullmecha.com/" target="_blank">JNTHED</a>さんのように、お絵かき掲示板出自というコアなイラスト界からアートの世界に行く方もいます。その中でざいんさんのようにアートからイラストに踏み込んだ方もいて、それぞれに背景があるのはとても面白いですよね。</p>
<p><a href="http://f.hatena.ne.jp/zainax/"><img class="alignright size-full wp-image-471" title="capsule_zain" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/capsule_zain.jpg" alt="" width="300" height="400" /></a><strong>ざいん</strong>　自分はもう最近はアートにはすっかり疎くなっていますけどね。今は、ただ、もらった仕事を一つ一つ、クオリティを下げずにやっていきたい。作品一枚にかける時間が以前よりも考えないとスケジュール的に間に合わないような場合があります。でもそこで一枚一枚、良い絵を描いていれば、それは積み重なっていくと言うか、やっぱり最後は絵の内容だと思っています。</p>
<p>ネットとかである程度名前が知られていくと、評価が甘くなっていくような印象があって、それが自分にはちょっと怖いんです。例えばpixivで自分をお気に入りに登録してくれている数が増えれば、最初から見てくれる人が多いからブックマーク数もそれだけ増えてくる。</p>
<p class="question">──名前が知られると見てくれる母数が増えて、純粋な評価基準が損なわれてしまう可能性があるということですね。けれどそれは、固定ファンが増えているということでもあるとは思います。</p>
<p><strong>ざいん</strong>　もちろんそうです。反響をいただくのはすごく嬉しいです。けれど、それを過信しすぎてしまうと、自分の今後にとっては必ずしもプラスではないかもしれないと思います。</p>
<p class="question">──慢心することないざいんさんの今後の活躍を楽しみにしています。ありがとうございました。ちなみに、ざいんさんはライブペインティングなどはされたことはありますか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　ないです。なんか、昔から、誰かに見られながら制作するのが苦手で。予備校時代も後ろに講師の先生が立っていると手が止まっちゃってました。直していきたいとは思うんですけど、なかなか（笑）。</p>
<p class="question">──それもいつか見られるのを楽しみにしています（笑）。</p>
<p>─────────────────────────────────────────</p>
<table width="575" border="1" bordercolor="#ffffff" cellpadding="5">
<caption><strong>【ざいんさんお気に入りイラストレーター！】</strong></caption>
<tbody>
<tr align="center" bgcolor="#e6e6e6">
<th><strong><a href="http://ryoiwai.gozaru.jp/" target="_blank">巌井崚</a></strong>さん</th>
<th><strong><a href="http://chicuwa.com/machida/" target="_blank">町田肇</a></strong>さん</th>
<th><strong><a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=1517304" target="_blank">空想</a></strong>さん</th>
<th><strong><a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=53928" target="_blank">(HN不明)</a></strong></th>
</tr>
<tr bgcolor="e6e6e6">
<td><font size="2">絵全体に金属やガラスのような冷たさと緊張感があり美しいです。</font></td>
<td><font size="2">タッチやフォルムに触れそうな物質感があって最高にかっこいいです。</font></td>
<td><font size="2">イラストも漫画も独特の幻想感と悲しみがあり何だかたまらなくなります。</font></td>
<td><font size="2">キャラクターとそれに絡まるモチーフの組み方が鋭く衝撃でした。</font></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p>─────────────────────────────────────────</p>
<p><strong>ざいん</strong><br />
<a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=47880"><img class="alignright size-full wp-image-428" title="zain" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/zain.png" alt="" width="170" height="170" /></a>イラストレーター。まれに「ナナ」名義でも活動する。TOYOTAと初音ミクのコラボ「COROLLA+MIKU」イラストに抜擢されたり、星海社のWebレーベル「最前線」では渡辺浩弐氏の『iKILL』などの作品で表紙や挿絵イラストを手がける。『モノノ怪』の主人公・薬売りをこよなく愛する。最近はもっぱら『よつばと！』にはまっている。</p>
<p><strong><a href="http://777nnn.jugem.jp/" target="_blank">公式サイト</a></strong><br />
<strong><a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=47880" target="_blank">pixiv</a></strong><br />
<strong><a href="http://twitter.com/#!/zain7" target="_blank">Twitter</a></strong></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>ざいん──前編</title>
		<link>http://kai-you.net/interview/368</link>
		<comments>http://kai-you.net/interview/368#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 07 Oct 2011 09:38:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kaiyou</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kai-you.net/interview/?p=368</guid>
		<description><![CDATA[<h4>illustrator<br />
──Zain’s interview</h4>
<p><a href="http://777nnn.jugem.jp/"></a>©mikumix<br />
同人やWeb上で活躍され、イラストレーター界隈でも屈指の実力を持つと評判のざいんさん。「mikumix」への投稿、今年に入ってからは「最前線」やTOYOTAでのお仕事で注目を集めるざいんさんに迫るインタビュー前編！（某日某所にて取材）<br />
<strong>※後編は<a href="http://kai-you.net/interview/507">こちら</a></strong></p>
<p><em><br />
</em></p>
<p><span id="more-368"></span></p>
<h5>Layer1: 美術から学んだこと</h5>
<p class="question">──ざいんさんはイラストレーターさんの間では元々評価も高く有名でした。作品を拝見していて、独特な色使いが印象的ですが、どこかで美術を学ばれていたんですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　大学は多摩美（多摩美術大学のこと）の油絵科だったんです。高校は普通のところだったんですけど、美術の予備校に通っていたので美術にはずっと触れていました。絵を描くこと自体は子どもの時から好きでした。</p>
<p>意外とイラストレーターの界隈には多摩美と武蔵美の人が多いですよね。</p>
<p class="question">──多摩美を卒業されて、腰を据えてイラストレーターとしてのお仕事をされているんですね。学校ではやはり「ざいんさん」としての活動とは全く違って美術、油絵だけを学ばれていたんですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　そうですね、普通に学校の課題で全然違うものを描いていて、学生として展示などもやっていたんですが、イラストを描く方が楽しくなっちゃったんです。別に出版社に持ち込みとかはしてないんですけど、<a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=47880" target="_blank">pixiv</a>がきっかけでチラホラと仕事のお話もいただけるようになりました。</p>
<p class="question">──『SWITCH』に掲載された<a href="http://www.switch-pub.co.jp/culture/189110001.php" target="_blank">インタビュー</a>でも答えられてましたね。また同時に様々な同人企画にも以前から参加されていますよね？</p>
<p><a href="http://kuroyagi-s.jugem.jp/"></a><strong>ざいん</strong>　ネットでもイベントでも段々顔見知りが増えていくので、それで繋がりが広がってゲストとして呼んでいただくことがあります。それは別に特別なことでもなく、たぶん普通の同人のやり方だとは思いますが。</p>
<p class="small">※右は、ゲストとして同人誌<a href="http://kuroyagi-s.jugem.jp/" target="_blank">『sailorbon』</a>に寄稿した作品</p>
<p class="question">──無粋な質問ですが、同人誌でゲストとしてご寄稿される場合、原稿料は出るんでしょうか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　たぶんほとんどの場合は出ないですね。献本と、ちょっとしたお菓子をもらったりとかその程度です（笑）。中には利益が出たら参加作家さんに還元するサークルさんもいらっしゃいますが、特にイラスト集とかだと、多くは全ページフルカラーのため、印刷代もけっこうかかりますよね？　だからそもそも利益を出すのが難しいのかもしれませんね。</p>
<p class="question">──ざいんさんがゲストではなくメンバーとして所属されているのは、<a href="http://anofelus.com/" target="_blank">虎硬</a>さん主宰のイラスト同人サークル・<a href="http://100cca.anofelus.com/" target="_blank">百化</a>だけですよね？　虎硬さんともpixivを通じて知り合ったのですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　虎硬さんとは、東京工芸大の卒業展で、虎硬さんと<a href="http://bansoukou.org/" target="_blank">植草航</a>さんの作品を見たくて遊びに行った時にお会いしました。たしか、お互い絵も見ていて認識はしていたんですけど、実際にお会いして話したのはそれが初めてでしたね。</p>
<p class="question">──SNSの普及もあってか、イラストレーターさんは横の繋がりがかなり強いという印象があります。</p>
<p><strong>ざいん</strong>　そうですね。自分もよく話したり会う方はいます。<a href="http://luster.nomaki.jp/canvas2/" target="_blank">『CANVAS2』</a>でご一緒させていただいた<a href="http://luster.nomaki.jp/" target="_blank">タイキ</a>さんや、同じく<a href="http://matayosi.oops.jp/" target="_blank">またよし</a>さんには、去年主催された<a href="http://matayosi.oops.jp/kinotake.html" target="_blank">『きのこたけのこサラダボウル』</a>に呼んでいただいたりもしました。</p>
<p class="question">──またよしさんと言えば先日<a href="http://www.gainax.co.jp/" target="_blank">ガイナックス</a>のTOPページイラストを描かれてましたね？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　見ました！ ガイナックスのTOPには結構知る人ぞ知るコアなイラストレーターさんも描かれていることがあるので注目してます。</p>
<p class="small">※2011年10月現在、既にまたよしさんのイラストは見られなくなっているが、スタッフブログ<a href="http://gainax.weblogs.jp/staff/2011/09/pigeonblood.html" target="_blank">「ガイナックス24時」</a>にその時の更新情報が掲載されている。イラストは「ふしぎの海のナディア」の賞金稼ぎ一味の女ボス・グランディス</p>
<h5>Layer2:</h5><p></p>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h4>illustrator<br />
──Zain’s interview</h4>
<p><a href="http://777nnn.jugem.jp/"><img src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/mikumix_1.jpg" alt="" title="mikumix_1" width="570" height="427" class="aligncenter size-full wp-image-382" /></a><Font Size="2">©mikumix</Font><br />
同人やWeb上で活躍され、イラストレーター界隈でも屈指の実力を持つと評判のざいんさん。「mikumix」への投稿、今年に入ってからは「最前線」やTOYOTAでのお仕事で注目を集めるざいんさんに迫るインタビュー前編！（某日某所にて取材）<br />
<Font Size="3"><strong>※後編は<a href="http://kai-you.net/interview/507">こちら</a></Font></strong></p>
<p><em><br />
</em></p>
<p><span id="more-368"></span></p>
<h5>Layer1: 美術から学んだこと</h5>
<p class="question">──ざいんさんはイラストレーターさんの間では元々評価も高く有名でした。作品を拝見していて、独特な色使いが印象的ですが、どこかで美術を学ばれていたんですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　大学は多摩美（多摩美術大学のこと）の油絵科だったんです。高校は普通のところだったんですけど、美術の予備校に通っていたので美術にはずっと触れていました。絵を描くこと自体は子どもの時から好きでした。</p>
<p>意外とイラストレーターの界隈には多摩美と武蔵美の人が多いですよね。</p>
<p class="question">──多摩美を卒業されて、腰を据えてイラストレーターとしてのお仕事をされているんですね。学校ではやはり「ざいんさん」としての活動とは全く違って美術、油絵だけを学ばれていたんですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　そうですね、普通に学校の課題で全然違うものを描いていて、学生として展示などもやっていたんですが、イラストを描く方が楽しくなっちゃったんです。別に出版社に持ち込みとかはしてないんですけど、<a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=47880" target="_blank">pixiv</a>がきっかけでチラホラと仕事のお話もいただけるようになりました。</p>
<p class="question">──『SWITCH』に掲載された<a href="http://www.switch-pub.co.jp/culture/189110001.php" target="_blank">インタビュー</a>でも答えられてましたね。また同時に様々な同人企画にも以前から参加されていますよね？</p>
<p><a href="http://kuroyagi-s.jugem.jp/"><img src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/sailor.jpg" alt="" title="sailor" width="250" height="250" class="alignright size-full wp-image-400" /></a><strong>ざいん</strong>　ネットでもイベントでも段々顔見知りが増えていくので、それで繋がりが広がってゲストとして呼んでいただくことがあります。それは別に特別なことでもなく、たぶん普通の同人のやり方だとは思いますが。</p>
<p class="small">※右は、ゲストとして同人誌<a href="http://kuroyagi-s.jugem.jp/" target="_blank">『sailorbon』</a>に寄稿した作品</p>
<p class="question">──無粋な質問ですが、同人誌でゲストとしてご寄稿される場合、原稿料は出るんでしょうか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　たぶんほとんどの場合は出ないですね。献本と、ちょっとしたお菓子をもらったりとかその程度です（笑）。中には利益が出たら参加作家さんに還元するサークルさんもいらっしゃいますが、特にイラスト集とかだと、多くは全ページフルカラーのため、印刷代もけっこうかかりますよね？　だからそもそも利益を出すのが難しいのかもしれませんね。</p>
<p class="question">──ざいんさんがゲストではなくメンバーとして所属されているのは、<a href="http://anofelus.com/" target="_blank">虎硬</a>さん主宰のイラスト同人サークル・<a href="http://100cca.anofelus.com/" target="_blank">百化</a>だけですよね？　虎硬さんともpixivを通じて知り合ったのですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　虎硬さんとは、東京工芸大の卒業展で、虎硬さんと<a href="http://bansoukou.org/" target="_blank">植草航</a>さんの作品を見たくて遊びに行った時にお会いしました。たしか、お互い絵も見ていて認識はしていたんですけど、実際にお会いして話したのはそれが初めてでしたね。</p>
<p class="question">──SNSの普及もあってか、イラストレーターさんは横の繋がりがかなり強いという印象があります。</p>
<p><strong>ざいん</strong>　そうですね。自分もよく話したり会う方はいます。<a href="http://luster.nomaki.jp/canvas2/" target="_blank">『CANVAS2』</a>でご一緒させていただいた<a href="http://luster.nomaki.jp/" target="_blank">タイキ</a>さんや、同じく<a href="http://matayosi.oops.jp/" target="_blank">またよし</a>さんには、去年主催された<a href="http://matayosi.oops.jp/kinotake.html" target="_blank">『きのこたけのこサラダボウル』</a>に呼んでいただいたりもしました。</p>
<p class="question">──またよしさんと言えば先日<a href="http://www.gainax.co.jp/" target="_blank">ガイナックス</a>のTOPページイラストを描かれてましたね？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　見ました！ ガイナックスのTOPには結構知る人ぞ知るコアなイラストレーターさんも描かれていることがあるので注目してます。</p>
<p class="small">※2011年10月現在、既にまたよしさんのイラストは見られなくなっているが、スタッフブログ<a href="http://gainax.weblogs.jp/staff/2011/09/pigeonblood.html" target="_blank">「ガイナックス24時」</a>にその時の更新情報が掲載されている。イラストは「ふしぎの海のナディア」の賞金稼ぎ一味の女ボス・グランディス</p>
<h5>Layer2: デジタルならではの魅力</h5>
<p class="question">──イラストの世界に進まれたきっかけのようなものはありますか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　ないような気がします。最初はそんなに深刻に考えていなくて、こういう風に仕事をもらったり、なんていう目標もなかったので、本当に「いつの間にかここまで来てしまった」ような感覚です。</p>
<p class="question">──ずっと絵を描き続けて今に至る、というわけなんですね。仰る通り、ざいんさんは営業とか活動宣伝に関して控え目な印象を持ちます。</p>
<p><strong>ざいん</strong>　単純に性格的なことが大きいですね。振られれば色々やるつもりはあるんですけど、自分から前に出るのが苦手で、なかなか……。</p>
<p class="question">──作業環境はご自宅ですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　そうです。卒業してからは、自宅のジュエリーデザインの家業を手伝いながら絵を描いていますね。</p>
<p class="question">──ジュエリーデザインなんですね！ でも何となく納得という感じもします。家業がジュエリーデザインで、学校が美大で、そんな環境の下でもざいんさんは初音ミクなどの二次創作を誘発する文化に着目されていますよね？　09年に<a href="http://www.mikumix.com/" target="_blank">mikumix</a>で描かれていたのが印象的でした。時期的には多摩美に在籍されていた頃だと思いますが、キャラクター絵を描かれていた方は周囲にいらっしゃいましたか？</p>
<p><a href="http://www.mikumix.com/"><img src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/mikumix_2.jpg" alt="hatsunemiku" title="mikumix_2" width="570" height="428" class="aligncenter" /></a><Font Size="2">©mikumix</Font></p>
<p><strong>ざいん</strong>　でも、いましたね。最近だとやっぱり学年に何人かはいる印象です。</p>
<p class="question">──そういう方たちと仲良くなったり、影響し合ったりということはありましたか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　自分は絵よりも写真からの影響やインスピレーションの方が大きいので、あまりそういうことはなかったかもしれません。けれど、多摩美で学んだことは今の作品制作に活かされていると思います。デジタルの塗りの感覚はほとんど油絵と同じなんです。デジタルから油絵に移るのはちょっと大変かもしれないですけど、油絵からデジタルにいく人、特に厚塗りをやってきた人の場合は比較的すんなり移行できるんじゃないかなと思います。</p>
<p class="question">──なるほど。ただ、よく言われることだと思いますが、例えばシアンとマゼンタの強調具合など、ざいんさんは色使いが独特です。それは油絵とは全く違うところからの発想ですよね？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　そうですね、デジタルならでは、ですね。デジタルで加工している時の鮮やかな色って、アナログで描いている時には自分にはない発想だったんです。それで、デジタルではああいう発色の良い色を使い始めたという感じなんですよね。油絵だと、茶色系のくすんだ色とかが扱いやすいと言うか、手癖で使ってしまうことがあるんです。それだと他の人と差別化が図れなかったりするので、デジタルでは避けています。</p>
<h5>Layer3: みっくみくにしてやんよ</h5>
<p class="question">──相当話題となりましたが、米TOYOTA「COROLLA」がイメージキャラクターに初音ミクを起用した<a href="http://www.toyota.com/corollamiku/" target="_blank">「COROLLA+MIKU」</a>、今年の6月にはその書き下ろし第2弾のイラストレーターさんにざいんさんが選ばれました。どういう経緯だったんでしょうか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　まずクリプトンさん（<a href="http://www.crypton.co.jp/" target="_blank">クリプトン・フューチャー・メディア株式会社</a>）から「大きなプロジェクトがあるので一度ちゃんと電話で話したい」という連絡をいただいて、「COROLLA+MIKU」の話を知りました。ビックリしました！ TOYOTAさんにmikumixさんでのミクの絵を気に入ってもらえて、それが選んでもらったきっかけになったんだそうです。</p>
<p class="small">※第1弾は アメコミアーティストの<a href="http://www.facebook.com/photo.php?fbid=10150198516994201&#038;set=pu.197052454200&#038;type=1&#038;theater" target="_blank">アルヴィン・リー</a>さん、第3弾は<a href="http://blog.piapro.jp/2011/08/us-toyotacollola.html" target="_blank">竹中</a>さんがそれぞれミクを描き下ろしている</p>
<p class="question">──実際にTOYOTAとはどういうやりとりをされたんですか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　クリプトンさんが間に入って、TOYOTAさんのメールを翻訳して送ってくださってました。</p>
<p class="question">──この件に関しても、ざいんさんはあまり積極的に公言されていないですよね？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　一応Twitterで告知したりとかはしたんですが、あの絵もどこまで公開していいのかちょっとよくわからないところがあって（笑）。でも、反響は大きかったです。<a href="http://www.facebook.com/photo.php?fbid=10150204995984201&#038;set=pu.197052454200&#038;type=1&#038;theater" target="_blank">1枚目</a>は雑誌広告やポスター用だったので、そもそもあまりネットに画像自体が上がらなかったんですよ。</p>
<p>自分としても1枚目はやや緊張してしまって大変だった部分がありました。ラフを7枚くらい描いたんですけど、「どれもいい感じなので持ち帰って会議にかけます」と言われたきり結構時間が空いて、結局その後「第1弾と構図を合わせる」ということでもう一度ラフ出して、みたいなこともありました。その分、2枚目のWeb用の絵は伸び伸び描けたかなと。<br />
<a href="http://blog.piapro.jp/2011/06/toyotacorolla.html"><img src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/toyota.png" alt="" title="toyota" width="350" height="177" class="alignleft size-full wp-image-415" /></a></p>
<p class="small">※左画像、ざいんさんの手がけた「COROLLA+MIKU」2枚目イラストがTOYOTAのHP TOPで確認できる<br />
</p>
<p class="question">──海外からの反響はどうでしたか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　海外の人にTwitterをフォローされることも増えて、<a href="http://zain7.deviantart.com/" target="_blank">deviantART</a>のアカウントも持っているので、そこにメールももらったりするようになりました。</p>
<p class="question">──やはりミクには特別な思い入れがありますか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　最近は忙しくてあまりチェックできていないんですけど、08年くらいには楽曲もよく聴いていました。ミクの生むあの文化自体が普通に好きでした。ミクというキャラクターも、デザインとしてはすごいヒットだと思うんですけど、自分はどちらかと言えば「初音ミク」というキャラクターよりも曲を作っていた人、P（プロデューサー）の方に興味がありました。</p>
<p class="question">──Pと言えば9月21日に発売されたVOCALOIDコンピレーション・アルバム<a href="http://super-nova.cd/" target="_blank">『Supernova6』</a>ではジャケットを担当されていますが、同人文化と言うか、二次創作的な文化自体に魅力を感じるのでしょうか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　小さい頃はオタクだったんです。でも中学や高校時代にはオタク文化は忘れて、興味の中心は美術・ファインアート系にあったんですけど、大学に入ってまたPCとかをいじるようになって、あっという間にインターネットの世界に引きずりこまれていきましたね（笑）。</p>
<h5>Layer4: インスピレーションの源</h5>
<p class="question">──deviantARTでは、ミクが一番反響がありましたか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　いえ、実はアカウントを取得したのは結構前で、その時は今までのイラストを投稿していたんですけど、それがデイリーランキング的なものに入ってすごい反響でしたね。お気に入り数がいつの間にか１万にもなってて、ビックリした記憶があります。</p>
<p class="question">──単純にユーザー数が日本のサービスとはケタ違いだからというのもあるかもしれませんが、ざいんさんの絵は、色使いも構図もどこか日本人離れしている印象があるので、deviantARTでも受け入れられやすいのかもしれません。</p>
<p><a href="http://zain7.deviantart.com/gallery/#/d25qb80"><img src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/kitchen.jpg" alt="" title="kitchen" width="300" height="425" class="alignright size-full wp-image-422" /></a><strong>ざいん</strong>　それも言われます。自分は海外のプロモーションビデオを見るのが好きで、海外の写真家の作品もよく見ます。フリッカーとかもすごい見てますけどね笑。やっぱり美大の頃は展示もよく見に行っていたので、そういう影響はあるのかもしれないですね。一番影響を受けたのは、ヴォルフガング・ティルマンスの<a href="http://www.hatjecantz.de/en/ansicht/download.php?titzif=00002743" target="_blank">Abstract Pictures</a>というシリーズです。</p>
<p class="small">※右の公式サイトのTOPイラストにも使われている「kitchen」は、10月現在お気に入り数2万弱、閲覧数22万超</p>
<p>他には、<a href="http://www.gallery.cz/gallery/en/Vystava/1999_10/Ramec_V.html" target="_blank">ウラジミール・コペッキー</a>ですね。知り合いにチェコのガラス作家を扱っている人がいて、その人に写真集をもらったのがきっかけです。すごい鮮やかな色使いなんですよ。</p>
<p class="question">──ざいんさんのインスピレーションは、写真では構図よりも色使いにあるんでしょうか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　どうなんですかね……何から発想するんでしょうね。今まで撮った写真を見返したりしていると、「ああこういうの描こう」と思い立つ、みたいな感じですかね。自分でも写真を撮りますが、やっぱりそれも絵の資料用としてですね。</p>
<p class="question">──海外の作家を参照されるざいんさんは、やはりゆくゆくは海外で活動してみたいという願望はありますか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　海外からも反響はいただくのはありがたいことなんですが、やっぱり英語が難しいですよね（笑）。</p>
<p class="question">──でも、本質的にはイラストであれば言葉も必要ないのではないでしょうか？</p>
<p><strong>ざいん</strong>　とは言え、やりとりがありますからね（笑）。去年に一度、イラストをオンラインで販売するフランスの<a href="http://www.sirlondon.com/" target="_blank">「SirLondon Fine Boutique」</a>から声がかかったことがあります。その時も間に日本人の翻訳の方が入っていたので何とかなったという感じでした。</p>
<p class="small">※ その時にざいんさんの投稿した<a href="http://www.sirlondon.com/catalog.php?picid=13&#038;setlang=JP" target="_blank">「MY MAN IS A PAINTER」</a></p>
<p>─────────────────────────────────────────</p>
<p><strong>ざいん</strong><br />
<a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=47880"><img src="http://kai-you.net/interview/files/2011/10/zain.png" alt="" title="zain" width="170" height="170" class="alignright size-full wp-image-428" /></a>イラストレーター。まれに「ナナ」名義でも活動する。TOYOTAと初音ミクのコラボ「COROLLA+MIKU」イラストに抜擢されたり、星海社のWebレーベル「最前線」では渡辺浩弐氏の『iKILL』などの作品で表紙や挿絵イラストを手がける。『モノノ怪』の主人公・薬売りをこよなく愛する。最近はもっぱら『よつばと！』にはまっている。</p>
<p><strong><a href="http://777nnn.jugem.jp/" target="_blank">公式サイト</a></strong><br />
<strong><a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=47880" target="_blank">pixiv</a></strong><br />
<strong><a href="http://twitter.com/#!/zain7" target="_blank">Twitter</a></strong></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>白田秀彰──後編</title>
		<link>http://kai-you.net/interview/331</link>
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		<pubDate>Thu, 15 Sep 2011 11:17:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kaiyou</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[<h4>president/Associate Professor/detective/novelist<br />
──Hideaki Shirata’s interview</h4>
<p><a href="http://orion.t.hosei.ac.jp/"></a>著作権法を専門とする法学研究者でありながら、テレビや雑誌など様々な媒体で独自の考えを述べる「奇妙な法学者」<strong>白田秀彰</strong>氏。後編では、日々進化するテクノロジーとともに注目される電子書籍やメディア環境についてうかがいました。（某日某所にて取材）<br />
<br />
<strong>※前編は<a href="http://kai-you.net/interview/276" target="_blank">こちら</a></strong><br />
<br />
取材／撮影 KAI-YOU<br />
<em><br />
</em></p>
<p><span id="more-331"></span></p>
<h5>著作権法から遠く離れて(1): 電子書籍について</h5>
<p class="question">──最近では電子書籍についての研究もされているそうですが、これはどういった形でスタートしたんですか？</p>
<p><strong>白田</strong>　お世話になった先生が、現在 電子書籍と同人創作に関する研究をされていて、分担研究者にならないかとお誘いを頂いたのです。もちろん、その先生の下には、ちゃんとした著作権法やオーソドックスな法研究をされている方が大勢いるわけです。そこにデビュー作で「著作権法は産業統制法に過ぎない」という趣旨のものを書いた私を選んでいただいたとなると、これはちょっと違う視点を期待されているなあと思いました。</p>
<p class="question">──前編でもお話いただいた「どうズラすか」ということがここでも登場するわけですね。</p>
<p><strong>白田</strong>　そうなんです。私は出版業界の上層部ではなく、現場からの声を聞くことがまず電子書籍を考えるために必要だと思っていました。電子書籍のラインナップを作ったり、漫画系出版社で働いているゼミのOB／OGや現場の関係者を呼んで話を聞いたのです。</p>
<p>そこで分かったのは、本当に重要なのは著作権の問題でもなければ制作現場の問題でもなく、電気通信の問題だということ。電子書籍ではプラットフォームのあり方が一番大きな争点です。利便性を考えれば当然、プラットフォームが多様化することは誰も望んでいない。いかに円滑に電子書籍を流通させ、いかに利用者がストレスなく書籍を読むことができるかが最大の課題なんです。</p>
<p class="question">──確かに現状では各社がそれぞれのデバイスに対応した独自の販売サイトを設けるなど、囲い込みの状況が続いています。</p>
<p><strong>白田</strong>　そこで参考となるのが、アメリカでかつて起こった電話会社の市場競争だと思いました。最終的にAT&#038;Tが市場を制覇したんです。ところがこのAT＆Tの制覇が独占禁止法に抵触するということで、大規模な訴訟にかけられました。AT＆Tは、達成された独占が電気通信事業の性質からして、もっとも合理的な形態であるということを力説して、これを裁判所に認めさせたのです。当然、この「容認された独占」の見返りとして、さまざまな法規制を受け入れることになりました。</p>
<p>このプロセスを見直すことで、現在の状況に対する解決策が見えるのではないかと思いました。いまのところ、公共の利益を目的として法規制の下にある独占的配信体を作るというのが、電子書籍問題解決の最終的なオチなんじゃないかと思っています。東販・日販が日本の書籍をほぼ独占的に流通させているように、電子書籍もA社とB社の2つくらいが並列して存在して、しかも、それを利用する電子出版者は、それら二社を乗り換えられるようなシステムになっている。そんな寡占状態を法的に承認し、独占から生じる弊害から出版社と読者を保護するような手当てをする、というのが一番幸せな状態なんじゃないでしょうか。</p>
<p>とはいえ５年間の研究なので、今年はまず明治・大正期の出版業界がどのような状況にあったのかということを調べています。出版黎明期の状況を参照しつつ、AT＆Tが市場を制覇していく過程との比較検討をするつもりです。なので、著作権法はほとんど関係ない（笑）。</p>
<p class="small">※収録後の2011年8月31日には、米司法省がAT&#038;Tに独占禁止法に基づき反トラスト訴訟を起こしている。記事リンク: <a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110901-00000024-mycomj-mobi">“AT&#038;TによるT-Mobile買収に&#8221;待った&#8221;、米司法省が提訴 &#124; Yahoo!ニュース”</a></p>
<h5>4: 著作権法から遠く離れて(2): シェアについて</h5>
<p class="question">──近年注目されている「シェア」について、特集された<a href="http://www.kohkoku.jp/latest/1107.html" target="_blank">『広告』7月号</a>での独自のシェア観も意外でした。そもそも本やメディアを買うということは、読む権利を買っていたに過ぎないというお考えですが、これはどういう部分から着想を得たんですか？</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0052YKEW8/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=ky08-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=B0052YKEW8"></a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h4>president/Associate Professor/detective/novelist<br />
──Hideaki Shirata’s interview</h4>
<p><a href="http://orion.t.hosei.ac.jp/"><img src="http://kai-you.net/interview/files/2011/09/main_kouhen_mini2.jpg" alt="" title="main_kouhen_mini2" width="595" height="504" class="aligncenter size-full wp-image-345" /></a>著作権法を専門とする法学研究者でありながら、テレビや雑誌など様々な媒体で独自の考えを述べる「奇妙な法学者」<strong>白田秀彰</strong>氏。後編では、日々進化するテクノロジーとともに注目される電子書籍やメディア環境についてうかがいました。（某日某所にて取材）<br />
<br />
<Font Size="3"><strong>※前編は<a href="http://kai-you.net/interview/276" target="_blank">こちら</a></Font></strong><br />
<br />
取材／撮影 KAI-YOU<br />
<em><br />
</em></p>
<p><span id="more-331"></span></p>
<h5>著作権法から遠く離れて(1): 電子書籍について</h5>
<p class="question">──最近では電子書籍についての研究もされているそうですが、これはどういった形でスタートしたんですか？</p>
<p><strong>白田</strong>　お世話になった先生が、現在 電子書籍と同人創作に関する研究をされていて、分担研究者にならないかとお誘いを頂いたのです。もちろん、その先生の下には、ちゃんとした著作権法やオーソドックスな法研究をされている方が大勢いるわけです。そこにデビュー作で「著作権法は産業統制法に過ぎない」という趣旨のものを書いた私を選んでいただいたとなると、これはちょっと違う視点を期待されているなあと思いました。</p>
<p class="question">──前編でもお話いただいた「どうズラすか」ということがここでも登場するわけですね。</p>
<p><strong>白田</strong>　そうなんです。私は出版業界の上層部ではなく、現場からの声を聞くことがまず電子書籍を考えるために必要だと思っていました。電子書籍のラインナップを作ったり、漫画系出版社で働いているゼミのOB／OGや現場の関係者を呼んで話を聞いたのです。</p>
<p>そこで分かったのは、本当に重要なのは著作権の問題でもなければ制作現場の問題でもなく、電気通信の問題だということ。電子書籍ではプラットフォームのあり方が一番大きな争点です。利便性を考えれば当然、プラットフォームが多様化することは誰も望んでいない。いかに円滑に電子書籍を流通させ、いかに利用者がストレスなく書籍を読むことができるかが最大の課題なんです。</p>
<p class="question">──確かに現状では各社がそれぞれのデバイスに対応した独自の販売サイトを設けるなど、囲い込みの状況が続いています。</p>
<p><strong>白田</strong>　そこで参考となるのが、アメリカでかつて起こった電話会社の市場競争だと思いました。最終的にAT&#038;Tが市場を制覇したんです。ところがこのAT＆Tの制覇が独占禁止法に抵触するということで、大規模な訴訟にかけられました。AT＆Tは、達成された独占が電気通信事業の性質からして、もっとも合理的な形態であるということを力説して、これを裁判所に認めさせたのです。当然、この「容認された独占」の見返りとして、さまざまな法規制を受け入れることになりました。</p>
<p>このプロセスを見直すことで、現在の状況に対する解決策が見えるのではないかと思いました。いまのところ、公共の利益を目的として法規制の下にある独占的配信体を作るというのが、電子書籍問題解決の最終的なオチなんじゃないかと思っています。東販・日販が日本の書籍をほぼ独占的に流通させているように、電子書籍もA社とB社の2つくらいが並列して存在して、しかも、それを利用する電子出版者は、それら二社を乗り換えられるようなシステムになっている。そんな寡占状態を法的に承認し、独占から生じる弊害から出版社と読者を保護するような手当てをする、というのが一番幸せな状態なんじゃないでしょうか。</p>
<p>とはいえ５年間の研究なので、今年はまず明治・大正期の出版業界がどのような状況にあったのかということを調べています。出版黎明期の状況を参照しつつ、AT＆Tが市場を制覇していく過程との比較検討をするつもりです。なので、著作権法はほとんど関係ない（笑）。</p>
<p class="small">※収録後の2011年8月31日には、米司法省がAT&#038;Tに独占禁止法に基づき反トラスト訴訟を起こしている。記事リンク: <a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110901-00000024-mycomj-mobi">“AT&#038;TによるT-Mobile買収に&#8221;待った&#8221;、米司法省が提訴 | Yahoo!ニュース”</a></p>
<h5>4: 著作権法から遠く離れて(2): シェアについて</h5>
<p class="question">──近年注目されている「シェア」について、特集された<a href="http://www.kohkoku.jp/latest/1107.html" target="_blank">『広告』7月号</a>での独自のシェア観も意外でした。そもそも本やメディアを買うということは、読む権利を買っていたに過ぎないというお考えですが、これはどういう部分から着想を得たんですか？</p>
<p><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0052YKEW8/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=ky08-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=B0052YKEW8"><img border="0" width="300"align="right" src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/61FZZ5w5vgL._SL500_AA300_.jpg" ></a><img src=URL" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /><br />
<strong>白田</strong>　まず意識したことは、所有という概念を、使い手をベースに考えたらどうかということです。例えばこのコップが私の所有物だとしても、これに飲み物を満たして、手に持ち、口につけている間しか、コップは役に立ってないわけです。そう考えると、究極的には自分が必要とするモノが必要な時に使える状態であれば所有する必要がない、そう思ったんです。逆に言えば、所有することとは、使いたい時にモノが使える状態にあることだと言えます。</p>
<p>私の部屋には書籍がたくさんありますが、読んでいる人間は私一人で、その時読んでいるのは縦のライン１行なわけです。じゃあなんで私は本を買って、書棚に置いたのかと言えば、それはいつか読む必要のある時にすぐに読めるように、思い出さないといけない時に原文にあたれるように置いているわけですね。これを逆に考えれば、もしその本自体が存在しなくても、必要なときに原文を確実に参照できる権利が与えられていれば、所有せずとも所有する目的が達せられるわけですよね。</p>
<p class="question">──それは電子書籍の利用の仕方にも繋がりそうです。</p>
<p><strong>白田</strong>　テクノロジーの進化によって、所有という考えとそのメリットを見直すことができるわけです。また、『広告』の記事で強調したかったことは、モノに関してのシェアを止める理屈は、古代ローマから連なる所有の理論からは出せないということです。一方で情報というかコンテンツは、本来簡単にシェアできるはずなのですが、産業上の問題から、シェアを著作権法の下に禁止している。したがって、売り手からすれば忌まわしいシェアという状況に対抗する観点からは、実体のあるモノの売り手よりも情報の売り手の方が有利になっているという、逆説が生じているのです。</p>
<p class="question">──確かにカーシェアリングやシェアハウスなどモノのシェアが議論の中心で、コンテンツや情報についてはネットとの相性から様々な問題が発生しています。</p>
<p><strong>白田</strong>　所有権の論理が維持される限り、モノのシェアは止められない。所有している人が「いいよ！」と言っている以上、作っている人間が「シェアなんかするなよ！」と言う立場にないのです。</p>
<p>また、今ではネット環境と物流環境が発達しているので、自分が以前に買ってどこかに仕舞いこんでしまったモノを自宅の中で探し回るよりも、ネットで検索して購入しなおしたり借りたりしたほうが早いということがありうるわけです。自分の蔵書から必要なものを探すことと、ネットから入手可能なものを探すことが、さほど変わらない状況になってくると思うんです。</p>
<p>そのうち、人間を中心にして、必要なリソースが必要なタイミングで「やってくる」という環境ができあがるのではないかと思います。そうすると所有する意味はどんどん希薄化して、結果的にシェアが勝利するのではないでしょうか。</p>
<p class="question">──なるほど。それは、これまでのシェアの文脈とは少し違った考え方のように思います。</p>
<p><strong>白田</strong>　既存のシェアを巡る議論で強調されているのは、人と人を結ぶコミュニケーションやコミュニティ形成に関する部分です。誰かが使った歴史や文化を他者に渡すなど、ライフスタイルも相まって情緒的な面が強い。でも私が考えているのはあくまで使う人間を中心に据えた、使いたい時に使えるなら持たなくてもいいじゃん、っていう利便性と環境の話なんですよね。価値観がこれだけ多様化した世界では、後者のドライなシェアに可能性があると思うのです。</p>
<p class="question">──しかし一方で、人間には物欲や所有欲というのもあるわけで……。</p>
<p><strong>白田</strong>　そこで私が薦めたいのは、使い分けです。本来モノというのはそれぞれの使い手に合わせて作られ使われてきたはずなのだから、そこに戻ってほしいってことなんですね。一人の人間が一生のうちに着ることのできる服や靴やメガネなんて限りがある。だったら自分に最適化された本当にいいものを少数作ればそれでいいんじゃないか。使えさえすればシェアで構わないというものと、手間がかけられていて高価だけど本人にしか使えないものが両立するのではないかと思うのです。</p>
<p>例えば電子書籍は、情報がほしい中身さえ読めればいい という人を狙うわけですよね。一方で、モノとしての本自体が好きだったり、大好きな作家の作品を五感を通じて愛でたいという人のために、今こそ豪華印刷と手製本が立ち上がるべきというのが私の主張です。大正時代くらいまでは時々みられたような、豪華版とか愛蔵版とよばれるようなものですね。限定150部は職人による手製本で著者のサインや個人的メッセージが入っていて15000円。一方、中身だけ読みたい人向けにダウンロードサイトでは300円で買えるなど。</p>
<p class="question">──幸福な2極化が成立しうる状況だと。</p>
<p><strong>白田</strong>　そういう売り方が、感性を問題とするような商品については理想ではないかと思うんです。だからルリユールが、復活してほしい気持ちがあります。フランスには書籍がペーパーバックで売られていて、買い手がそれを製本屋に持ち込んで自分の好きなような装丁で仕上げてもらうという文化がありました。青空文庫などを利用して同様のことが日本でもできないかと10年以上前から本好きの友人たちには言っているのです。</p>
<p>テキストやコンテンツは、権利保護を失ったものを含めると今や膨大にあるわけですが、その最適なパッケージがない状態にあると思います。私は、それらについて、データとしての流通もありながら、パッケージ自体が芸術または工芸として評価されるような市場があってもいいんじゃないかなと思うんです。その方が文化的な社会が作れるのではないかな。</p>
<h5>著作権から遠く離れて(3): メディアについて</h5>
<p class="question">──震災以降、テレビとニコニコ生放送やUstreamが連動するなど新しい試みが生まれています。特に注目するサービスなどはありますか？</p>
<p><strong>白田</strong>　ドワンゴさんの試みはすごく面白いですね。特に最近できた<a href="http://nicofarre.jp/" target="_blank">ニコファーレ</a>、あれはすごく興味があります。まさにディスプレイの向こう側にしかなかった世界を、3次元に引きずり出した試みなわけですから。こうなってくると、体験ベースではAKB48が踊っていることと初音ミクが踊っていることの差が小さくなりうるわけで、これはすごい。ニコファーレは私が生き方のテーマにしていた「2次元は意志の力で3次元に引っ張り出せる」ということを、現時点の技術であるていど実現してしまったように思うのです。</p>
<p>さらに、2次元での存在を3次元で再現する実践を行ってきたコスプレイヤーの皆さんが、ニコファーレと結合すると何が起こるんだろうか……という期待もあります。</p>
<p class="question">──確かにLEDを使った新しいハコ、それ以上の可能性を持った空間だと思います。</p>
<p><strong>白田</strong>　今後ニコファーレのような場がいくつかできたとしたら、まず確実にネットで双方をつなげますよね。すると例えば東京、大阪、名古屋で同じイベントを行うことができます。濱野智史さんがニコ動の特徴として「擬似同期」をあげていましたが、ニコファーレでは「擬似同席」。実際には会場も時間も違うけれど、同じイベントを同時に展開することで「擬似同席」、「擬似同会場」ということが実験され、可能になると思います。</p>
<p>それに加えて、過去に行われた伝説的なイベントの再演ということが可能になるでしょう。ライブ性すら再演できるのではないでしょうか。リアルタイムとライブの優位性を希薄化した上で、2次元と3次元が融合しながら、時間のシフトまで可能にするわけですから4次元も操作してしまうわけです。ちょっとこれはすごいですね。次元超えシステムか……。</p>
<p class="question">──では、メディアやコンテンツについては、どうでしょうか？</p>
<p><strong>白田</strong>　例えば今回の震災における被害や原発事故は、これまでフィクションの中でしか語られてこなかったレベルのものだと思います。2次元的に表現され想像されていたものが、3次元に流れ込んできた気さえします。1995年に宮崎駿が原発をテーマに、CHAGE and ASKAの「On Your Mark」のPVを作っていたわけですが、こうした「想像されたもの」が実現されていくような印象があります。<br />
<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000AOXE1I/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=ky08-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=B000AOXE1I"><img border="0"align="right" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51QZXXMC4RL._SL500_AA300_.jpg" ></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=B000AOXE1I" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /><br />
ところがそうした作品もまた、作り手が集約した「我々の想像」が形をとって具現化したものです。すなわち、我々がかつて想像していたことがわりと実現しているわけです。2次元でこれまで何度も物語として語られてきた危機や進歩が、現実に反映しているのではないでしょうか。</p>
<p>逆にいえば、「リアル」は我々が思っていたほど確固としたものではなかったのかもしれません。我々が「まさか起きるわけないよね」と否定的に想像していたことや、「あったらいいな」と妄想していたことが、ここのところ実現されていますよね。</p>
<p class="question">──ある意味、フィクションが現実を作り上げているということでしょうか？</p>
<p><strong>白田</strong>　そういう部分もあると思います。しょせん私たちは、私たちが想像し認識できる範囲でしか現実に触れられないのでは。 今回の震災ではディストピアが現出しているわけですが、ではどう想像力の中から幸せな要素を現実に取り込んでいくのか、という問いが出てくるように思います。そこで、ここからは冗談も含んで、その打開策は「アニメやマンガの中で、お約束として描かれていた明るい未来を、あえてベタに演じることなんじゃないか」と私は思うのです。みんながそうなるだろうと思っていた、ベタな未来をあえてベタに演じることがこの閉塞状態を破る力になるんじゃないでしょうか。とりあえず新学期の朝、遅刻しそうになってパンをくわえて、走って通学路の角を曲がってみようよってことですね。</p>
<p>「夢」や「希望」は演じ続けることでしか実現しないのだと思います。いま我々に求められているのは、学園モノやラブコメを見て「こんな世界があったらいいなあ」と思うだけではなくて、それを実現させてみようという無茶なのではないかと思うのです。</p>
<p class="question">──その意味では、可能世界＝あったかもしれない世界をテーマにした作品が特に最近増えているような印象があります。</p>
<p><strong>白田</strong>　可能世界の存在を2次元で夢見るのではなくて、3次元で実現させようってことを言いたいですね。じゃあどう掴みにいくか…… 実は私、ずっと学校が作りたいと思ってきたんです。マンガやアニメにしか存在しない学校のイメージってありますよね？　ヨーロッパ風の建物で、教員より偉い謎の生徒会があって、薔薇の温室があって、ステンドグラスがあって……。そんな学校を本当に作りたいんです。これは結構本気で、私が大金持ちだったら理事長になって、EXCENTRIQUEのデザイナーに制服を発注して、ハリーポッターの学校、ホグワーツ校みたいな学校にしたいですね。</p>
<p>大学教授、総統、探偵、小説家……次の肩書きはやっぱり理事長ですね。私はずっと現在の学校制度を批判しています。それは現実の学校が受験というゲームを中心に組み立てられてしまっていることへの批判が一番大きいのですが、もう一面として、我々が理想として描く学校がずっと存在できていないからなんです。だったら演技でもいいからやればいいじゃん、むしろ、そっちのほうが「学校」の本質なんじゃないかと思うんです。演じないともはや「夢」や「希望」は掴めない。我々が想像してきた学園生活──円満な友人関係や、同級生と過ごす放課後とか──は現実には存在していないのです。それを現実化させる土台として、演じることのプラットフォームとして学校をやりたいですね。本末転倒がもう一回転して本質に至るというか(笑)。</p>
<p class="question">──この学園計画もまた、2次元を3次元に引っ張り出すということですね。</p>
<p><strong>白田</strong>　もし実現したら、私は正門にクラシックなオープンカーで乗り付ける「紳士」な理事長になりますよ。そして、ベタベタなことを行事として実現していきたいです。生徒会長を決闘で選出するとか、文化祭の前日準備をむしろ盛大にやるとかね（笑）。みんなで、モニターの向こう側にあったグッドエンディングを、現実に引き出そうよと。そう思ってます。</p>
<p>─────────────────────────────────────────</p>
<p><strong>白田秀彰</strong><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/09/profile_mini.jpg"><img src="http://kai-you.net/interview/files/2011/09/profile_mini.jpg" alt="" title="profile_mini" width="300" height="200" class="alignright size-full wp-image-313" /></a><br />
1968年生まれ、宮崎県出身。法学博士。一橋大学大学院にて博士号を取得後、法政大学や武蔵野美術大学など多くの大学で教鞭を取る。ネットやアニメなどのオタクカルチャーにも造詣が深く、07年にはMIAUを発足。08年には放送されたNHK BS-2番組「ザ☆ネットスター」では准レギュラーとして出演し、独特のキャラクターで注目を集めた。</p>
<p>公式サイト<br />
<a href="http://orion.t.hosei.ac.jp/">http://orion.t.hosei.ac.jp/</a><br />
Twitter<br />
<a href="http://twitter.com/rodinatp">http://twitter.com/rodinatp</a></p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>白田秀彰──前編</title>
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		<pubDate>Thu, 08 Sep 2011 04:23:16 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kaiyou</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kai-you.net/interview/?p=276</guid>
		<description><![CDATA[<h4>president/Associate Professor/detective/novelist<br />
──Hideaki Shirata’s interview</h4>
<p style="text-align: center;"><a href="http://orion.t.hosei.ac.jp/"></a></p>
<p>著作権法を専門とする法学研究者でありながら、テレビや雑誌など様々な媒体で独自の考えを述べる「奇妙な法学者」<strong>白田秀彰</strong>氏。今回はそのヴェールに包まれた独自の人生哲学と、今日のメディアを巡る状況についてお話をうかがいました。（某日某所にて取材）<br />
<br />
<strong>※後編は<a href="http://kai-you.net/interview/331" target="_blank">こちら</a></strong><br />
<br />
取材／撮影 KAI-YOU<br />
<em><br />
</em></p>
<p><span id="more-276"></span></p>
<h5>1: コンピュータとの出会い</h5>
<p class="question">──白田さんのご活動やご興味の多くがWeb上のカルチャーや文脈にまつわるものだと感じるんですが、PCやネット自体に関心を持たれた経緯というのをまずお聞かせいただけますか？</p>
<p><strong>白田</strong>　まず、私はとても字が下手だった。ペンの持ち方が変だったので手首がすぐに痛くなってしまっていたのです。ところがワープロというものが登場して、「なんとキーを押すだけで字が書ける、素晴らしい！」と飛びつきました。なけなしの仕送りの中から費用を捻出して、当時一番軽くて持ち運びができて、性能も高かったサンヨーのポータブルワープロES-100を買って、大学の講義でノートを取っていたんです。一橋大学で最初にワープロでノートをとったのは、たぶん私ですよ。「講義中にワープロなんて叩いているあのバカは誰だ！」教授の間で噂になっていたとか。そこからコンピューターに興味を持って、EPSONのポータブル型のPC-98互換機を、親を説得して買ってもらいました。</p>
<p>ただPCはワープロとは全く違うものなので、知識の無かった私は、地学研究室というところに出入りして教えてもらうことにしました。文化系の大学なので、コンピューター好きはそこに集まっていたんです。そこはちょっとマンガのような場所で、ギークな先輩達がだいたい常駐していたり、誰かが炊事していたり、コンピューターソフトについてのレビューを相互にしていたり……。さらに教授が本当にいい人で、我々が変なことをしていても「別にいいよ〜ん」って感じなんです。ほら、よくマンガの中に、のほほんとしていて寛容な大学教授っているでしょう？　あんな感じ。</p>
<p class="question">──それはなんというか、いい意味でステレオタイプな先生ですね（笑）。</p>
<p><strong>白田</strong>　私は、高校生の時に『究極超人あ〜る』という、ゆうきまさみのマンガが好きだったんです。現在のオタクたちが思い描くだろう、理想的な状況を初期段階で描いてみせた作品の一つでした。このマンガのような世界に生きていたいなあと、心底思っていたんです。<br />
<a target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4091939082/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4091939082"></a></p>
<p class="small">※高校時代に憧れていた、学園生活がつまっている作品だそう</p>
<p><strong>白田</strong>　すると、その作品の舞台に似ている空間が、地学研究室という名で一橋大学に実在していたというわけです。思い描いていた世界が現実に存在しているわけですから、それはもう楽しかったですよ。大抵のオタクたちは、ディスプレイや紙の向こう側に行きたがるわけですが、その時私こう思ったんです。「意志の力で2次元は3次元に引っ張り出せるんだ！」と。これが私の人生のキーワードです。</p>
<p class="question">──なるほど……！</p>
<p><strong>白田</strong>　『究極超人あ〜る』には鳥坂先輩というキャラがいて、何年も前に卒業しているのにも関わらず部室にやってきて事件を起こします。せっかくマンガが現実になった空間があるのだから、私は鳥坂先輩になろうと思ったんですよ。地学研究室に溜まっているゼミ生たちと、そこを部室代わりにしていた天文部の皆さんとは、マンガ的な企画をいろいろやりました。サイコロを振りながら中央線を進み、止まった駅でそばを食べて、最終的には水道橋に住む友人のマンションに全力疾走しながらゴールする「中央線駅そばレース」や、「『新世紀エヴァンゲリオン』13話を一気に観る会 」（この会の当時、同作品はまだ13話までしか放送されていなかった）とか。そういった人が集まってきて始まったのが、<a</p>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h4>president/Associate Professor/detective/novelist<br />
──Hideaki Shirata’s interview</h4>
<p style="text-align: center;"><a href="http://orion.t.hosei.ac.jp/"><img class="aligncenter size-full wp-image-222" title="RE2_IMG_5143" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/09/main_zenpen_mini.jpg" alt="" width="585" height="390" /></a></p>
<p>著作権法を専門とする法学研究者でありながら、テレビや雑誌など様々な媒体で独自の考えを述べる「奇妙な法学者」<strong>白田秀彰</strong>氏。今回はそのヴェールに包まれた独自の人生哲学と、今日のメディアを巡る状況についてお話をうかがいました。（某日某所にて取材）<br />
<br />
<Font Size="3"><strong>※後編は<a href="http://kai-you.net/interview/331" target="_blank">こちら</a></Font></strong><br />
<br />
取材／撮影 KAI-YOU<br />
<em><br />
</em></p>
<p><span id="more-276"></span></p>
<h5>1: コンピュータとの出会い</h5>
<p class="question">──白田さんのご活動やご興味の多くがWeb上のカルチャーや文脈にまつわるものだと感じるんですが、PCやネット自体に関心を持たれた経緯というのをまずお聞かせいただけますか？</p>
<p><strong>白田</strong>　まず、私はとても字が下手だった。ペンの持ち方が変だったので手首がすぐに痛くなってしまっていたのです。ところがワープロというものが登場して、「なんとキーを押すだけで字が書ける、素晴らしい！」と飛びつきました。なけなしの仕送りの中から費用を捻出して、当時一番軽くて持ち運びができて、性能も高かったサンヨーのポータブルワープロES-100を買って、大学の講義でノートを取っていたんです。一橋大学で最初にワープロでノートをとったのは、たぶん私ですよ。「講義中にワープロなんて叩いているあのバカは誰だ！」教授の間で噂になっていたとか。そこからコンピューターに興味を持って、EPSONのポータブル型のPC-98互換機を、親を説得して買ってもらいました。</p>
<p>ただPCはワープロとは全く違うものなので、知識の無かった私は、地学研究室というところに出入りして教えてもらうことにしました。文化系の大学なので、コンピューター好きはそこに集まっていたんです。そこはちょっとマンガのような場所で、ギークな先輩達がだいたい常駐していたり、誰かが炊事していたり、コンピューターソフトについてのレビューを相互にしていたり……。さらに教授が本当にいい人で、我々が変なことをしていても「別にいいよ〜ん」って感じなんです。ほら、よくマンガの中に、のほほんとしていて寛容な大学教授っているでしょう？　あんな感じ。</p>
<p class="question">──それはなんというか、いい意味でステレオタイプな先生ですね（笑）。</p>
<p><strong>白田</strong>　私は、高校生の時に『究極超人あ〜る』という、ゆうきまさみのマンガが好きだったんです。現在のオタクたちが思い描くだろう、理想的な状況を初期段階で描いてみせた作品の一つでした。このマンガのような世界に生きていたいなあと、心底思っていたんです。<br />
<a target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4091939082/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4091939082"><img border="0" src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/51p--pC1sSL._SL500_AA300_.jpg" ></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4091939082" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" /></p>
<p class="small">※高校時代に憧れていた、学園生活がつまっている作品だそう</p>
<p><strong>白田</strong>　すると、その作品の舞台に似ている空間が、地学研究室という名で一橋大学に実在していたというわけです。思い描いていた世界が現実に存在しているわけですから、それはもう楽しかったですよ。大抵のオタクたちは、ディスプレイや紙の向こう側に行きたがるわけですが、その時私こう思ったんです。「意志の力で2次元は3次元に引っ張り出せるんだ！」と。これが私の人生のキーワードです。</p>
<p class="question">──なるほど……！</p>
<p><strong>白田</strong>　『究極超人あ〜る』には鳥坂先輩というキャラがいて、何年も前に卒業しているのにも関わらず部室にやってきて事件を起こします。せっかくマンガが現実になった空間があるのだから、私は鳥坂先輩になろうと思ったんですよ。地学研究室に溜まっているゼミ生たちと、そこを部室代わりにしていた天文部の皆さんとは、マンガ的な企画をいろいろやりました。サイコロを振りながら中央線を進み、止まった駅でそばを食べて、最終的には水道橋に住む友人のマンションに全力疾走しながらゴールする「中央線駅そばレース」や、「『新世紀エヴァンゲリオン』13話を一気に観る会 」（この会の当時、同作品はまだ13話までしか放送されていなかった）とか。そういった人が集まってきて始まったのが、<a href="http://grigori.jp/">ロージナ茶会</a>なんです。</p>
<p class="small">※白田総統を中心に、国立の名店・ロージナ茶房にて結成された勉強会系秘密結社</p>
<p class="question">──そのメンバーで、勉強会をやられていたというのが、またちょっとしたマンガらしくておかしいですね。</p>
<p><strong>白田</strong>　最初期のロージナ茶会は、コンピューターと情報社会の法制度についての勉強会として始まりましたが──これは私のせいなのですが── だんだんと冗談活動を主とする集団になっていきました。現在では、秘密結社のような組織で、メンバーは好きな身分を名乗ることができます。私は総統を選びました。他にも、皇帝や法王や教皇や王様がいます。それから数年して<a href="http://www.kaeruotoko.com/">FROGMAN</a>の<a href="http://www.kaeruotoko.com/taka.html">『秘密結社 鷹の爪団』</a>がネットで話題になりました。これを見て、「これはいいな、こうしよう」と思いました。以降、ロージナ茶会は鷹の爪団を真面目に目指したんです。何かネタを考えて、それをみんなで真面目に行うというのが趣旨ですね。すると真面目な勉強会をやりたかったメンバーがどんどん離れていきました（笑）。</p>
<p class="question">──ネタを作ってシェアする、という感覚がすごくネットの感性という感じがします。</p>
<p><strong>白田</strong>　そんなこんなで日々を過ごしていたら、ある時話がきて、大学に勤めることになりました。教員になって改めて思ったのですが、大学にドラマやマンガに出てくる意味での「大学教員らしい人」ってあんまりいないんですよね。</p>
<p class="question">──そう言われてみると、案外少なかったような気がします。皆さんそれぞれ思い思いのスタイルと言いますか。</p>
<p><strong>白田</strong>　そう、そこで私は、マンガの中で出てくる教授や博士 ──白衣を着て大きなメガネで蝶ネクタイのような姿── は、ある種みんなのイメージする強力なステレオタイプでありながら、現実には存在していないんだ、と気がつきました。「ならば私がその役を担おう、2次元の世界でしか存在しない教授を演じてみよう」と自分のテーマにしたんです。なので、どれだけ浮いて見えようが3ピースのスーツを着て、今日も懐中時計をぶら下げているわけです。ドラマやマンガの世界での大学教授のコスプレです。</p>
<p>ステレオタイプや、いわゆる典型的なタイプの人間は実在しなくて、我々の観念の中だけにある。表現の中にしかない世界があって、でもそれを好きだと思うからこそ意志の力で3次元に引っ張り出す── それを私がやる！！ってことなんです。実際にコスプレを始めたのも、そのことがきっかけですね。</p>
<h5>2: コスプレ、探偵、小説家……</h5>
<p class="question">──Webサイト上にも数々のコスプレの写真をたくさん掲載されていますよね。しかもクオリティが高いという……。</p>
<p><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/09/mario_mini.gif"><img src="http://kai-you.net/interview/files/2011/09/mario_mini.gif" alt="" title="mario_mini" width="230" height="300" class="alignright size-full wp-image-288" /></a><strong>白田</strong>　見てもらえばお分かりでしょうが、どれも典型的な人たちを演じているでしょう？　また、お気づきかもしれませんが、私は、2次元にしかいなさそうなキャラはやらないんですよ。2次元でステレオタイプ化されているため、みんながなんとなく「実在する」と思っていながら、実際の3次元の世界には実在していない人物になりすますというわけです。これが私のコスプレの基本テーマです。</p>
<p>あとね、あまり信じてもらえないんですけど、私、実は探偵なんです。</p>
<p class="question">探偵、ですか。というか探偵って一般人でもなることができるんですか？</p>
<p><strong>白田</strong>　はい、都道府県公安委員会に届ければなれます。昔出演していたBS２の番組<a href="http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%B6%E2%98%86%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC!">『ザ☆ネットスター』</a>でも話したんですけど、どうもみんなネタだと思っているようで……。私は東京都公安委員会に登録されている正真正銘の探偵で、警察署からの立ち入り検査も受けています。<br />
「どうしてこうなった」かと言うと、シャーロック・ホームズ好きのゼミ生が探偵についての調査をしてきて、「届出を行えば法的に探偵として認可される」ということを知ったんです。それですぐに「やってみた」というわけ。探偵になった後、情報公開制度を用いて調べてみると、私の住んでいる市で届出のある探偵は私一人。つまり市内唯一かつ最高の探偵が私です（笑）。さらに、せっかくなので、その体験をベースに白田秀彰という名前の教授が実は探偵で……という小説を書いてコミケに出しました。ちなみにペンネームは「白銀夏彰」。私が高校生のころ、なんだか<a href="http://www.ginironatsuo.com/works/1989-1985.html">ステキ詩写真集を出して評判だった銀色夏生</a>さんのパロディです。するとある日、出版社に勤めている卒業生の紹介で、私の作品が電子書籍として出版されることになったんです。つまり期せずして小説家にもなってしまった。</p>
<p class="question">──まさか探偵が、小説家の布石になるとは思いませんでした（笑）。</p>
<p><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/09/eki_mini.gif"><img src="http://kai-you.net/interview/files/2011/09/eki_mini.gif" alt="" title="eki_mini" width="193" height="300" class="alignleft size-full wp-image-304" /></a><strong>白田</strong>　探偵小説といえば、また面白い話があるんですよ。京極夏彦さんの<a target="_blank"  href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062646676?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=shr&#038;camp=1207&#038;creative=8411&#038;creativeASIN=4062646676&#038;ref_=sr_1_2&#038;qid=1315453425&#038;sr=8-2">『魍魎の匣』</a>や<a target="_blank"   href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062638878?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=shr&#038;camp=1207&#038;creative=8411&#038;creativeASIN=4062638878&#038;ref_=sr_1_1&#038;s=books&#038;qid=1315453536&#038;sr=1-1">『姑獲鳥の夏』</a>など「百鬼夜行シリーズ」には、痩身で和服の古書店の主人公・京極堂と、乱暴な(？)推理をする探偵・榎木津が出てきます。その榎木津が机の上に三角錐の「探偵」と書いた札を置いているという設定でした。それをゼミ生から教えてもらったので、真似して作ったりもしました。そんなころ浅草に行った時、街角で「モボ・モガ御用達」と書かれた看板を見つけたんです。怪しいでしょう(笑)。「なんじゃこりゃ」と思って歩いて進んでいくと、路地の奥の方に<a href="">東京蛍堂</a>っていう古道具屋がある。恐る恐る足を踏み入れると、出てきた店主が、私と同じほどの年齢で、痩身でなんと和服だったんですよ！　</p>
<p class="question">──なんというか、次元を越えて出会ってしまったという感じですね。</p>
<p><strong>白田</strong>　分かりますか？　「なんて素晴らしいんだ！」と思いますよね。その場で彼とは戦前文化やファッションの話がすごく弾んで、「実は私、探偵なんです」と彼に告白しましたら、また盛り上がりましてね（笑）。そんなことがあったので、探偵の格好で出歩いていたら、きっといつか事件が起こるんじゃないかな、と思っています。「探偵がその場にいると事件の発生確率が上がる」というじゃないですか(笑)。</p>
<p class="question">──なんとも迷惑な探偵です（笑）。</p>
<p><strong>白田</strong>　するとですね、やはり出会ってしまうものなんです。毎年、ゼミ生たちと「リアル桃太郎電鉄」というイベントを、合宿先までの旅程でやっているんですが、今年は箱根の老舗ホテルに出向くことになりました。そこで私は、ゼミの課題をやらなかった学生に、罰として、「その宿になにかイワクがないか新聞データベースを使って調べよ」という課題を与えたんです。そしたらですね、戦前に外交官の怪死事件が起こっていたことが分かったんです。その事件というのは中国公使が謎の自殺を遂げたというもので、当時から陰謀論が唱えられていたそうなんです。戦前ですし、濱口雄幸内閣時の中国公使と言ったら……</p>
<p class="question">──何が起こってもおかしくない状況ですね。</p>
<p><strong>白田</strong>　そうです！　しかも古い新聞だったので、関係者の氏名からその背景から、事件の起きた部屋番号まで、洗いざらい書いてあるわけです。さらに調べると松本清張さんが<a   target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/416710699X?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=shr&#038;camp=1207&#038;creative=8411&#038;creativeASIN=416710699X&#038;ref_=sr_1_1&#038;s=books&#038;qid=1315453630&#038;sr=1-1">『昭和史発掘』</a>という本で取り上げて詳細に検討していたほどの有名事件でした。これは当然、現場付近まで行きますよね(笑)。過去の事件の現場検証をしてきました。これでまた一本小説が書けるかもなあ、とも思ってます。もちろん、まともな検証は松本清張さんに勝てませんから、私なりの方法で。</p>
<h5>3: オリジナルとコピーをめぐる冒険</h5>
<p><strong>白田</strong>　さて、段々カードが揃ってきたのが分かりますか？<br />
法学博士、大学准教授、探偵、小説家。けっこうな面白人間になってきたなあ、実際にはいないのに、フィクションの世界にはいそうな人物に近づいてきたなあと。「2次元は意志の力で3次元にひっぱってこられる」という自説を実践できていると嬉しく思っています。</p>
<p class="question">──お話をうかがうまで、仕立てたスーツを着て懐中時計をお持ちになったりするのは、スタイルとして単純にお好きなんだろうな、と思ってたんです。コスプレにしても、好きなものになりたいという欲望がシンプルに現れているのかなあと。</p>
<p><strong>白田</strong>　もちろん好きなのもありますが、その背景にはコンセプトがあるんです。ひとつ、リア充じゃない皆さんに言いたいことがあって。皆さんやっぱり本やディスプレイの前からあまり動かないですよね。でもちょっと世の中で動き出せれば、2次元での「面白いこと」のいくらかは3次元でも実現できると思いますよ。その意味では私は、すごくレイヤーさんたちを評価しているんです。</p>
<p class="question">──まさに2次元から引っ張り出していますしね。</p>
<p><strong>白田</strong>　その上で、テーマ性があるものが好きですね。例えばゴシックロリータに分類される<a href="http://www.excentrique.biz/">EXCENTRIQUE</a>というブランドがあります。EXCENTRIQUEは、「ゴスロリの聖地」と言われるワンジュク（マルイワン新宿店）に入っています。このブランドは、特定のアニメの衣装を真似たりして作っているわけではありません。ゴシックロリータの一環として、19世紀～20世紀初頭の雰囲気のある服を女性向けに作っているのです。私は服飾研究もしていたので、このブランドの送り出す服が真っ当に作られた服だというのがよく分かる。しかし、実際にそれを着用している人を見ると、一般の人の目からは、どう見てもコスプレにしか見えないだろうと思います。その服を着ている女性は、ゴシックロリータとして着ているのに、オタクから見たら「中世系のRPGのコスプレかな、誰の衣装だろう」と元ネタを自分のデータベースから探し出してしまうでしょう。</p>
<p class="question">──服飾の歴史から言えばオリジナルなものであるのに、現代のオタクから見るとシミュラークルにしか見えないと。</p>
<p><strong>白田</strong>　そう、そんな構造のおもしろさも相まって、高く評価しているんですね。</p>
<p class="question">──しかしここまで一貫して、オリジナルとコピー、あるいはシミュラークル的なものの結びつきに注目されている一番の理由はどこにあるんでしょう？</p>
<p><strong>白田</strong>　それは多分、現代の嘘臭さでしょう。現代においてリアルと言われているものが、私には嘘臭く見える。歴史研究をしていると、ある時期から ──誰の意向だかわかりませんが── 操作されている気がしてくるんです。私にしてみると真っ当であった物が、現代のリアルでは、シミュラークルとして扱われているわけで、これを逆に実践することで現代を批判しているのかもしれませんね。</p>
<p class="question">──それはリアルと言われているものが捏造にしか見えない、ということですか？</p>
<p><strong>白田</strong>　自分の立っているこの3次元の「作られた感」には、ぼんやりとした落胆と違和感を感じています。「しょうがないね」、「世の中って概してそういうものだよね」と言いつつ、「こんなはずじゃなかったのに」という感覚。だから私は、自分がそうあるべきと思うリアルを維持しようと頑張っているんです。常に小さな革命状態ですね（笑）。正面突破という戦法が成立しなくなっている社会なわけですから、斜め上に抜けるしかないじゃないですか。なのでテーマは、「目指している方向は常に明後日、斜め上に突き抜けろ！」です。関係者がフィールド(戦場)じゃない、と思っている場所でこそ戦うんだと。それをずっとやっている気がします。</p>
<p>─────────────────────────────────────────</p>
<p><strong>白田秀彰</strong><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/09/profile_mini.jpg"><img src="http://kai-you.net/interview/files/2011/09/profile_mini.jpg" alt="" title="profile_mini" width="300" height="200" class="alignright size-full wp-image-313" /></a><br />
1968年生まれ、宮崎県出身。法学博士。一橋大学大学院にて博士号を取得後、法政大学や武蔵野美術大学など多くの大学で教鞭を取る。ネットやアニメなどのオタクカルチャーにも造詣が深く、07年にはMIAUを発足。08年には放送されたNHK BS-2番組「ザ☆ネットスター」では准レギュラーとして出演し、独特のキャラクターで注目を集めた。</p>
<p>公式サイト<br />
<a href="http://orion.t.hosei.ac.jp/">http://orion.t.hosei.ac.jp/</a><br />
Twitter<br />
<a href="http://twitter.com/rodinatp">http://twitter.com/rodinatp</a></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://kai-you.net/interview/276/feed</wfw:commentRss>
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		</item>
		<item>
		<title>tengal6──後編</title>
		<link>http://kai-you.net/interview/214</link>
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		<pubDate>Sat, 30 Jul 2011 02:03:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kaiyou</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[<h4>IDOL×HIPHOP×TENGA<br />
──tengal6 ’s interview</h4>
<p style="text-align: center;"><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5143.jpg"></a></p>
<p class="small">※tengal6: 左からエリカ/アヤカ/ユミ/マリコ/メイ/アミ</p>
<p>前編に引き続き、同名のフリーマガジンを発行するグループ・<strong>NEWTRAL</strong>プロデュース、アダルトグッズなどを制作する株式会社<strong>TENGA</strong>スポンサーという異色のアイドルユニット<strong>tengal6</strong>のインタビューを掲載いたします。NEWTRAL所属のtengal6プロデューサー・キムヤスヒロ氏にも同席していただきました。後編には飛び入りゲストとして<strong>tofubetas</strong>氏にもお話をうかがいました（6月某日、弊社事務所にて取材）</p>
<p class="small">※前編は<a href="http://kai-you.net/interview/141">こちら</a></p>
<p>撮影／<a href="http://twitter.com/#!/RawLight">深澤俊樹</a>（RawLight,Swift）<br />
撮影ディレクション／<a href="http://twitter.com/#!/_kimengumi_">kimengumi</a>（DAIDAI）<br />
<em><br />
</em></p>
<p><span id="more-214"></span></p>
<h5>Stage5: LIVE</h5>
<p class="question">──最近ライブの本数も増えていますが、ライブの際に何か意識していることはありますか？</p>
<p><strong>エリカ </strong>意識していること……とりあえず始まる前に円陣を組むようにしてますね。「楽しもー！」って（笑）。<br />
<strong>アミ </strong>一番最初のライブからずっとやってます。</p>
<p class="question">──誰が言い出したんですか？</p>
<p></p>
<p><strong>ユミ </strong>流れかな？<br />
<strong>マリコ </strong>でもいつもエリカ氏が言い出してない？<br />
<strong>エリカ </strong>「やっとこか、そろそろ」みたいな感じかも（笑）。<br />
<strong>アヤカ </strong>でも円陣組んでから出番までが長くて「あ、もうちょっと後だ！」ということがよくあります（笑）。</p>
<p class="question">──慣れるまではライブは大変でしたか？</p>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h4>IDOL×HIPHOP×TENGA<br />
──tengal6 ’s interview</h4>
<p style="text-align: center;"><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5143.jpg"><img class="aligncenter size-full wp-image-222" title="RE2_IMG_5143" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5143.jpg" alt="" width="585" height="390" /></a></p>
<p class="small">※tengal6: 左からエリカ/アヤカ/ユミ/マリコ/メイ/アミ</p>
<p>前編に引き続き、同名のフリーマガジンを発行するグループ・<strong>NEWTRAL</strong>プロデュース、アダルトグッズなどを制作する株式会社<strong>TENGA</strong>スポンサーという異色のアイドルユニット<strong>tengal6</strong>のインタビューを掲載いたします。NEWTRAL所属のtengal6プロデューサー・キムヤスヒロ氏にも同席していただきました。後編には飛び入りゲストとして<strong>tofubetas</strong>氏にもお話をうかがいました（6月某日、弊社事務所にて取材）</p>
<p class="small">※前編は<a href="http://kai-you.net/interview/141">こちら</a></p>
<p>撮影／<a href="http://twitter.com/#!/RawLight">深澤俊樹</a>（RawLight,Swift）<br />
撮影ディレクション／<a href="http://twitter.com/#!/_kimengumi_">kimengumi</a>（DAIDAI）<br />
<em><br />
</em></p>
<p><span id="more-214"></span></p>
<h5>Stage5: LIVE</h5>
<p class="question">──最近ライブの本数も増えていますが、ライブの際に何か意識していることはありますか？</p>
<p><strong>エリカ </strong>意識していること……とりあえず始まる前に円陣を組むようにしてますね。「楽しもー！」って（笑）。<br />
<strong>アミ </strong>一番最初のライブからずっとやってます。</p>
<p class="question">──誰が言い出したんですか？</p>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-244" title="RE2_IMG_5438" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5438.jpg" alt="" width="300" height="200" /></p>
<p><strong>ユミ </strong>流れかな？<br />
<strong>マリコ </strong>でもいつもエリカ氏が言い出してない？<br />
<strong>エリカ </strong>「やっとこか、そろそろ」みたいな感じかも（笑）。<br />
<strong>アヤカ </strong>でも円陣組んでから出番までが長くて「あ、もうちょっと後だ！」ということがよくあります（笑）。</p>
<p class="question">──慣れるまではライブは大変でしたか？</p>
<p><strong>エリカ </strong>表現の仕方が難しかったです。歌って言うよりも、どうステージを見せたらいいのか、どう振る舞えばいいのか全然わからなかったです。<br />
<strong>アミ </strong>私たちラップも上手くないしダンスもあまり出来ないから、何をやるかって、もう楽しむことしか出来なかったんですよ。<br />
<strong>マリコ </strong>本当にそれしかなかったよね？<br />
<strong>エリカ </strong>自然とお客さんもついてくると信じて続けてました。</p>
<p class="question">──最近ライブの本数も増えていますが、一番印象に残っているイベントはありますか？</p>
<p><strong>メイ </strong>やっぱり私たちのはじめてのワンマンライブです。<br />
<strong>エリカ </strong>確かにワンマンは忘れられへん。本当に「お客さんが3人だったらどうする？」って心配してたんですよ。<br />
<strong>マリコ </strong>直前まで超不安だった！<br />
<strong>アヤカ </strong>そうしたら会場に入り切らないくらいの人が来てくれたんです。<br />
<strong>アミ </strong>自分たちが一番ビックリしたよね。<br />
<strong>キム </strong>入場規制で入れない人もいました。</p>
<p class="small">※2011/06/15開催<a href="http://tengal-6.blogspot.com/2011/06/615-live.html">「tengal6 初めてのワンマンLIVE 〜お財布に優しく開催〜」</a>@原宿UC</p>
<p><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5499.jpg"><img class="alignleft size-full wp-image-248" title="RE2_IMG_5499" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5499.jpg" alt="" width="200" height="300" /></a></p>
<p class="question">──開演になってキムさんが人だかりをかきわけて、ようやくメンバーがステージまで通れる道を作っていたのを見ていました。</p>
<p><strong>ユミ </strong>私たちがライブする会場はなぜかお客さんとの距離が近いことが多いんですけど、ワンマンが一番近かったんじゃないかな。目の前の人に歌ってる感じでした（笑）。<br />
<strong>エリカ </strong>あー、でも前の人よりも後ろの人に向けて歌っているようなところもあるよね。<br />
<strong>アミ </strong>そう、前の人はノリノリで、でも後ろの人が乗れないのは残念ですよね。だからよくMCで「後ろも楽しんでますかー！？」って聞いています。顔までは見えないですけど、反応はわかるんです。せっかく来てくれているんだからみんなに楽しんでほしい。</p>
<p class="question">──ファンの反応と言えば、最近のライブではお客さんとのコールアンドレスポンスも手慣れてきているように見えます。</p>
<p><strong>メイ </strong>はじめは自分たちもどうやって乗せていけばいいのかわからなかったんですが、自分たちも一緒に楽しみたいからどんどんそういったものをたくさん取り入れて、今ではだいぶ慣れました。<br />
<strong>マリコ </strong>お客さんも、ライブ会場で手売りしていたCDを購入して、次のライブの時には一緒に歌えるように聞き込んできてくれるんですよ。<br />
<strong>アヤカ </strong>みんなで歌えるって大きいよね。</p>
<p class="question">──以前DJの<a href="http://www.tofubeats.com/">tofubeats</a>さんが「クラブではまずみんなで同じ動作をするのが超大事」というようなことを仰っていて、その一体感はアイドル現場でも何でも同じなのかな、と思いますね。</p>
<p><strong>エリカ </strong>自己紹介ラップで、メンバー全員で重ねて歌う部分があるんですが、ライブではお客さんが声を揃えて歌ってくれるんです。ささいなことなのかもしれないけど、やっぱりすごく嬉しい。その部分って実はCDでは普通に歌っているだけで、ライブに来ていないとわからないんですよね。何度も足を運んでくれている人がいるっていうことに感謝したいです。</p>
<h5>Stage6: INTERNET／REMIX</h5>
<p class="question">──メンバーの皆さんから見て、tengal6のライブ現場の雰囲気はどうですか？ ファン層など意識されますか？</p>
<p><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5684.jpg"><img class="alignright size-full wp-image-250" title="RE2_IMG_5684" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5684.jpg" alt="" width="200" height="300" /></a><strong>エリカ </strong>なんだろう、ライブ後のチェキ会とかに参加しないけど良く見る人もいて、さりげに来てさりげに帰る人もけっこう多いんです。<br />
<strong>メイ </strong>遠慮がちな人は多いかも。ライブ会場でtengal6のTシャツも販売しているんですけど、最初は買ってくれた人も「着ていいの？」って感じでした（笑）。<br />
<strong>エリカ </strong>他のアイドルさんとご一緒するライブもあるんですけど、私たち目当てのお客さんは、「アイドルが大好き」という感じとはちょっと違うかもしれないですね。<br />
<strong>ユミ </strong>アイドルを見に来ると言うよりも、音楽を聞きに来る、という人もいるみたいなんです。</p>
<p class="question">──アイドル好きのアヤカさんは他のアイドル現場に行くんですか？ やはりtengal6の現場とは違いますか？</p>
<p><strong>アヤカ </strong>たまに遊びに行きます。私自身もそっち側だったのでわかるんですけど、やっぱり全然違います。tengal6はMIX（曲の合間などにかけ声を挟むヲタ芸の一種）が入らない、とか（笑）。そういう面で他のアイドルとは盛り上がりが違うとは思います。<br />
<strong>アミ </strong>でも、アイドルとしてtengal6を良いと思ってくれるのも嬉しいですし、音楽が好きな人がtengal6の歌が好きって言って来てくれるのも嬉しいですね。</p>
<p class="question">──<a href="http://kai-you.net/interview/141">前編</a>で「アイドルでもヒップホップでもなく新しいジャンルだと思っている」というお話でしたが、それがファン層にも表れているんでしょうか？</p>
<p><strong>メイ </strong>そうなれたら嬉しいです。<br />
<strong>アミ </strong>アイドルファンの人は、tengal6のことを「アイドル」って思ってくれているから見に来てくれているんだと思うんです。別にアイドルファンじゃない人は、アイドルはテレビの世界の人、という感じで、わざわざライブに来ないと思うんですよ。でも最近は、そういう人たちがライブに来てくれることが多くなっている気がします。だからそういう人たちも普通にライブに来て盛り上がれるような、良いとこ取りっていうスタイルです（笑）！</p>
<p class="question">──たぶん、普段アイドルに関心がない層にも届いているのは、tengal6のネットシーン等で話題になっているのが大きいからだと思います。それは意図的に仕掛けているんですか？</p>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-253" title="RE2_IMG_5561" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5561.jpg" alt="" width="300" height="200" /></p>
<p><strong>キム </strong>ネットから押し上げていこうみたいなベタベタな意図があるわけじゃないです。けれど、例えばtengal6の楽曲の<a href="http://tengal-6.blogspot.com/2011/05/blog-post.html">アカペラ素材を配信</a>してリミックスしてもらう、なんていう企画はモロにネットからだと思う。さらにそれがネットだけじゃなくてオフラインにクラブで回されて、また広まっていくっていうのは、ネットでなければ、今だから出来ることだと思う。ネットは入り口の一つです。tengal6自体、「清純派ヒップホップアイドルユニット」という、見方によっては「清純派アイドル」を通って「ヒップホップ」を通らないと辿り着けない、狭い入り口とも言えると思うんです。「ヒップホップの曲はテンポが遅くて縦ノリできない！」とか、色んな意見も耳にします。普通に「アイドルです」と打ち出すよりも、「アイドルだけどヒップホップだからラップしかしません」という点で実はハードルは高くなっている以上、「どうぞ聴いてください」という入口を増やす作業は大事だなと思っています。<br />
リミックスに関しても、大勢の方にそれぞれリミックスしていただいて振れ幅のある楽曲が出てきて、それをまた他の誰かが聞いて面白がって、tengal6に興味を持ってくれる回路を作るという意識です。</p>
<p class="question">──いわゆるバイラル・マーケティング的に、人から人へとtengal6が伝わっていくわけですね。トラックメイカーデュオ・<a href="http://subenoana.net/">Fragment</a>さんの「ルービックキューブremix」は今回の全国流通版にも収録されていますよね？</p>
<p><strong>キム </strong>Fragmentさんには、<a href="http://www.dommune.com/">DOMMUNE</a>の「<a href="http://fruitpon.exblog.jp/12763854/">女性口説きMCバトル</a>」でアヤカが口説かれ役で出演時に、元々tengal6を知っててくださって声をかけてもらえたことからリミックスをお願いすることになりました。<br />
<object width="560" height="349"><param name="movie" value="http://www.youtube.com/v/4rosgYSQqk8?version=3&amp;hl=ja_JP"></param><param name="allowFullScreen" value="true"></param><param name="allowscriptaccess" value="always"></param><embed src="http://www.youtube.com/v/4rosgYSQqk8?version=3&amp;hl=ja_JP" type="application/x-shockwave-flash" width="560" height="349" allowscriptaccess="always" allowfullscreen="true"></embed></object></p>
<p class="small">※tengal6「ルービックキューブ-Fragment remix」short ver.</p>
<h5>Stage7: tofubeats</h5>
<p class="question">──ライブなどではフライングで発表されていますが、tofubeatsさんがtengal6の新曲を手がけることになっています。この収録の後にそのレコーディングだそうで、実はtofubeatsさんも同席されてらっしゃいます（笑）！</p>
<p><strong>tofu </strong>そうなんです、どうも（笑）。</p>
<p class="question">──ご本人の前ですが、tofuさん楽曲を聞いてみてどうですか？</p>
<p><strong>アヤカ </strong>歌ってて楽しい曲です。<br />
<strong>アミ </strong>可愛いしね！<br />
<strong>tofu </strong>ライブで発表された後も手を加えたので、現場で目撃された曲より1.2倍くらい可愛くなってますよ。<br />
<strong>メンバー </strong>おおー！</p>
<p class="question">──そもそもライブ発表よりレコーディングが後というのも珍しいですよね？</p>
<p><strong>tofu </strong>それはキムくんが我慢できなかったんですよ（笑）。一刻も早く出したいということで、結局ワンマンや<a href="http://club-mogra.jp/2011/06/25/837/">MOGRAでのライブ</a>でやってくれることになった。僕もはじめて実際に歌ってくれているところを見て、かなり気合いを入れて作ったので「ちょっと（ライブでは）難しかったかな」って反省もしたんですよね。それで手を加えた部分もあります。<br />
<strong>キム </strong>当初、ライブで発表する気はなかったんですよ。ただ、「この辺りで楽曲を完成してライブでもやれたらいいな」という希望に話していたら、いつの間にかそれが公式見解になっちゃったんです（笑）。<br />
<strong>tofu </strong>でも、そういう予想外の展開も含めたThugい現場を踏むことがヒップホップだって思いますよ、マジな話。リアルヒップホップかわからないけど、今回かなり「ヒップホップ」は意識しました。tengal6の可愛らしさ、女の子同士の華やいだパーティー感を出しながらも、他よりちょっと難しい曲にしたんです。<br />
僕としてはラップを頑張ってもらおうと思ったんです。彼女たちにはまだ難しいだろうなとわかっていたんですが、これをちゃんと歌えるようになったら、文字通り「ラップアイドル」と名乗っても、ラップ方面からも認められるんじゃないかと思ってる。<br />
<strong>マリコ </strong>やさしい！<br />
<a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5394.jpg"><img class="alignright size-full wp-image-258" title="RE2_IMG_5394" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5394.jpg" alt="" width="300" height="200" /></a><strong>エリカ </strong>よっ！　さすが！<br />
<strong>キム </strong>「よっ！」っておかしいだろそれ（笑）！<br />
<strong>tofu </strong>歌うのあんたらや！っていう（笑）。</p>
<p class="question">──tofuさんから激励も飛びましたが（笑）、歌う方としてはどうですか？</p>
<p><strong>メイ </strong>はじめて聴いたとき、今までの曲に比べて本当に難しいって思いました。<br />
<strong>アヤカ </strong>速いですね。<br />
<strong>マリコ </strong>でもかっこいい。<br />
<strong>エリカ </strong>けっこうチームワークが大事な曲だよね？<br />
<strong>キム </strong>ちゃんとしたマイクリレーが必要な作りですよね。<br />
<strong>tofu </strong>気合い入れてますからね（笑）。難しいと思いますけど頑張ってほしい。<br />
<strong>マリコ </strong>ある意味、本当に感謝ですよね。<br />
<strong>tofu </strong>出来上がったもの聴いてから感謝してください（笑）。<br />
<strong>メイ </strong>まだこれから頑張らないとね（笑）！</p>
<h5>Stage8: NO MUSIC, NO IDOL</h5>
<p class="question">──そしてtengal6「まちがう」の<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00515NA0Q?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=shr&#038;camp=1207&#038;creative=8411&#038;creativeASIN=B00515NA0Q">全国流通盤</a>となりましたが、心境はいかがですか？</p>
<p><strong>メイ </strong>全国に出ることによって、tengal6に対しての沢山の言葉が聞こえると思うんですよ。<br />
<strong>マリコ </strong>そう、反応を知りたいんですよね。アイドルとヒップホップという組み合わせがどういう風に受け取られるのか。私は地元が遠いんですけど、今はやっぱり関東や関西、後はインターネットを通して地方のアイドルや音楽好きな人が聞いてくれているのかなと思うんです。そこでCDとして全国展開されて、今まで知ってもらえていなかった本当に色んな方の手に届くはず。その人たちが、私たちの曲を聴いてどう思ってくれるのか、すごく楽しみですね。<br />
<a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5336.jpg"><img class="alignright size-full wp-image-263" title="RE2_IMG_5336" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE2_IMG_5336.jpg" alt="" width="300" height="200" /></a><strong>ユミ </strong>タワレコで見つけて、ジャケ買いでも何でもとにかく手に取ってくれる人がいたらいいな。</p>
<p class="small">※タワーレコード新宿店のアイドルコラボレーション企画〈NO MUSIC, NO IDOL?〉第2弾にtengal6が選ばれ、ポスターにも登場している。<a href="http://tower.jp/article/news/79756">http://tower.jp/article/news/79756</a></p>
<p class="question">──7/30にはタワレコ新宿店で『まちがう』発売記念イベントですね。今「戦国時代」と言われる中での意気込みはありますか？</p>
<p><strong>キム </strong>戦国時代だからと言って、タイマン相手と戦って、潰したらファンがこっちに流れるとか、そういうわけじゃないんですよ。どっちかと言うと一緒にやってきましょう、という風潮なんです。甘いのかもしれないですけど、厳しい状況という認識があまりない。いつの時代も、アイドルっていうのは沢山いて、むしろ「アイドル戦国時代」と言われることによって、まだあまり有名じゃないtengal6にスポットを当ててもらえる機会があるのは喜ぶべきことですよ。<br />
<strong>アミ </strong>他のアイドルさんにライバル意識なんてないです。自分たちにアイドルという意識がそこまでないので、「あそこのＭＣよかったね」とか「あそこのダンス可愛いね」とか、「ここでお客さんはこういう反応するんだ」という風に、色々見させてもらってます。<br />
<strong>エリカ </strong>むしろ勉強させてもらってます。</p>
<p class="question">──シーンの盛り上がりが追い風になっていると。底抜けに明るく、全国流通やtofubeats新曲と、ますます面白いことになりつつあるtengal6の今後が楽しみです。本日はありがとうございました！</p>
<p><strong>メンバー </strong>ありがとうございました！！</p>
]]></content:encoded>
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		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>tengal6──前編</title>
		<link>http://kai-you.net/interview/141</link>
		<comments>http://kai-you.net/interview/141#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 15 Jul 2011 13:09:27 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kaiyou</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kai-you.net/interview/?p=141</guid>
		<description><![CDATA[<h4>IDOL×HIPHOP×TENGA<br />
──tengal6 ’s interview</h4>
<p style="text-align: center;"><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE_IMG_5226.jpg"></a></p>
<p class="small">※tengal6: 左からアヤカ/アミ/マリコ/メイ/エリカ/ユミ</p>
<p>KAI-YOU.netのインタビュー2回目は、同名のフリーマガジンを発行するグループ・<strong>NEWTRAL</strong>プロデュース、アダルトグッズなどを制作する株式会社<strong>TENGA</strong>スポンサーという異色のアイドルユニット<strong>tengal6</strong>にお話をうかがいました。インタビューにはNEWTRAL所属のtengal6プロデューサー・キムヤスヒロ氏にも同席していただきました。（6月某日、弊社事務所にて取材）</p>
<p>撮影／<a href="http://twitter.com/#!/RawLight">深澤俊樹</a>（RawLight,Swift）<br />
撮影ディレクション／<a href="http://twitter.com/#!/_kimengumi_">kimengumi</a>（DAIDAI）</p>
<p><a target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00515NA0Q?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=shr&#038;camp=1207&#038;creative=8411&#038;creativeASIN=B00515NA0Q"></a><br />
<span style="color: #ff6699; font-size: medium;">前編公開の本日15日、手売りのデビューアルバム「まちがう」が全国流通盤として再リリース開始。</span><br />
<em><br />
</em></p>
<p><span id="more-141"></span></p>
<h5>Stage1: tengal6</h5>
<p class="question">──10年夏、まずはじめに<a href="http://newtral.info/">NEWTRAL</a>がアイドルプロデュースに乗り出し、スポンサー企業を募集していたところ、<a href="http://www.tenga.co.jp/">TENGA</a>が名乗りを挙げて実現したとうかがいました。オーディションを開催し、最終候補の12名の中から同年10月に6名が選ばれて始動したアイドルユニットが<a href="http://newtral.info/tengal6/">tengal6</a>です。ただ、アイドル業界ではよくある「企画もの」に終わらないだけの、メンバーの皆さんはもちろん脇を固めるクリエイター陣の魅力がtengal6にはあると感じ、今回是非お話を聞いてみたいと思いました。まずは紹介がてら、皆さんがtengal6のオーディションに参加した経緯から聞いてみたいと思います。それぞれのきっかけは何だったんでしょうか？</p>
<p><strong>アヤカ </strong>私は元々ソロでアイドルをやっていたんです。個人的にもアイドルっていうものがとにかく好きで、歌って踊るアイドルユニットのオーディションと聞いて事務所から応募してもらったのがきっかけです。<br />
<strong>アミ </strong>私もきっかけは一緒で、事務所からオーディションに応募してもらったんです。私は元々ヒップホップダンスを習っていて、ヒップホップとダンスっていうのは個人的にど真ん中だったので、頑張ってみようと思いました。<br />
<strong>マリコ </strong>私は「清純派とヒップホップダンス」という組み合わせが自分の中で新鮮だったので、面白そうだなと思ってオーディションに応募してみました。<br />
<strong>メイ </strong>私もオーディションを知ったのは事務所を通してなんですけど、ダンスとか体を動かすのが好きなので、「ヒップホップユニット」に惹かれて参加しました。<br />
<strong>エリカ </strong>あたしはアイドルって言うよりもヒップホップにすごく興味があったんです。元々大阪でガチガチのガールズヒップホップのダンスユニットをやっていたので、どこかでその延長として考えてました。「ヒップホップのユニット、しかも歌うってめっちゃかっこいいやん」って単純に思って（笑）。</p>
<p class="small">※エリカさんが所属していたのは「oh!showgirl」という6人組のヒップホップダンスユニット</p>
<p></p>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h4>IDOL×HIPHOP×TENGA<br />
──tengal6 ’s interview</h4>
<p style="text-align: center;"><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE_IMG_5226.jpg"><img class="aligncenter size-full wp-image-176" title="RE_IMG_5226" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE_IMG_5226.jpg" alt="" width="585" height="390" /></a></p>
<p class="small">※tengal6: 左からアヤカ/アミ/マリコ/メイ/エリカ/ユミ</p>
<p>KAI-YOU.netのインタビュー2回目は、同名のフリーマガジンを発行するグループ・<strong>NEWTRAL</strong>プロデュース、アダルトグッズなどを制作する株式会社<strong>TENGA</strong>スポンサーという異色のアイドルユニット<strong>tengal6</strong>にお話をうかがいました。インタビューにはNEWTRAL所属のtengal6プロデューサー・キムヤスヒロ氏にも同席していただきました。（6月某日、弊社事務所にて取材）</p>
<p>撮影／<a href="http://twitter.com/#!/RawLight">深澤俊樹</a>（RawLight,Swift）<br />
撮影ディレクション／<a href="http://twitter.com/#!/_kimengumi_">kimengumi</a>（DAIDAI）</p>
<p><a target="_blank" href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00515NA0Q?ie=UTF8&#038;tag=kaiyou01-22&#038;linkCode=shr&#038;camp=1207&#038;creative=8411&#038;creativeASIN=B00515NA0Q"><img src="http://ws.assoc-amazon.jp/widgets/q?_encoding=UTF8&amp;Format=_SL160_&amp;ASIN=B00515NA0Q&amp;MarketPlace=JP&amp;ID=AsinImage&amp;WS=1&amp;tag=ky08-22&amp;ServiceVersion=20070822" border="0" alt="" /></a><img style="border: none !important; margin: 0px !important;" src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=&amp;l=as2&amp;o=9&amp;a=B00515NA0Q" border="0" alt="" width="1" height="1" /><br />
<span style="color: #ff6699; font-size: medium;">前編公開の本日15日、手売りのデビューアルバム「まちがう」が全国流通盤として再リリース開始。</span><br />
<em><br />
</em></p>
<p><span id="more-141"></span></p>
<h5>Stage1: tengal6</h5>
<p class="question">──10年夏、まずはじめに<a href="http://newtral.info/">NEWTRAL</a>がアイドルプロデュースに乗り出し、スポンサー企業を募集していたところ、<a href="http://www.tenga.co.jp/">TENGA</a>が名乗りを挙げて実現したとうかがいました。オーディションを開催し、最終候補の12名の中から同年10月に6名が選ばれて始動したアイドルユニットが<a href="http://newtral.info/tengal6/">tengal6</a>です。ただ、アイドル業界ではよくある「企画もの」に終わらないだけの、メンバーの皆さんはもちろん脇を固めるクリエイター陣の魅力がtengal6にはあると感じ、今回是非お話を聞いてみたいと思いました。まずは紹介がてら、皆さんがtengal6のオーディションに参加した経緯から聞いてみたいと思います。それぞれのきっかけは何だったんでしょうか？</p>
<p><strong>アヤカ </strong>私は元々ソロでアイドルをやっていたんです。個人的にもアイドルっていうものがとにかく好きで、歌って踊るアイドルユニットのオーディションと聞いて事務所から応募してもらったのがきっかけです。<br />
<strong>アミ </strong>私もきっかけは一緒で、事務所からオーディションに応募してもらったんです。私は元々ヒップホップダンスを習っていて、ヒップホップとダンスっていうのは個人的にど真ん中だったので、頑張ってみようと思いました。<br />
<strong>マリコ </strong>私は「清純派とヒップホップダンス」という組み合わせが自分の中で新鮮だったので、面白そうだなと思ってオーディションに応募してみました。<br />
<strong>メイ </strong>私もオーディションを知ったのは事務所を通してなんですけど、ダンスとか体を動かすのが好きなので、「ヒップホップユニット」に惹かれて参加しました。<br />
<strong>エリカ </strong>あたしはアイドルって言うよりもヒップホップにすごく興味があったんです。元々大阪でガチガチのガールズヒップホップのダンスユニットをやっていたので、どこかでその延長として考えてました。「ヒップホップのユニット、しかも歌うってめっちゃかっこいいやん」って単純に思って（笑）。</p>
<p class="small">※エリカさんが所属していたのは「oh!showgirl」という6人組のヒップホップダンスユニット</p>
<p><img class="alignright size-full wp-image-184" title="RE_IMG_5580" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE_IMG_55802.jpg" alt="" width="200" height="300" /></p>
<p class="question">──完全に関西ノリですよね（笑）。ユミさんはどうですか？</p>
<p><strong>ユミ </strong>わたしは友達に薦められて応募してみました。別にわたし、アイドルもヒップホップも興味なかったんですけど（笑）。<br />
<strong>メンバー </strong>（爆笑）。</p>
<p class="question">──いきなりぶっちゃけましたね（笑）。</p>
<p><strong>キム </strong>興味なかったんだ（笑）？<br />
<strong>ユミ </strong>いや、今はちょっとずつですけど勉強してます（笑）。実はちょっと入り組んだ事情がありまして、私は武蔵美（武蔵野美術大学のこと）なんですけど、その当時キムさんは学校の先輩だったんです。直接の知り合いじゃなかったんですけど、友達の先輩で、完全に私の勘違いだったんですけど「友達の先輩の卒業制作を手伝ってあげる」つもりで参加したのがtengal6オーディションだったんです（笑）。<br />
<strong>キム </strong>本当に行き違いという感じでしたね。書類審査が通って、最初の面接の時に初めて本当のアイドルオーディションだと知った彼女がとても驚いて、そこでちょっと相談したんだよね？<br />
<strong>ユミ </strong>そう、でも「ここまできたらやるしかないな」ということで参加しました（笑）。</p>
<p class="question">──ユミさんだけ経緯がかなり異色なんですね。</p>
<p><strong>エリカ </strong>ユミはかなり変って言うか、ちょっと宇宙人みたいなところがあるかも。<br />
<strong>ユミ </strong>えーっ!?<br />
<strong>アヤカ </strong>いつもいろんな意味で目立つんですよね（笑）。<br />
<strong>メイ </strong>でも、いい意味でユミリンらしいオーラが出てるなーって思う（笑）。</p>
<h5>Stage2: NEWTRAL／TENGA</h5>
<p class="question">──順番が前後しますが、そもそもどうしてアイドルプロデュースを始めることになったんでしょうか？</p>
<p><strong>キム </strong>最初は「NEWTRAL」とは関係なく、友達とアイドルの話をしてたんですよ。「どのアイドルが可愛いか」という話から始まって、自分だったらこういうアイドルをやるってお互いにプレゼンしたり（笑）。よくある他愛ない話だったんですが、その後も何か自分の中に残っていて、ふと、「意外とやってみたら出来るんじゃねーか」と思ったんですよね。tengal6の作曲を担当している坪光成樹さんはじめ、周囲にものをつくれる人間はたくさんいて、自分の中で固めて「NEWTRAL」に持ち込んで始動を開始しました。</p>
<p class="question">──その中でTENGAがスポンサーに決まったのはどういう経緯だったんですか？</p>
<p><img class="alignleft size-full wp-image-190" title="RE_IMG_5748" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE_IMG_5748.jpg" alt="" width="200" height="300" /></p>
<p><strong>キム </strong>フリーマガジン<a href="http://newtral.info/issues/">『NEWTRAL』</a>４号の１ページ目のアイドル募集と一緒に、協賛してくれる企業募集と載せたら、TENGAさんが興味ありますとコンタクトをくださったんです。商品やHPなどを見てもらえばわかる通り、TENGAさんもスタイリッシュなブランドイメージを大事にしています。僕が最初からやりたいと思っていた「清純派ヒップホップアイドル」というコンセプトにもそのスタイリッシュさは合致していたので、是非、よろしくお願いしますという話になりました。</p>
<p class="question">──最初から「清純派ヒップホップアイドル」路線は決めていたんですか？</p>
<p><strong>キム </strong>そうですね。僕は女の子がカラオケで歌うようなヘタウマなラップとかが好きで、「背伸びしている感じ」はアイドルにぴったりなんじゃないかなと思ったんです。そういうコンセプトやビジョンが自分の中に最初からあった時、TENGAさんは「こっちは応援するから、君たちで思うようにやっていい」というスタンスだったんですよね。普通だったら「ここではうちの商品を持って」や「こういう曲にはするな」とか、企業としての意向があるんだと思うんですが、今のところ本当に全部好き勝手やらせてもらってて、TENGAさんで良かったとお世辞じゃなく思ってます。<br />
<strong>アミ </strong>よく聞かれるんですけど、TENGAさんだからどうということもないんですよね。「私たちのために応援してくれている人、頑張ってくれている人がいる」わけで、それに対しては感謝しかないですもん。</p>
<h5>Stage3: HIPHOP</h5>
<p class="question">──ヒップホップ自体にはじめて触れた人も馴染みがあった人もいるわけですが、「自分たちがヒップホップをやっている」っていう意識はありますか？</p>
<p><strong>エリカ </strong>自分たちで意識し出したのって結構最近なんですよね。正直、私なんかtengal6に入ってから「ヒップホップってダンスだけじゃないんだ、歌もあるんだ！」ってわかりましたもん。<br />
<strong>アミ </strong>ヒップホップを聴くことはありましたけど、女の子がラップを歌うことなんてカラオケでもないじゃないですか？　オーディションの時、課題曲を出された瞬間にみんな「ラップだ！」ってびっくりして、ラジカセに食いつくように聞いていたのをよく覚えてます。<br />
<strong><img class="alignright size-full wp-image-194" title="RE_IMG_5903" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE_IMG_5903.jpg" alt="" width="200" height="300" />キム </strong>僕が好きだったっていうのもあるんですけど、作詞兼マネージャーの岩渕竜也と話し合って、まずはラップってこういうもんだという雰囲気を掴んでもらうための課題曲に選んだのが<a href="http://www.youtube.com/watch?v=iqHq9BHPWUc">RHYMESTER「B-BOY イズム」</a>でしたね。</p>
<p class="question">──そうして実際にヒップホップに触れていったのですね。では、メンバーの皆さんは個人的にはどういう音楽を聴いていたんですか？</p>
<p><strong>アヤカ </strong>私はアイドルソングばっかり。ヒップホップは一切聴いたことなかったです。いまだに出来上がった曲を渡されてもテンポが早くて、ラップになってない気がする。<br />
<strong>アミ </strong>私は<a href="http://www.avexnet.or.jp/amuro/index.html">安室奈美恵</a>さんや<a href="http://rhythmzone.net/koda/index.html">倖田來未さん</a>が好きだし、ジャンルとしてはR&amp;Bですね。<a href="http://www.youtube.com/user/RihannaVEVO">リアーナ</a>さんや、<a href="http://www.youtube.com/user/madonna">マライア</a>さんもよく聴きます。洋楽を聴くようになったのは、小学生の時に英語を習っていたからかも。<br />
<strong>マリコ </strong>えっ。初耳！ 私だけはヒップホップはよく聴いてて、特に<a href="http://www.youtube.com/user/kreva">KREVA</a>さんがとにかく好きでした。もう解散しちゃったんですけど、ガールズヒップホップユニットの<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/Heartsdales">Heartsdales</a>とか、友達とカラオケで良く歌ってましたね。だから他のメンバーよりもラップには馴染んでたと思います。<br />
<strong>メイ </strong>私は、まず音楽のジャンルがいまいちよくわかってなかったんですよ（笑）。自分が聴いてる曲が何のジャンルかもわからないけど、でも、なんか、元気もらえる曲が好きです！<br />
<strong>エリカ </strong>私は大阪の音大の声楽科出身やったんです。小さい時から、<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%87%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88">モーツァルト</a>とか<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A2%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%8B">ロッシーニ</a>さんとか、朝起きたらクラシックがかかってるような家だったんです。<br />
ヒップホップにはダンスとしては触れていたんですけど、曲として聴くということはなかったです。ヒップホップは曲じゃなくてリズムとして捉えていたって言うか、「あ、ここは8小節なんだ」とか（笑）。声楽とは歌い方が違うから、音大時代はカラオケも禁止だったんですよ。だからJ-POPとかもコンビニで流れてて聴いたことある、くらいでしたね。<br />
<strong>ユミ </strong>私は音楽番組が好きで、雑食だったので何でも聴いてますね。<a href="http://www.ymo.org/">YMO</a>とか<a href="http://www.mybloodyvalentine.co.uk/">マイブラ（マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのこと）</a>とか、最近だと<a href="http://www.youtube.com/user/LadyGagaVEVO">レディー・ガガ</a>もリアーナも、ヴィジュアル系も聴きます。</p>
<p class="question"><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE_IMG_5543.jpg"><img class="alignleft size-full wp-image-197" title="RE_IMG_5543" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE_IMG_5543.jpg" alt="" width="200" height="300" /></a>──お話をうかがっていると、やはり皆さんそれぞれの個性と言うかキャラ立ちもあるように感じます。ヒップホップには「マイクリレー」という言葉があるように、それぞれの特色が個別パートのリリックに反映されますが、tengal6の楽曲制作にあたってもかなり意識されていますよね？</p>
<p><strong>キム </strong>最終オーディションまで残った12人には、自己紹介ラップソングを割り振って公開オーディションまでに練習してもらって、最終的に合格した6人がそれをライブでやったんです。好きな物から何をしている時が楽しいか、家族構成まで聞いて、好きな言葉も組み込んで作っていきました。それ以降も、曲作りの際に「この子はこういう風に歌ったほうがいい」というキャラ付けも徐々に固まってきていますね。</p>
<p class="small">※記事リンク: <a href="http://news.livedoor.com/article/detail/5056945/">“学生とTENGA がタッグを組んだ、アイドルユニット「TENGAL6」が発動。 WEB上で最終メンバー決定に向けた一般投票を開催中！ | livedoor ニュース”</a></p>
<h5>Stage4: IDOL</h5>
<p class="question">──失礼な質問かもしれませんが、皆さんは「アイドル」としての自分を意識されますか？</p>
<p><strong>アミ </strong>私たちって、「アイドル」「ヒップホップ」とかじゃなくて、新しいジャンルだと思ってるんですよ。「アイドル」っていうのは超可愛くてフリフリしたステージ衣装を着て、歌って踊って、というイメージだったんですけど、tengal6がやっているのはそれとはちょっと違って、そもそもフリフリじゃないし（笑）。<br />
そのうち段々、「うちらって新しいジャンルじゃない？」って思うようになったんです。「アイドルとしてこうでなければいけない」とか「ヒップホップとして」みたいな意識ってないんですよね。<br />
<strong><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE_IMG_5352.jpg"><img class="alignleft size-full wp-image-199" title="RE_IMG_5352" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE_IMG_5352.jpg" alt="" width="200" height="300" /></a>メイ </strong>あー、ないね。<br />
<strong>マリコ </strong>バリバリの「アイドル」だと、私は絶対ムリ（笑）。<br />
<strong>エリカ </strong>あたしもだよー（笑）。<br />
<strong>キム </strong>そんなことないと思うけどね、僕は。tengal6も立派にアイドルですよ。自分で「私はアイドルだ」って言うだけじゃあダメで、逆に言うと「アイドルだ」って言ってくれるファンの方がいたらそれはもうアイドルだから。そうじゃないですか？<br />
<strong>メンバー </strong>おおー！</p>
<p class="question">──名言いただきました。</p>
<p><strong>キム </strong>って、<a href="http://twitter.com/tsunkuboy">つんく♂</a>さんがTwitterか何かでそんなことを言ってたんすよ（笑）。</p>
<p class="question">──話は変わりますが、いまの皆さんのやりとりを見ていても、立ち場の違いや世代間の感覚の差が良い意味でないんだと感じました。普通プロデューサーさんって一般的には年齢高い方が多いと思うんですが、tengal6とキムさんの場合は歳が近く、スタッフさんやクリエイターさんも皆さん若い方ですよね？</p>
<p><strong>キム </strong>ものを作れる同世代の人間が周りにいてくれたからこそtengal6をやろうと決心できたので、カッコいいものを作ろうと頑張っているヤツと組んで活動していきたいっていう気持ちですね。<br />
<strong>エリカ </strong>あたしらとしても、「今」を知ってはるから話しやすいんですよね。<br />
<strong>メイ </strong>わりとプライベートな話もできるし楽しい。<br />
<strong>キム </strong>僕は確実に陰で嫌われてますけど（笑）。<br />
<strong>マリコ </strong>そんなことない！それは悪い方に自意識過剰ですよ（笑）！<br />
<strong><img class="alignleft size-full wp-image-187" title="RE_IMG_5792" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/07/RE_IMG_5792.jpg" alt="" width="200" height="300" />エリカ </strong>うれしいのは、キムさんはtengal6の一番のファンだろうなっていうことですね。こないだもボソッと「早く新曲出ないかな、超聴きてー」ってつぶやいてて（笑）。<br />
<strong>アヤカ </strong>リハーサルで一番はしゃいでますよね（笑）。<br />
<strong>キム </strong>それはそうですよ。めっちゃ家で歌ってます（笑）！<br />
<strong>ユミ </strong>6人でチェキを撮って日付とかいれてキムさんにあげたら「えっ？　貰っていいの!?」って（笑）。<br />
<strong>メイ </strong>「えっ俺でいいの！？」みたいな。あの時のキムさんのびっくり仕方にこっちがびっくりしたよね（笑）。</p>
<p class="small">後編に続く</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://kai-you.net/interview/141/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>Yako（矢向直大）─後編</title>
		<link>http://kai-you.net/interview/85</link>
		<comments>http://kai-you.net/interview/85#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 22 Apr 2011 09:30:35 +0000</pubDate>
		<dc:creator>kaiyou</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://kai-you.net/interview/?p=85</guid>
		<description><![CDATA[<h4>Hyper Dimension
<p>──Naohiro Yako ’s interview</p></h4>
<p><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/04/flapper3.jpg"></a>前編に引き続き、WEBデザイン／映像会社の<strong>flapper3</strong>創立メンバーであり、オンライン・レーベル<strong>分解系レコーズ</strong>のオーナー、そしてイベント<strong>OUT OF DOTS</strong>のオーガナイザーを務める<strong>Yako</strong>氏のお話を掲載いたします。</p>
<p class="small">※本コンテンツは、『界遊005』の特集「ハイパーリアルな現在」のWEB展開として企画されたものです。<span style="text-decoration: underline;">前編は<a href="http://kai-you.net/interview/1">こちら</a></span></p>
<p><em> </em></p>
<p><em> </em></p>
<p><em> </em></p>
<p><span id="more-85"></span></p>
<h5>Chapter6: OUT OF DOTS</h5>
<p class="question">──分解系ではYakoさんがディレクターとして作曲陣を選んでいるのですか？</p>
<p><strong>Yako </strong>ゴクさんからの提案もあるし、僕からも提案し合います。それを基に僕が決める。分解系の作品の成り立ちには「つくる人」・「届ける人」・「受け取る人（ユーザー）」の3つがある。「ユーザー」は分解系をチェックしてくれている人で、コンテンツを「つくる人」はゴクさん。あの人がコンテンツをつくってくれるから成り立つ。僕はその間の「届ける人」になりたい。</p>
<p class="question">──OUT OF DOTS（以下OOD）は分解系版の「ネットレーベルのクラブイベント」という意識なんですか？</p>
<p><strong>Yako </strong>OODはネット音楽を現場でやりたい部分もある。ただ、分解系のパーティー自体とも別で、OODには分解系の人はあまり出していない。最初は僕がVJもしていたんだけど、それもやめました。オーガナイズに専念するために、ディレクションはするけどVJはやらない。</p>
<p>分解系も、ゴクさんを届けたいっていう自己満足的な思いから始まってるし、OODも、「分解系の人を世の中に見せる」んじゃなくて、「俺が観たいパーティーをつくる！」というのが元々の意識。</p>
<p>1回目がわかりやすい例なんですけど、<a href="http://www.saitone.com/">Saitone</a>さんがいてゴクさんがいて、<a href="http://quarta330.lbpg.net/">Quarta330</a>くんや<a href="http://www.myspace.com/nyolfen">Nyolfen</a>もいる。チップチューンだったりダブだったりエレクトロニカだったり、微妙にテリトリーやジャンルが違う人を引っ張ってきて、タイムテーブルで一本のラインをつくる。「この人を好きだったら、この人も好きだよね？」という、それぞれの中のドットを集めてラインにしたいっていうテーマが自分の中ではある。</p>
<p class="small" style="text-align: center;">※2011年3月18・19日にかけて行われたOut Of Dotsの公式サイト</p>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h4>Hyper Dimension</p>
<p>──Naohiro Yako ’s interview</h4>
<p><a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/04/flapper3.jpg"><img class="alignleft size-full wp-image-134" title="A4_omote" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/04/flapper3.jpg" alt="" width="119" height="166" /></a>前編に引き続き、WEBデザイン／映像会社の<strong>flapper3</strong>創立メンバーであり、オンライン・レーベル<strong>分解系レコーズ</strong>のオーナー、そしてイベント<strong>OUT OF DOTS</strong>のオーガナイザーを務める<strong>Yako</strong>氏のお話を掲載いたします。</p>
<p class="small">※本コンテンツは、『界遊005』の特集「ハイパーリアルな現在」のWEB展開として企画されたものです。<span style="text-decoration: underline;">前編は<a href="http://kai-you.net/interview/1">こちら</a></span></p>
<p><em> </em></p>
<p><em> </em></p>
<p><em> </em></p>
<p><span id="more-85"></span></p>
<h5>Chapter6: OUT OF DOTS</h5>
<p class="question">──分解系ではYakoさんがディレクターとして作曲陣を選んでいるのですか？</p>
<p><strong>Yako </strong>ゴクさんからの提案もあるし、僕からも提案し合います。それを基に僕が決める。分解系の作品の成り立ちには「つくる人」・「届ける人」・「受け取る人（ユーザー）」の3つがある。「ユーザー」は分解系をチェックしてくれている人で、コンテンツを「つくる人」はゴクさん。あの人がコンテンツをつくってくれるから成り立つ。僕はその間の「届ける人」になりたい。</p>
<p class="question">──OUT OF DOTS（以下OOD）は分解系版の「ネットレーベルのクラブイベント」という意識なんですか？</p>
<p><strong>Yako </strong>OODはネット音楽を現場でやりたい部分もある。ただ、分解系のパーティー自体とも別で、OODには分解系の人はあまり出していない。最初は僕がVJもしていたんだけど、それもやめました。オーガナイズに専念するために、ディレクションはするけどVJはやらない。</p>
<p>分解系も、ゴクさんを届けたいっていう自己満足的な思いから始まってるし、OODも、「分解系の人を世の中に見せる」んじゃなくて、「俺が観たいパーティーをつくる！」というのが元々の意識。</p>
<p>1回目がわかりやすい例なんですけど、<a href="http://www.saitone.com/">Saitone</a>さんがいてゴクさんがいて、<a href="http://quarta330.lbpg.net/">Quarta330</a>くんや<a href="http://www.myspace.com/nyolfen">Nyolfen</a>もいる。チップチューンだったりダブだったりエレクトロニカだったり、微妙にテリトリーやジャンルが違う人を引っ張ってきて、タイムテーブルで一本のラインをつくる。「この人を好きだったら、この人も好きだよね？」という、それぞれの中のドットを集めてラインにしたいっていうテーマが自分の中ではある。</p>
<p class="small" style="text-align: center;">※2011年3月18・19日にかけて行われたOut Of Dotsの公式サイト <a href="http://outofdots.com/">http://outofdots.com/</a></p>
<p><iframe src="http://player.vimeo.com/video/21740513?title=0&amp;byline=0&amp;portrait=0" width="576" height="324" frameborder="0"></iframe>
<p><a href="http://vimeo.com/21740513">
<p class="small">OUT OF DOTS -Aggressive Line-</a> from <a href="http://vimeo.com/bunkaikei">Bunkai-Kei records</a> on <a href="http://vimeo.com">Vimeo</a>.</p>
<p class="question">──パッケージングという意味に限れば分解系でのコンピレーションがあるわけですが、それでもリアルの場で展開する必要性を感じるということですか？</p>
<p><strong>Yako </strong>リアルの場は必要と言うか、ネットだけでは足りない。当然の話ですが、ネットの中に「いる」といっても、当人はネットを「見ている」環境なんです。分解系を見ている時もそう。</p>
<p>でもOODはクラブ、「現場」ですよね。現場には「現場」の音楽があるから、ただ分解系でリリースしているエレクトロニカ系の人達を集めても意味がない。その場その場に相応しいものがあると思うんです。</p>
<p><a href="http://www.jarchive.org/akami/">赤身レコーズ</a>から出た<a href="http://www.jarchive.org/akami/aka051.html">ネットレーベル年表</a>を見ると、<a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/04/LO.jpg"><img class="alignleft size-full wp-image-104" style="margin-top: 15px; margin-bottom: 15px; margin-right: 15px;" title="LO" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/04/LO.jpg" alt="" width="260" height="363" /></a>分解系の新参者っぷりがよくわかる（笑）。過去にネットレーベルの歴史を築いた人達──鯖缶レコードやMaltine、もっと言えばチップチューンにはもっと昔からのレーベルが存在する。彼らに敬意を払いながらも、同じようなことをしても面白くない。LOコンピ（Electo-LO-nica Conpilation）はその第一弾という位置付けです。コンピを出すなら、何かリアルのものを絡めたいんです。今も３つくらいプロジェクトを進行させていますが、それも「ただの」コンピには絶対したくない。点と点を結ぶ形になった時にコンピレーションをつくって、メジャーレコードにはできない面白いことができるのはネットレーベルの利点だと思います。</p>
<h5>Chapter6: Social Networking Service</h5>
<p class="question">──分解系でマネタイズするプランは持っていますか？</p>
<p><strong>Yako </strong>「分解系でCD出します、iTunesで売ります。一曲100円、100人買ってくれて1万円」とか、今は考えていない。コンテンツはあくまでネットで無料配布、お金をとるとしたら現場体験と考えています。だからOODも、少しは稼ぎにしたい。体験にお金を払う、坂本龍一と考え方は同じですね。</p>
<p>分解系のアーティストに対しても、まずネットでユーザーに知ってもらって、ライブでお金にしてもらう還元の仕方を考えてます。または分解系経由でマネタイズできるところへ広がってもらうとか。現状では、そういう対価のやり方しかできない。正直、生活にとけ込む音楽を提供という点と、現場体験という点での矛盾は自分の中でも課題ですが。</p>
<p>Maltineも先月ドネーション・ボタン設置していたけれど、同人業界で言えば、買うことが「お布施」で、OODや分解系に関しては現場をお布施にしてもらい願望があります。もっと言えば、イベントにはハコが必要で、今のOODがやっている<a href="http://club-mogra.jp/">MOGRA</a>という空間の空気を伝えたい。</p>
<p class="question">──数年前からですが、オタクカルチャーにせよネットにせよ、オシャレな文脈でも語られるようになって、それがここ1・2年で定着していますよね？ 同時に盛り上がりも加速しているように思います。</p>
<p><strong>Yako </strong> MOGRAもオープンしたばかりの09年はこんな盛り上がるなんて思いませんでした。金曜日でさえ、リクエストBOXをDJブースの前に設置して、そこにアニメのタイトルか曲名を書いた紙を入れると、それをかけてくれる程だった（笑）。</p>
<p>個人的な見解としては、ソーシャルネットワークが果たした役割が大きいと思う。日本でTwitterやFacebookが認知され出した時期とMOGRAが出来た時期が重なってるんですよね。僕は嫌いだけど、「TwitterとかFacebookを使いこなしてUstreamを観てるのが偉い」という風潮が、今は否めない。</p>
<p>ただのツールなのに、それをわからずステータスにしている人が多い。その良し悪しは置いておいて、元々そういったSNSやツールを使いこなしていたのは当然秋葉原にいた人達だし、Ustも早くから導入していたのはMaltineやMOGRAだったんです。だから秋葉原という街の流れが、世の中で盛り上がっている流れと合致したということなんでしょうね。</p>
<p>タイミングが良かった。インターネットの盛り上がりのおかげもあって、Ustもこんなに普及すると思ってなかった。09年の<a href="http://okadadada.blog137.fc2.com/">okadada</a>のクリスマスイヴUstも本当に盛り上がってたしね。</p>
<p class="small">※09年、okadadaが自宅でDJ Ustを行い、配信中にいとうせいこうがTwitter上で紹介したことをきっかけに話題が広がり、最終的には2000人を越える視聴者を記録したUst <a href="http://togetter.com/li/2219">http://togetter.com/li/2219</a></p>
<h5>Chapter7: Paralell World TimeLine</h5>
<p><img class="size-full wp-image-105 alignright" style="margin-bottom: 15px; margin-left: 15px;" title="9784990523527" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/04/9784990523527.gif" alt="" width="221" height="314" /></p>
<p class="question">──MOGRAやネットレーベル、ギークハウス周辺など、インターネットと親和性のあるムーブメントが数多く起こっています。本誌<a href="http://kai-you.net/books/56/">『界遊005』</a>の「ハイパーリアル」特集の中でも、<a href="http://geekhouse.tumblr.com/">ギークハウス</a>主宰の<a href="http://pha22.net/">pha</a>さんがyakoさんと同じように「ネットもリアルも当然のものとして等価に使い分ける」と言っていました。</p>
<p><strong>Yako </strong>今までネットは「ネット」で、リアルは「リアル」、そこに属する人は違う場所という認識だった。それが、リアルだけで活動していた人がステータス的に「ネット」に近づいたのと同時に、ネット中心の人も「リアル」に近づいたんだと思います。ちょうど、上と下とが中和しちゃってるという感覚。お互い、「どっちもやんなくちゃダメだ」じゃなくて、「こっちにも行きたい！」というニーズが合致した。</p>
<p class="question">──「ネットは気持ち悪い」という言説も、ソーシャル・メディア時代と呼ばれる現在では減っていますよね。</p>
<p><strong>Yako </strong>それは感じます。「気持ち悪い」というイメージが払拭されたのはmixiの存在が大きかったと思う。自分が初めての参加したオフ会もmixiでした。flapper3を立ち上げたばかりの頃、mixiの初期はデザイナーの間で流行っていました。Twitterをきっかけにして知り合うという今と同じ状況が初期のmixiにはあったんだけど、それがもっとラフになった気がする。「常にある／いる」というのが当たり前になったような。</p>
<p>読売新聞のWEBサイトにあるセミトラ（flapper3萩原さんの所属する<a href="http://www.semitransparentdesign.com/">セミトランスペアレント・デザイン</a>）展の<a href="http://www.yomiuri.co.jp/stream/onstream/semitransparent.htm">インタビュー動画</a>で、「常にネットの中に居続ける」という言葉があって、それが僕にもよくわかる。Twitterはまさに視認しやすい時間軸を持ったWEBサービスで、そこが新鮮だと思う。インタビューに答えている今もTL気になる、みたいなところ（笑）。</p>
<p>以前、彼女が<a href="http://www.konami.jp/products/loveplus/">『ラブプラス』</a>すごいハマってたんです（笑）。久しぶりに休みが取れて、デートに行こうとなった時に、「ちょっと待って、その日は寧々ちゃんとデート……」という話になって、ダブルデートを提案された（笑）。その時に、「あ！ 片足を突っ込むってこういうことなんだ！」と気付いて、もうリアルもバーチャルも一緒なんですよね……。</p>
<p class="question">──待ち合わせ設定をしたら「その時間」に起動させないといけないんですよね。</p>
<p><strong>Yako </strong>現実の時間軸と同じく、バーチャルの空間でも生活が繰り広げられている。それはまさに「片足を突っ込んでいる」状態ですよね。</p>
<p>ネットはON／OFFじゃなくて、リアルと同じタイムラインの平行世界であって、「両方にいる」感覚が今の時代なんだと思う。どっちも「同じ自分の中の時間軸」。</p>
<h5>Chapter8: not Genre but Direction,so Three Dimensions</h5>
<p class="question">──Yakoさんは、ソーシャルメディア時代にその恩恵を感じますか？</p>
<p><strong>Yako </strong>flapper3は完全にオフラインで出会った仲間がネットに活動の場を移していったわけですが、分解系は真逆です。バラバラだったネット上で知り合った人間を、例えばOODというオフラインの場に集めて、そこでみんなが初めて出会う。分解系で、現場で知り合って、『面白い、リリースしましょう！』」という例は10％あるかないか。殆どはネットで聴いて、ネットでやりとりしてリリースする。僕自身、分解系からリリースしてもらった人と初めてその場で顔を合わすということが多いんです。</p>
<p class="question">──信頼関係を築く上でネットだけでは心配ではないですか？</p>
<p><strong>Yako </strong>10年以上前のネット環境だったら心配だったかもしれない。けど、今はある程度調べられるんです。しっかり活動している人だったら大体把握できるし、TwitterやFacebook、MySpaceを見れば連絡先まで分かる。文字情報だけでもその人のことが見えてくる。完全に初対面でも活動を知っているから、逆に安心感がある。今までそこで裏切られたことはないです。</p>
<p>例えば分解系の飲み会では、お酒をちょこちょこ飲みながら、ずっとテンションも上がらず下がらず、普通の淡々とした調子で「あのアニメは」だったりエロゲや音の話をする。これが別のレーベルの飲みだと、バカな話とかネタ的なノリが面白い場なんだけど、共同体によってそれぞれのカラーがあります。「ネットだから様々な種類の人が集まる」という考えは少し違って、「ネットだからこそお互いのバックグラウンドが見えるから同じような人が集まる」と思う。</p>
<p class="question">──その上で、各コミュニティ間でも仲が良いと言うか、上手く連帯していますよね。</p>
<p><strong>Yako </strong>ネットに詳しい人間はツールの使い方が豊富だからでしょうね。Twitterひとつとってもそうです。いわゆる「リアルからネットに近づいた」人は、「◯◯っていいよねー☆」みたいなreplyで行う携帯メールみたいなやりとりが多い。ネットに常にいる人たちは逆に、好意の表現の仕方からして、replyじゃなくてふぁぼで反応したり、ある発言に対していつの間にかreplyも飛ばさずに会話したりする。WEB上でコミュニケーションを取るツールの方が、現実でのコミュニケーションよりも多いぶん、自然と繋がっていくんです。</p>
<p class="question">──お話を通して、分解系の埋れている音楽を拾い上げるというコンセプトや、OODではパッケージングによる見せ方にこだわるYakoさんは、オーガナイザーとしての意識が強いですよね？</p>
<p><strong>Yako </strong>プラットフォームに乗せたいという気持ちはある。クラブでVJを毎月やっていて、レギュラーパーティーもある中で、毎回同じよう顔ぶれで同じ系列イベントでよく見る人たちが集まるのは、なんか違うと思うんですよ。面白いし、集客的にも王道だし、メジャー感もあるんだけど、それは「でっかい身内」に過ぎない。</p>
<p>本当にカルチャーとして続けるなら、当然垣根を越えないといけない。けれど、その越え方も大事なんです。最近のイベントやフェスが特にそうだけど、「とりあえず色んなジャンルを集めました」というだけのものが多い。「ジャンルレス」「オールジャンル」とか煽るだけ煽って、方向性もバラバラ。<a href="http://kai-you.net/interview/files/2011/04/yako.jpg"><img class="alignright size-full wp-image-103" style="margin: 15px;" title="yako" src="http://kai-you.net/interview/files/2011/04/yako.jpg" alt="" width="206" height="262" /></a></p>
<p>ジャンルは囚われる必要は無いけど、方向性には囚われたほうがいいと思う。OODはそこには拘っています。ジャンルは違っても方向性さえ一緒だったら、どこかで引っかかってくれたお客さんにも絶対垣根を越えてもらえるからです。</p>
<p>今年2月の<a href="http://www.hmv.co.jp/news/article/1012020069">ももいろクローバーと神聖かまってちゃんのイベント</a>のように、入れ替わる時に完全に客も入れ替わるようなイベントが多い。組み合わせがパーティーとしては面白いけど、それが交わらなかったら何の意味もない。その場に色んなテリトリーの人達が集まったときに、それぞれのテリトリーに興味を持つようなパーティーがやりたい。色んなジャンルのユーザーを集めてリンクさせるというのは、ソーシャル的に面白いから流行ってるのだとは思うんです。でも、その先に繋がっていかないことはしたくない。</p>
<p>LOコンピも、ユーザーには『COMIC LO』読んだことない人が多いだろうし、逆に普段から読んでいる人にエレクトロニカを聴いている人は少ないはず。あとサイトデザインには興味があるのに、ネットレーベルのことはあまり知らない人がデザイン界隈には多かった。けれどサイトデザインを通してレーベルにも興味を持ったみたいだったし、そういった三方向のユーザーが同時に介在して、繋がるのが面白い。</p>
<p class="question">──Yakoさんの活動は、WEBとリアルを行き来しながら、相互を補強しつつあるという意味で「ハイパーリアル」的だと思います。</p>
<p><strong>Yako </strong>僕がやりたいことはシンプルで。パッケージングで点と点を結んで線にして、さらにOODや分解系というWEBとリアルの平行世界を繋ぐことで「面」にできればいいと思っています。</p>
<p class="small" style="text-align: right;">了</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>Yako（矢向直大）─前編</title>
		<link>http://kai-you.net/interview/1</link>
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		<pubDate>Fri, 01 Apr 2011 11:00:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[未分類]]></category>

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		<description><![CDATA[<h4>Hyper Dimension<br />
──Naohiro Yako ’s interview</h4>
<p></p>
<p>KAI-YOU.netのインタビュー1人目は、WEBデザイン／映像会社の<strong>flapper3</strong>創立メンバーであり、オンライン・レーベル<strong>分解系レコーズ</strong>のオーナー、そしてイベント<strong>OUT OF DOTS</strong>のオーガナイザーを務める<strong>Yako</strong>氏にお話をうかがいました。</p>
<p class="small">※本コンテンツは、『界遊005』の特集「ハイパーリアルな現在」のWEB展開として企画されたものです。後編は<a href="http://kai-you.net/interview/85">こちら</a></p>
<p><em><br />
</em></p>
<p><span id="more-1"></span></p>
<h5>Chapter1: flapper3</h5>
<p class="question">─高校の同級生で結成したというのがflapper3の特殊なところですが、どのような経緯で企業化するに至ったのですか？</p>
<p><strong>Yako </strong>元々メンバーは3人で、みんな美術部でした。と言っても、あまり油絵とかはやらないような連中だった。1人が生徒会で、もう1人は文化祭の実行委員（笑）。僕が高1の頃、テレ朝の「D&#8217;s garage21」というマニアックな、深夜1時にVJ（Visual Jockey）とかの映像作品をひたすら放映する番組があったんですよ。OPが<a href="http://iflyer.tv/artist/4562/NUMANTECHRIDERSGLAMOOVE/">GLAMOOVE</a>だったり、<a href="http://www.mtvjapan.com/usavich/top ">ウサビッチ</a>の富岡聡さんが制作した映像などが垂れ流しになっていた。僕はそういう番組を見てて、「映像やりたいなー」という思いがあったんです。<br />
<a href="http://kai-you.net/interview/files/2010/12/flapper3-2.png"></a>以前からIllustratorやPhotoshopをいじっていたんですが、「映像をやりたい」と思い２人を誘いました。それで、美術部の新入生を呼び込むために映像をつくったのが活動の最初です。そこから映像にハマっていきました。<br />
そのうち、「学祭でVJやったり、映像でカッコいいことやりたいんだけど、それはもう『美術部』じゃないよね？」という話になったんです。2000年頃、海外のデザイナーズチームの、<a href="http://www.tomato.co.uk/">tomato</a>や<a href="http://www.chapter3.net/">Chapter3</a>、<a href="http://www.mk12.com/">MK12</a>あたりにハマっていたこともあって、映像主体のチームにしようということになった。１人が「『ガリバー旅行記』に出てくる、もの思いにふけりがちな登場人物を、叩いて起こしてあげる役人の“flapper”にしよう」と言い出して、チーム名に数字を使っていたところが多かったし、3人だし響きが良いということで立ち上げたのが“flapper3”です。</p>
<p class="question">─最初から起業を意識されていましたか？</p>
<p><strong> Yako </strong>全然。大学はそれぞれ別々だったし、ユニットの看板は掲げているけどみんな普通にVJ活動とか創作活動していければいいかな、くらいに考えていました。<br />
起業のきっかけは、大学1年か2年、18・19才の時、ちょうど現メンバーの萩原（俊矢）が加入するくらいの時期に、鈴木（陽太）が仕切って<a href="http://flapper3.heteml.jp/2003/">flapper3のWEB</a>を作ったこと。それがネットで話題になって、そこからVJのオファーがどんどん来るようになっていった経緯からですね。<br />
僕は映像もモーション・グラフィックス的なこともやるし、鈴木がCGという何となくの区分。萩原がFlash寄りの WEBで、中村（圭一）がデザインだけでなく今の社長だから、足を使って動きまわる。もう１人のWEB担当の宮田（洋）は大学の時から繋がっていたけど、入ったのは2・3年前ですね。<br />
当時はFLVなんてなかったから映像を見せる技術も実装されてなかったんだけど、僕らは静止画をタイムライン上にコマ割りするっていう荒技を試てました。メニューを押すと最初に一瞬映像が入るんですが、コマ割りだからめっちゃ重いんですよ。1ページ2・3MB以上あって、当時普通の回線を使っている人は見れない程だったけど、そんな人は相手にしなくて良いくらいに思っていました（笑）。</p>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<h4>Hyper Dimension<br />
──Naohiro Yako ’s interview</h4>
<p><img class="alignright size-full wp-image-66" title="MG_0252" src="http://kai-you.net/interview/files/2010/12/MG_02521.jpg" alt="" width="206" height="269" /></p>
<p>KAI-YOU.netのインタビュー1人目は、WEBデザイン／映像会社の<strong>flapper3</strong>創立メンバーであり、オンライン・レーベル<strong>分解系レコーズ</strong>のオーナー、そしてイベント<strong>OUT OF DOTS</strong>のオーガナイザーを務める<strong>Yako</strong>氏にお話をうかがいました。</p>
<p class="small">※本コンテンツは、『界遊005』の特集「ハイパーリアルな現在」のWEB展開として企画されたものです。後編は<a href="http://kai-you.net/interview/85">こちら</a></p>
<p><em><br />
</em></p>
<p><span id="more-1"></span></p>
<h5>Chapter1: flapper3</h5>
<p class="question">─高校の同級生で結成したというのがflapper3の特殊なところですが、どのような経緯で企業化するに至ったのですか？</p>
<p><strong>Yako </strong>元々メンバーは3人で、みんな美術部でした。と言っても、あまり油絵とかはやらないような連中だった。1人が生徒会で、もう1人は文化祭の実行委員（笑）。僕が高1の頃、テレ朝の「D&#8217;s garage21」というマニアックな、深夜1時にVJ（Visual Jockey）とかの映像作品をひたすら放映する番組があったんですよ。OPが<a href="http://iflyer.tv/artist/4562/NUMANTECHRIDERSGLAMOOVE/">GLAMOOVE</a>だったり、<a href="http://www.mtvjapan.com/usavich/top ">ウサビッチ</a>の富岡聡さんが制作した映像などが垂れ流しになっていた。僕はそういう番組を見てて、「映像やりたいなー」という思いがあったんです。<br />
<a href="http://kai-you.net/interview/files/2010/12/flapper3-2.png"><img class="alignleft size-full wp-image-67" style="margin: 15px;" title="flapper3-2" src="http://kai-you.net/interview/files/2010/12/flapper3-2.png" alt="" width="326" height="350" /></a>以前からIllustratorやPhotoshopをいじっていたんですが、「映像をやりたい」と思い２人を誘いました。それで、美術部の新入生を呼び込むために映像をつくったのが活動の最初です。そこから映像にハマっていきました。<br />
そのうち、「学祭でVJやったり、映像でカッコいいことやりたいんだけど、それはもう『美術部』じゃないよね？」という話になったんです。2000年頃、海外のデザイナーズチームの、<a href="http://www.tomato.co.uk/">tomato</a>や<a href="http://www.chapter3.net/">Chapter3</a>、<a href="http://www.mk12.com/">MK12</a>あたりにハマっていたこともあって、映像主体のチームにしようということになった。１人が「『ガリバー旅行記』に出てくる、もの思いにふけりがちな登場人物を、叩いて起こしてあげる役人の“flapper”にしよう」と言い出して、チーム名に数字を使っていたところが多かったし、3人だし響きが良いということで立ち上げたのが“flapper3”です。</p>
<p class="question">─最初から起業を意識されていましたか？</p>
<p><strong> Yako </strong>全然。大学はそれぞれ別々だったし、ユニットの看板は掲げているけどみんな普通にVJ活動とか創作活動していければいいかな、くらいに考えていました。<br />
起業のきっかけは、大学1年か2年、18・19才の時、ちょうど現メンバーの萩原（俊矢）が加入するくらいの時期に、鈴木（陽太）が仕切って<a href="http://flapper3.heteml.jp/2003/">flapper3のWEB</a>を作ったこと。それがネットで話題になって、そこからVJのオファーがどんどん来るようになっていった経緯からですね。<br />
僕は映像もモーション・グラフィックス的なこともやるし、鈴木がCGという何となくの区分。萩原がFlash寄りの WEBで、中村（圭一）がデザインだけでなく今の社長だから、足を使って動きまわる。もう１人のWEB担当の宮田（洋）は大学の時から繋がっていたけど、入ったのは2・3年前ですね。<br />
当時はFLVなんてなかったから映像を見せる技術も実装されてなかったんだけど、僕らは静止画をタイムライン上にコマ割りするっていう荒技を試てました。メニューを押すと最初に一瞬映像が入るんですが、コマ割りだからめっちゃ重いんですよ。1ページ2・3MB以上あって、当時普通の回線を使っている人は見れない程だったけど、そんな人は相手にしなくて良いくらいに思っていました（笑）。</p>
<p class="small">※flapper3は2011年現在、代表取締役・中村圭一さん、取締役・矢向直大さん、同・鈴木陽太さん、萩原俊矢さん、宮田洋さんで運営されています。 flapper3 Inc.内 <a href="http://www.flapper3.com/corporate/">Corporate information</a>より</p>
<h5>Chapter2: Future’s Vision</h5>
<p class="question">─YakoさんはVJを中心に活動していたんですよね？</p>
<p><strong> Yako </strong>そうですね。基本的にflapper3内でも映像、motion tipsとVJに関しては、僕がやってました。CGもやりますが、がっつりしたモデリングとなると鈴木。それにやはり微妙に表現が違う。</p>
<p class="question">─flapper3のSF的な世界観はどこから来ているのでしょうか？</p>
<p><strong> Yako </strong>（ルーツは）それぞれ違うんだろうけど、みんな『ブレードランナー』（1982 米）や『トロン』（1982 米）とか、ああいう世界観がすごく好きですね。<br />
当時のWEBの影響も強い。個人サイトが今より流行っていた時期だったから、そういったものや、あと<a href="http://www.2advanced.com/">2Advanced Studio</a>とかに憧れを抱いてて、ああいう近未来的なWEBを作りたい！　という思いが元々あります。</p>
<p class="question">─2000年初期などは「映像は現場やリアル空間」という雰囲気もありましたが、flapper3はやはりWEB発信という側面が強いと思います。いつ頃からWEB上での活動を意識し始めたんですか？</p>
<p><strong> Yako</strong> 始動した時期が、ちょうど<a href="http://www.raku-gaki.com/">RAKU-GAKI</a>の西田幸司さんや<a href="http://www.studionewwork.com/">STUDIO NEWWORK</a>が登場し始めた頃で、とにかくFlashサイトとかが面白かった。<br />
その中で、SF的世界観で魅せられる映像は日本では少なかったから、「俺らがやろう」と思ったんですよね。それで、お金もないし、「作品」として出せる場所がWEBしかなかった。手軽にできたし……というか、あまり深く考えてなかったのかな。「WEBで有名になってやる」とかではなくて、とりあえずWEB上でもやりたい映像表現、面白いことができるじゃんってくらいだったと思うんですよね。最初のサイトに関しては萩原と鈴木の力が大きかった。彼らのクリエイティビティが時代にマッチしたんだと思います。</p>
<p class="question">─そこに使えるインフラがあったからだと。</p>
<p><strong> Yako</strong> そう。仮想空間と現実空間とのリンクという意味では、WEBでの活動のおかげで、VJの現場でも「flapper3の人」と認識されて声かけられることが結構多くて、それでまたあちこちVJに呼ばれるっていうサイクルがあった。19・20才くらいの時が一番ピークで、月に10数本とかやってたんですよ。週に4日SIMOONでVJやったり（笑）。</p>
<h5>Chapter3: Stand Alone Complex</h5>
<p class="question">─flapper3のどなたにも言えることですが、一人ひとりすごく才気に溢れる方々だと思います。それでもみんなで連帯してユニットとして活動するのはなぜなんですか？</p>
<p><strong> Yako</strong> 連帯はそんなに意識してないんですよ。基本的にスタンドプレーのチームって感じ。みんな好き勝手にやっている。<br />
だから、誰が上という組織図も特にない。フラットなんです。『攻殻機動隊』じゃないけど、スタンドアローンですね。「みんなでこれをやります！」ではなく、それぞれが勝手にやってるプロジェクトや仕事に対して「これは面白い」って賛同した時に他のメンバーも参加する。<br />
<a href="http://www.flapper3.com/"> Evoke a latent memory</a>の時も、初めは萩原と鈴木が新しいサイトを作ることになっていたんです。そこまでは全然興味なかったけど、骨組みが出来た段階で僕らも見て、「これはヤバイ！」ってことになった。それで「俺は予告映像つくる」「じゃあ音、俺やるわ」って参加していった。<a href="http://kai-you.net/interview/files/2010/12/MG_0250.jpg"><img class="alignright size-full wp-image-70" style="margin: 15px;" title="_MG_0250" src="http://kai-you.net/interview/files/2010/12/MG_0250.jpg" alt="" width="241" height="350" /></a></p>
<p class="question">─スタンドプレーの連鎖みたいな。</p>
<p class="small">※“我々の間には「チームプレイ」などという都合のいい言い訳は存在せん。あるとすれば、スタンドプレーから生じる「チームワーク」だけだ。”公安9課課長 荒巻大輔 <a href="http://www.kokaku-s.com/">『攻殻機動隊 S.A.C.』</a>05話「マネキドリは謡う」より</p>
<p><strong> Yako</strong> そう（笑）。会社だから本当はあんまりよくないけれど。もちろん受注した仕事はきちんとやるし連携も取るんだけど、作品活動やflapper3の活動に関しては、好き放題にやることで今の形が成り立っているから。<br />
高校の時からflapper3をやってるから思い入れが強いっていうのもあるけど、みんなそれぞれのフィールドが違うんですよ。お互いにネット上のネットワークが違う。WEBやプログラミング関係の人と繋がりを持っている人間もいれば、僕は映像界隈とかVJ界隈とか。全く別の分野のネットワークを繋げることができるっていう強みは大きいです。自分に足りない部分、「やりたいことがあるんだけど、自分のネットワークでは出来ない」ことの相談がメンバー同士でできることがチームの利点かなと思います。<br />
あとはやっぱり、お互い尊敬できる部分を持っているから成り立っている気がする。逆に言えば、「ダメだ」と思ったら、たぶん簡単に切るんだと思います。</p>
<h5>Chapter4: Bunkai-Kei Record</h5>
<p class="question">─異なるネットワークが、例えば<a href="http://bunkai-kei.com/">分解系</a>では先日の<a href="http://www.akaneshinsha.co.jp/online/lo/lo-top.html">『COMIC LO』</a>（コミックエルオー 茜新社）とのコンピレーション<a href="http://bunkai-kei.com/special/Elect-LO-nica/">『Elect-LO-nica Compilation』</a>のような仕事に表れているように感じます。</p>
<p><strong> Yako </strong>最初のコンセプトは僕の中にあったけれど、WEB屋に頼む方が面白いものを出してくれるに決まっているから。「萩原だったらここに何があったら面白いと思う？」と相談を持ちかけて、協力して作ってもらった。</p>
<p class="question">─「分解系」を立ち上げた経緯を教えて欲しいです。</p>
<p style="text-align: left;"><strong> Yako </strong>完全に趣味ですね。とにかく僕はゴク（Go-qualia）さんが好きだったんです。最初は本人を東京に呼んでイベントやりたいっていうだけの思いから始めて、確信はあったけど、それにしても想像以上の反響があった。イベントでも入場制限がかかる程で、これはきちんと形にすべきと思いました。<a href="http://kai-you.net/interview/files/2010/12/bunakai.png"><img class="aligncenter size-full wp-image-69" style="margin-top: 15px; margin-bottom: 15px;" title="bunakai" src="http://kai-you.net/interview/files/2010/12/bunakai.png" alt="" width="350" height="205" /></a> ゴクさんはネットレーベルでのリリースやニコニコへの曲のアップはしていたけど、アニメやゲームのリミックスばかりだった。それはそれで大好きなんですが、分解系の一枚目のアルバムに収録している曲の半分は、<a href="http://www.myspace.com/goqualia">MySpace</a>や<a href="http://www.youtube.com/user/goqualia">YouTube</a>でUPされていたオリジナル音源なんです。でも、当時そこでは再生数200程度だったんです。<br />
ニコニコ動画だったら『化物語』の<a href="http://www.nicovideo.jp/watch/1262360417">「恋愛サーキュレーション」リミックス</a>が万単位の再生数なのに、「なんでオリジナルがこんなに伸びないんだ!?」と思った。これは世に広めるべきだっていう個人的な強い思いが元々あったんです。でも現状として、その時にあったネットレーベルを考えると、例えば<a href="http://maltinerecords.cs8.biz/">Maltine Records</a>からゴクさんが出るのは違う。<br />
<a href="http://www.altemarecords.jp/"> ALTEMA Records</a>にしろMaltineにしろ、フロアライクの曲──フロアでいかに盛り上げるかとか、ネットでいかにネタとして盛り上げるかという方法論でやっている側面が強い。それとは違う、もっと生活に溶け込むネットレーベルがあってもいいと思う。ゴクさんの音楽はそのコンセプトによく合うし、「CDJでかけられる回数が多いよりも、iTunesでの再生回数が多い方がうれしい」というネットレーベルがあってもいい。</p>
<p class="question">─分解系の音源はBGMにしても本当に違和感がありません。</p>
<p><strong> Yako</strong> むしろBGMにしてほしい。音楽の楽しみ方──僕もクラブが好きだし、音楽で踊るのも好きだし、あと高校時代はパンクスのライブにもよく行っていた。だけど、「出向いて楽しむ音楽と違う音楽」をやりたかった。自宅でパソコンからネットを見てる時、電車の中でiPhoneをいじってTwitterを見ている時に聴ける音楽がほしいと思っていたんです。そういう空気みたいな音楽をネットレーベルからやりたかった。<br />
ネットは今浸透していて、もはや空気みたいなものになっていますよね。だから空気みたいな音楽がネットから出るべきだと思ったし、ユーザーにも合致する。それで始めたのが分解系でした。</p>
<p class="small">後編は<a href="http://kai-you.net/interview/85">こちら</a></p>
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