公開されたのは、錦鯉が「ダラダラ貧乏生活を送っていた先生」として登場した2021年4月放送分の一部。コンビ結成直後のしくじりと、長谷川雅紀さんの貧乏エピソードが語られている。
M-1史上最年長優勝コンビ・錦鯉
錦鯉でまず特筆すべきは、なんと言っても2人の年齢の高さ。ボケ担当の長谷川雅紀さんは2021年で50歳。芸歴も27年目を迎え、同期にはタカアンドトシやスピードワゴン、アンタッチャブルなどが名を連ねる。
そして相方の渡辺隆さんも43歳。こちらはピースや平成ノブシコブシと同じNSC東京校5期出身。
今回の優勝で、長谷川雅紀さんがM-1歴代優勝者最年長記録を大幅更新し、さらに錦鯉の2人が年長者ワンツーフィニッシュを飾る結果となった(これまでの最年長記録者はとろサーモンの久保田かずのぶさんと村田秀亮さんで、両者ともに当時38歳)。
2012年の結成から続いた苦難の日々
そんな2人が数々のコンビ遍歴を経て、2012年に結成した錦鯉。しかしながら、結成後もなかなか日の目を見ることはなく、両者アルバイトで生計を立てる毎日が続く。長谷川さんは貧乏すぎて「奥歯が抜け落ちる」「「テレビの貧乏芸人番組オーディションに行く交通費すら払えない」などのエピソードに代表される壮絶な芸人生活を送っていた。
M-1グランプリでは難関と言われる3回戦を2015年から毎年突破。2016年と2019年には準決勝に進出し、敗者復活戦にも出場するなど、漫才の実力は十分であったが報われない日々が続いていた。
M-1最年長ファイナリストとなった転機
惜しくも最終決戦進出には至らなかったものの、決勝で披露したパチンコ台をモチーフにしたネタ「CRまさのり」は視聴者に大きなインパクトを残した。
M-1決勝出場後は史上最年長ファイナリストとしてメディア露出が爆増。長谷川さんの持つ圧倒的なパフォーマンス力と渡辺さんのMCとしてのポテンシャルの高さがヒットし、一年を通してテレビ出演の機会が多かった。
お笑いラジオアプリ・GERAで毎週配信されている錦鯉のラジオ番組『錦鯉の人生五十年』も好評。記事執筆時点で全83回が配信されている。
悲願のM-1優勝を果たした今
審査が拮抗する高レベルの戦いが繰り広げられる中、最終決戦に進出した錦鯉は6票を獲得。オズワルド、インディアンスを破り、悲願の優勝を遂げた。
ハリウッド軍団をはじめ、地下ライブシーンを中心に多くの芸人に慕われている錦鯉。地下芸人出身の中年コンビの優勝は、小さな劇場でライブをこなす芸人に夢を与え、夢を叶えるのに年齢は関係ないということを体現してくれた。
今後さらに増えるメディア出演、そして過酷なスケジュールに長谷川さんの体は耐えられるのか、錦鯉の活躍から目が離せない。
🏆M-1グランプリ2021王者🏆
— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) December 19, 2021
17代目チャンピオンは…
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