サンリオ&劇団ノーミーツが描く「本音と葛藤」 コラボ劇が限定再上映

『VIVA LA VALENTINE』

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POPなポイントを3行で

  • サンリオと劇団ノーミーツのオンライン演劇が再配信
  • ワンカット撮影で老若男女が楽しめる作品
  • サンリオキャラクターをさよならポニーテールらがプロデュース
サンリオ劇団ノーミーツのコラボ劇『VIVA LA VALENTINE』が、3月14日(日)のホワイトデー限定で再配信される。

本配信は2月6日から14日の間に生配信された『VIVA LA VALENTINE』のアーカイブ映像。

公演後には「ビバラバ打ち上げ」と題してキャストによるトークショーの生配信も予定されている。

一般チケット販売は、3月14日(日)まで。

【画像】登場キャラクターの劇中写真

閉館後のピューロランドを舞台『VIVA LA VALENTINE』

劇団ノーミーツは「NO密で濃密なひとときを」をテーマに、オンライン演劇を主軸に活動するオンライン劇団。

そんな劇団ノーミーツとサンリオピューロランドのコラボオンライン演劇『VIVA LA VALENTINE』では、緊急事態宣言により閉館時間が早まったピューロランドの閉館後を活かし、ワンカット長回しに挑戦している。

バレンタインをテーマに、ハローキティディアダニエルシナモロールクロミポムポムプリンなどサンリオの仲間たちが本人役として出演。

また劇団ノーミーツからは脚本/演出の岩崎裕介さんをはじめ、俳優陣にオツハタさん、溝口雄大さん、渡辺芳博さん、北村優衣さんらが出演している。

『VIVA LA VALENTINE』あらすじ
「大人の事情って、なあに?」
舞台はバレンタインを間近に控えた閉館後のピューロランド。ハローキティに素直な気持ちを伝えるショー『VIVA LA VALENTINE』を成功させるため、演出家のディアダニエルを筆頭にみんなで張り切って準備中。しかし、ショーのスポンサーであるバイアス製菓が本番3日前、突然ショーの内容について無慈悲な変更を言い渡すのでした…。どうする、ディアダニエル。どうなる、バレンタイン。

可愛いけど、可愛いだけじゃない

『VIVA LA VALENTINE』ワンカット収録の裏側

今作は映像がワンカットで撮られているため、ハローキティ達のショーというより演劇であり映画のようだ。

ワンカットが魅せる臨場感により、まるで自分も登場人物の一人のように感じ作品に引き込まれていく。

物語を通して描かれるのは「素直」について。社会人の責任や人間関係の板挟み、誰もが抱える本音との葛藤をエンターテイメントに昇華している。

サンリオのキャラクターにあまり触れてこなかった筆者でも、見終わった後にはピューロランドに魅力を感じ遊びに行きたくなった。子供はもちろん、大人まで楽しめる演劇となっている。

金のチェーンとバンダナを纏うストリートなシナモンロール

物語が後半に差しかかると、歌がメインのシーンがやってくる。

キャラクターたちの歌といえば、ミュージカル調で愛くるしく可愛い印象だがこの作品はひと味もふた味も違う。

シナモンロールはヒップホップにのせてラップを、ポムポムプリンはファンクな音楽でグルーブを、クロミは普段のイメージにない可愛い歌と踊りを披露してくれる。

画像は『VIVA LA VALENTINE』公式サイトより

本格的な音楽やジャンルの振り幅に圧倒されるが、理由は劇中歌が豪華アーティストによるプロデュースのためだろう。

活動はソーシャルメディアだけで謎に包まれている音楽グループ・さよならポニーテールを筆頭に、トラックメイカー/ラッパー・荘子itさん(Dos Monos)、5人組バンド・Kroi、DJ/音楽プロデューサー・Tomgggさんが参加している

厄災で生まれた新たなエンターテイメント文化

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、演劇やアミューズメント業界は大きな打撃を受けている。

客の減少、入場制限、二度発令された緊急事態宣言など、娯楽であるエンターテイメントはイベントの中止や延期を余儀なくされてきた。継続の危機により解散してしまった団体も多い。 劇団ノーミーツ は一度目の緊急事態宣言後に結成された劇団。

アミューズメントと演劇のコラボや生配信など時代に合わせた新たな試みは、次の時代の演劇やエンターテイメント文化存続の一筋の光となるかもしれない。

©1976,1996,1999,2001,2005,2020 SANRIO CO., LTD.

コラボの名手ハローキティ

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演劇情報

『VIVA LA VALENTINE』

公演日時
3月14日(日) 開場:19:30 開演:20:00
所要時間
約110分
一般チケット
1800円(税込)

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