舞台はヒーロー活動が禁止された未来、新たなバットマンの戦い
DCコミックスは、かねてより2021年に、近未来から世界の終りまで様々な時代を舞台にしたシリーズ「DC Future State」がスタートすることを発表していた。その発表の中で、仮面で完全に顔を隠した新たなバットマンが紹介され、正体は誰なのか憶測を呼んでいた。 「DC Future State」では、バットマンが守る街・ゴッサムシティにてマスクをしての自警活動、つまりヒーローとしての活動が禁止され、市長が影の組織「Magistrate」に法の執行権を実質明け渡している時代が描かれるそう。
ティムはそういった抑圧的な支配体制と戦っていくことになるという。
黒人差別の歴史と共にあるヒーローたち
黒人であり、抑圧的な体制と戦う新たなるバットマンを描くのは、黒人奴隷の回想録を基にした映画『それでも夜は明ける』の脚本を手掛けたジョン・リドリーさん。2017年には、同じ黒人のヒーローであり、60年代の公民権運動の時代に生まれたMARVELの『ブラック・パンサー』の実写版が全米で空前の大ヒットとなった。
ティムの物語は、2021年1月5日(火)発売のコミックでスタートし、隔週で新しい号発売されていくという。
黒人差別問題や自警活動を扱った名作アメコミ
DCコミックスでは、黒人のヒーローとしては電撃を操るブラック・ライトニングなどが存在し、ドラマ化もされている。こちらは、現代を舞台に、現実の社会情勢を取り込んだドラマ版も制作されており、黒人差別問題や警察に巣くう白人至上主義者がテーマの一つになっている。
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