VIKN、Jinmenusagiを迎えた新曲 ジュースバーも営む彼の軌跡と新たな挑戦

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VIKN - RUNNIN GUN ft Jinmenusagi

POPなポイントを3行で

  • VIKNが新曲「Runnin Gun」リリース
  • Jinmenusagiと異色のコラボ
  • VIKNの軌跡と新たなる挑戦
ラッパー・VIKNJinmenusagiを迎えた新曲「Runnin Gun」をリリースした。

本稿ではこれまでに彼がヒップホップシーンに貢献してきた軌跡、そしてJUICE BAR ROCKETColdpressedプロダクションなど彼の新たなる挑戦に注目する。

JinmenusagiとVIKNの二人が織り成す世界

VIKNとJinmenusagiによる新曲のリリース。異色とも思えるコラボだがVIKNの盟友・nabeproのつくるドープなサウンドに二人の声がマッチ。

Jinmenusagiの力強い歌声がインパクトを残し、疾走感を演出している。

VIKNがNIPPSOmen44とコラボして発表した「Motto Ue(Higher Above)」をセルフサンプリングしているのもファンには嬉しい構成となっている。

MVも必見だ。ダンサーたちを従え、VIKNが秋葉原の駅前をジャック。

DJ DADDYROCKやDJ 516、Eeny、DJ NORI THE IRON、KWSK AGGY、さらに元MAGiC BOYZの松田琉冬といったJuiceクルーが出演しているのも見どころだが、何よりJinmenusagiとVIKNがオープンカーで夜の都会を走る姿が曲とマッチしている。

ビジュアル、声質、スキル、どれをとっても申し分ないラッパー、JinmenusagiとVIKNの二人が織り成す世界にぜひ浸ってもらいたい。

ラッパー・VIKNとは

VIKNはNIPPS率いるTETRAD THE GANG OF FOURのメンバーとしてアルバム『NIPPS presents TETRAD THE GANG OF FOUR』『SPY GAME』をリリース。

また2013年にはソロアルバム『CAPITAL』をリリース。故・リッキーパウエルが撮影をしたジャケット、SEEDAやNIPPS、BESA-THUGなど豪華なゲスト陣、そしてB-MoneyやI-DeAが手掛けたトラック。このアルバムは大きな話題となり、その存在をシーンに知らしめた。

さらにDJ WATARAIとコラボを組み、MIX CD『Bionic Boyz』のリリースを果たしている。しかしVIKNはその後、新事業に取り掛かる(詳細は後述)。それ故に音楽シーンからは遠ざかっていたように感じるが、ここにきて再び彼の制作活動が活発となりつつある。

まず、2018年にDA-Dee-Mixの「DIAMOND」にBUDDHA BRANDと共に参加。哀愁誘うブーンバップトラックが往年のブッダファンに刺さったこともあり、シーンでも賞賛され、VIKNは再びその存在感を示すこととなった。
DA-Dee-MiX “DIAMOND” ft. BUDDHA BRAND & VIKN
さらに2019年にOmen44、Nipps、VIKNとしてコラボEP『25:17』をリリース。

VIKNはもちろんのこと、Nippsの健在っぷりが確認できるこの作品。中でも「Came far for the killing」のリミックスにはブッダのCQの他、YZERRMariaなど豪華なメンツが集結して話題となった。「こっから全ての惑星」にはMoment Joonが参加しているのも見逃せない。
"Came Far For The Killing Remix" Omen44 x Nipps x Vikn feat. KWSK Aggy, Yzerr, Maria, CQ, Marin
そして満を持してVIKNは2020年再びソロ活動を再開。EP『PROJECT GOD』をリリースしている。また、同年末にはTETRAD THE GANG OF FOURとしてMANTLE as MANDRILLの『Kurosawa』にも参加。ドープ過ぎるそのサウンドはコアなファンを唸らせた。
KUROSAWA feat. TETRAD THE GANG OF FOUR (NIPPS, B.D., VIKN, SPERB)/ MANTLE as MANDRILL
VIKNのラッパーとしての勢いは以前に比べても増すばかり、そして晴れて「Runnin Gun」のリリースに至った。しかも今年中にはアルバムを発表するという。

北千住に新しい風を吹き込むJUICE BAR ROCKET

そんなVIKNが音楽活動の傍らで営んでいるのがジュースバーだ。フレッシュな野菜やフルーツをその場で絞ったスムージーを提供してくれる。栄養が豊富なのはもちろん、飲みやすいようにブレンドにもこだわっている。

最初は「JUICE BAR WAVE」として学芸大前に出店し、その後北千住に「JUICE BAR ROCKET」として移転。ジュースだけでなく、野菜を絞る際に残った食物繊維(パルプ)を利用したカレーなどフードも充実。

店内は1階と2階に分かれているが、2階には滑り台やハンモックを設置し、子供が遊べるキッズスペース仕様になっている。天然素材にこだわったジュースやフードはなによりも美味しく、千住界隈の子供連れママたちのランチにも利用されている。

そんなJUICE BAR ROCKETだが、2階をイベントスペースとしても提供しており、これまでにも数々のイベントが開催されてきた。

ドイツのハードコアヒップホップユニット・SnowGoonsの来日公演が開催されたほか、SCARSの再結成ライブもJUICE BAR ROCKETで開催されている。現在は緊急事態宣言などもあり、なかなかイベント開催とはいかないが、北千住を新たなヒップホップシーンとするべく、VIKNは動き続ける。

Coldpressedプロダクションも始動

そんなVIKNは今年中にアルバムを発表するというから楽しみだ。彼の活動はそれだけではない。

プロダクション:Coldpressedを始動。素材を壊さない低温圧搾というジュースの製造手法が名前に込められた、そのプロダクションはMANTLE as MANDRILLの『Kurosawa』などのMVをプロデュースしている。

映像ディレクションを手掛けるのはシンガーのMARIN。今回公開された「Runnin Gun」の他、KWSK AGGYの新曲「Pure and Shadow」を世に送り出したばかりだ。
Pure and Shadow - KWSK AGGY
VIKNとして、そしてColdpressedとして、今後の動きに目が離せないが、まずは新曲「Runnin Gun」をぜひ楽しんでもらいたい。
※記事初出時、一部表記に誤りがございましたのでお詫びして訂正いたします

鋭利な言葉

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