日本の女性ラッパーに焦点当てた初の書籍 valknee&COMA-CHIインタビューも

日本の女性ラッパーに焦点当てた初の書籍 valknee&COMA-CHIインタビューも
日本の女性ラッパーに焦点当てた初の書籍 valknee&COMA-CHIインタビューも

『わたしはラップをやることに決めた フィメールラッパー批評原論』

POPなポイントを3行で

  • フィメールラッパーの功績とその呼称の是非を問う書籍
  • valknee&COMA-CHIへ9,000字インタビュー
  • 帯推薦文は渡辺志保と三原勇希
日本の女性ラッパーに焦点を当てた本邦初の書籍『わたしはラップをやることに決めた フィメールラッパー批評原論』の書影や目次、紙面の一部が公開された。

著者は、ヒップホップやラップミュージックを中心とした音楽やカルチャー領域について様々なメディアに寄稿を行う文筆家のつやちゃんさん。ラッパーをはじめ宇多田ヒカルさんへの最新インタビューでも聞き手を務めている。

本書には論考やコラム、約200枚に及ぶディスクガイドに加え、ラッパー・valkneeさんとCOMA-CHIさんへのインタビューを収録。

帯推薦文は「HIP HOP DNA」のMCとしても知られる音楽ライター・渡辺志保さん、Spotifyの人気番組「POP LIFE: The Podcast」でホストを務めるタレント・三原勇希さんが担当した。

発売は1月28日(金)。価格は2420円(税込)。

「著者のつぶさな考察は、日本のラップ史に存在してきた彼女たちに贈られる大きな花束となる」
――渡辺志保

「彼女たちの戦いの軌跡とリアルな言葉があったから、今日も私は、私でいられる」
――三原勇希

追記:ためし読みとプレイリスト公開

本書に掲載されているつやちゃんさんによる「日本語ラップ史に埋もれた韻の紡ぎ手たちを蘇らせるためのマニフェスト――まえがきに代えて」および、Spotifyの公式プレイリストが公開された。

マッチョな価値観を更新する革新的評論集

つやちゃんは、KAI-YOU Premiumにて「フィメールラッパーという現象」を連載。ヒップホップシーンでの躍進が著しいラッパーたちに焦点をあて、彼女たちがヒップホップにもたらした影響と、シーンにおけるジェンダー観を記した論考の数々が注目を集めている。 本書は本連載に加筆と修正を行い、「〈"空気"としてのフィメールラッパー〉」などの書き下ろしコラムを加えて書籍化した1冊。

RUMIさん、COMA-CHIさん、MARIAさん(SIMI LAB)、Awichさん、ちゃんみなさん、NENEさん(ゆるふわギャング)、Zoomgalsなど、日本ヒップホップシーン黎明期から活躍するパイオニアから、現在シーンの第一線で活躍するラッパーまで幅広く論じている。 また、社会やシーンへの問題提起を含むパフォーマンスで話題を呼ぶZoomgalsの発起人・valkneeさんと、フィメールラップ史の生き証人・COMA-CHIさんへのロングインタビューを掲載。

2021年にリリースされたchelmico「maze」やlyrical school「Wonderland」のほか、安室奈美恵さん、加藤ミリヤさん、青山テルマさん、安達祐実さんの作品など、狭義のラッパーに限らない約200タイトルという怒涛のディスクガイドも併録されている。

〈目次〉
日本語ラップ史に埋もれた韻の紡ぎ手たちを蘇らせるためのマニフェスト――まえがきに代えて

第1章 RUMIはあえて声をあげる
第2章 路上から轟くCOMA-CHIのエール
第3章 「赤リップ」としてのMARIA考
第4章 ことばづかいに宿る体温  
第5章 日本語ラップはDAOKOに恋をした

Column “空気”としてのフィメールラッパー

第6章 「まさか女が来るとは」――Awich降臨
第7章 モードを体現する“名編集者”NENE
第8章 真正“エモ”ラッパー、ちゃんみな
第9章 ラグジュアリー、アニメ、Elle Teresa
第10章 AYA a.k.a. PANDAの言語遊戯

Column ラップコミュニティ外からの実験史――女性アーティストによる大胆かつ繊細な日本語の取り扱いについて     

第11章 人が集まると、何かが起こる――フィメールラップ・グループ年代記
第12章 ヒップホップとギャル文化の結晶=Zoomgalsがアップデートする「病み」     
終章 さよなら「フィメールラッパー」     

Interviews
valknee ヒップホップは進歩していくもの。     
COMA-CHI 「B-GIRLイズム」の“美学”はすべての女性のために     

Column 新世代ラップミュージックから香る死の気配――地雷系・病み系、そしてエーテルへ     

DISC REVIEWS Female Rhymers Work Exhibition 1978-2021

あとがき――わたしはフィメールラッパーについて書くことに決めた

解題 もっと自由でいい  文・新見直(「KAI-YOU Premium」編集長) 『わたしはラップをやることに決めた フィメールラッパー批評原論』

今のヒップホップシーン

SHARE

この記事をシェアする

Post
Share
Bookmark
LINE

商品情報

『わたしはラップをやることに決めた フィメールラッパー批評原論』

著者
つやちゃん
仕様
四六版・並製・280ページ
価格
本体2,200円+税
発売日
1月28日(金)
発行元
DU BOOKS 発売元:株式会社ディスクユニオン

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。

コメントを削除します。
よろしいですか?

コメントを受け付けました

コメントは現在承認待ちです。

コメントは、編集部の承認を経て掲載されます。

※掲載可否の基準につきましては利用規約の確認をお願いします。

POP UP !

もっと見る

もっと見る

よく読まれている記事

KAI-YOU Premium

もっと見る

もっと見る

本・文芸の週間ランキング

最新のPOPをお届け!

もっと見る

もっと見る

このページは、株式会社カイユウに所属するKAI-YOU編集部が、独自に定めたコンテンツポリシーに基づき制作・配信しています。 KAI-YOU.netでは、文芸、アニメや漫画、YouTuberやVTuber、音楽や映像、イラストやアート、ゲーム、ヒップホップ、テクノロジーなどに関する最新ニュースを毎日更新しています。様々なジャンルを横断するポップカルチャーに関するインタビューやコラム、レポートといったコンテンツをお届けします。

ページトップへ