「コミックマーケット99」延期 緊急事態宣言の延長を受けて

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東京ビッグサイト

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  • コミックマーケット99延期
  • 緊急事態宣言の延長などをうけて
  • 当落発表も行われない
コミックマーケット準備会が、緊急事態宣言の延長とそれに伴う政府の方針を受け、5月2日(日)から4日(火)に東京ビッグサイトで開催予定だった「コミックマーケット99(コミケ99)」の開催を延期することを発表した。

それに伴い、3月8日(月)に予定されていた「コミケ99」のサークルの当落発表は行われず、申し込みをおこなっていたサークルの取扱いは、今後1ヶ月以内を目処として、電子メール、公式Webサイトにて、改めて連絡・発表がなされる。

直前の「延期・中止」を避けるために、準備会の決断

2020年12月には、東京ビッグサイトを会場とする同人誌即売会の主催団体が集まった「DOUJIN JAPAN 2020」によって『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下における同人誌即売会の開催ガイドライン』が作成・公開されていた。

コミックマーケット準備会も同ガイドラインの作成に参加。ガイドラインに基づき、「1日数万人程度の来場者の規模」という想定で開催に向けて調整を行ってきた。

今回コミックマーケット準備会は、公式サイト(外部リンク)にて中止の決定に至るまでの経緯を説明。

緊急事態宣言解除後に経過措置期間として、4月11日(日)までイベント開催に「『5,000人又は収容定員の50%のいずれか大きい方』又は『10,000人』のいずれか小さい方を上限」という、これまでよりも厳しい制限が発表されたこと。

また、3月5日には東京都を含む1都3県に対する緊急事態宣言の延長に伴って発表されたイベント等への制限に関する方針には、経過措置期間の終了時期が明確に示されておらず、ゴールデンウィークにまで及ぶ可能性があることを説明。

1日の来場者数(一般参加、サークル、スタッフ含む)の上限が1万人となった場合、「コミケ99」を計画通り開催することが困難であり、直前に中止・延期が発表されると、参加者や関係者に多大な負担がかかってしまうとの理由で、このタイミングで開催延期を決断せざるを得なかったと発表している。

C99はカタログも発行されず

2020年に中止となってしまったコミックマーケット98では、「ニコニコネット超会議2020」や、同人を取り扱うプラットフォーム・書店ら「がんばろう同人」プロジェクトも協力し、「エアコミケ」としてオンラインで様々な催しが行われた。 しかし、今回は、延期の発表に伴って「コミケ99」のカタログや企業ブースのパンフレットは発行されないことが発表されている。

イベントの中止が印刷所や作家にもたらす影響は大きく、「何もできない」状態が同人文化全体にダメージを与えることは、関係者や識者によって語られている。 同人文化が直面している未曽有の危機に対し、我々ができることはないか探り続けるとともに、続報を注視していきたい。

おさまらないコロナ禍によるカルチャーへの影響

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