YouTuberおだけい、レーベルからの契約解除に声明「気づいたら精神はボロボロ」

YouTuberおだけい、レーベルからの契約解除に声明「気づいたら精神はボロボロ」
YouTuberおだけい、レーベルからの契約解除に声明「気づいたら精神はボロボロ」

契約解除について声明を発表したおだけい/OdAkEiさん

YouTuberユニット・みきおだのメンバーとしても知られるおだけいOdAkEiさんが1月29日、自身のInstagramを更新。レーベルから発表された契約解除について説明した。

おだけいさんを巡っては、所属元の音楽レーベル・MNNF RCRDSが1月27日、「契約上の義務違反を伴う重大な問題行動」を理由に契約解除を発表。

Instagramの投稿でおだけいさんは、声明を出すことが遅くなってしまったことを謝罪しつつ、精神的に不安定になってしまっていたことなどを告白した。

今後について「これからはありのままの自分を発信していきます。作られていない本当の自分を、自分の本当に大切にしている事を、言葉を自分なりに表現していきます」と綴っている。

「みきおだ」は無期限活動休止、OdAkEiとしての音楽活動に専念

おだけいさんは、相方のみっき~さんと共にYouTuberユニット・みきおだとして活動していたクリエイター。

2022年7月には、みきおだチャンネルとしての活動を無期限休止。その後、みっき~さんはYouTuber・ヒカルさんが代表をつとめる会社に入社、ヒカルさんのチャンネルメンバーとして活動している。

一方、おだけいさんは同じくヒカルさんが設立したYouTuber事務所NextStageを脱退し、「OdAkEi」名義で音楽活動に専念していた。
「PSYCHO」MV
2022年7月にヒューマンビートボックスクルー・SARUKANIとのコラボ楽曲「9 Lives」を、9月にはオリジナル曲「PSYCHO」をそれぞれリリース。同時期にはTikTokでの活動も活発化しており、MVでも見せていた凝った映像表現が話題を呼んでいた。

また、おだけいさんは2022年末をもって、マネージャー・澤田祥希さんの会社「CAMARADE」の共同代表を辞任(外部リンク)。それに伴い2023年1月10日には「OdAkEi」としての個人チャンネルのメンバーシップが停止されていた。

レーベルはおだけいの「断じて許すことの出来ない行為」を理由に契約解除

MNNF RCRDSが27日に発表した声明によれば、2023年1月末に新曲「PlayingforKeep」のリリースを控え、北米のPR会社とプロモーション契約を締結していたものの、突如おだけいさんが前述の問題行動を起こしたという。

その詳細は語られておらず、「アーティスト本人と連携が取れない状態でのリリースは困難であると判断せねばならず」といった記述にとどまっている。

MNNF RCRDS側は、自分たちは音楽をベースにしたクリエイティブを誠心誠意つくり上げることを第一義としていること、そしてそのためには多くの人の協力が不可欠であることを強調。

おだけいさんの行動が、「ご協力を頂いていた多くの皆様方の御尽力を無にするもの」「音楽を作るクリエーターの一人としても断じて許すことの出来ない行為」だったと、契約解除に踏み切った理由を説明している。

「本当の自分ではないOdAkEiとして評価されることに悩まされて」

一方、おだけいさんは30日の声明の中で、「本当の自分ではないOdAkEiとして評価されることに悩まされていました」と、アーティスト・OdAkEiと本来の自分との乖離に悩んでいたことを告白。

その状態で音楽活動が本格化していくプレッシャーで精神面の不調を感じ、2度にわたってレーベルを辞めようと決心していたこと、話し合いを繰り返す中で、なんとか頑張ろうとしていたことを説明した。

しかし、その後も勝手に涙が出たり、仕事の連絡が来るとパニック状態になる、マネージャーへの連絡も嫌になる、といった状態に。

「誰も自分の気持ちを理解してくれない気がして、誰を頼ればいいのか分かりませんでした」と、周囲の人を頼ることができないほどに追い込まれてしまっていたことを明かした。

アーティスト像に葛藤抱えたOdAkEiとレーベルとのすれ違い

双方の声明からは、アーティスト・OdAkEiとよりよい作品をつくろうとしていたレーベル側と、そのOdAkEi像に戸惑ってしまった本人側との間で、不幸なすれ違いが起きてしまったようにも見える。

おだけいさんは、27日に行ったTikTokのライブ配信中に、「おだけい(OdAkEi)としていると、勝手に違う人になるスイッチが押されるような感覚」があったと語っていた。

YouTubeを筆頭に簡単に発信できるプラットフォームが浸透したことで、誰もがクリエイター・アーティストとして、成り上がることができるようになった現代。

そして以前から、芸能人と本人との間には大きなギャップがあること、メディアで人気を得るためにはキャラクターを背負わざるを得ないことに対して、議論が行われてきた。

虚像と実像との間で思い悩むことは、人前に出る活動において常について回る問題だ。YouTuberであってもそれは例外ではなく、彼らの活動の幅がYouTubeの外へと広がる中、クリエイターのメンタルケアは、本人や事務所を含めた関係者が真剣に取り組むべき問題だろう。

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