劇場版『鬼滅の刃』3日で興収46億突破 『千と千尋』『君の名は。』に迫る勢い

劇場版『鬼滅の刃』3日で興収46億突破 『千と千尋』『君の名は。』に迫る勢い
劇場版『鬼滅の刃』3日で興収46億突破 『千と千尋』『君の名は。』に迫る勢い

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

POPなポイントを3行で

  • 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興収が46億円を突破
  • 動員数は342万493人を記録、どちらも3日で達成
  • 『千と千尋の神隠し』『君の名は。』に迫る勢い
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入が3日間で46億円を突破。動員数が342万493人を記録した。

これは公開初日10月16日から10月18日までの興行収入/動員数の合計となり、日別の値は以下の通りとなる。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』10月16日〜10月18日の興行収入
10月16日(金) 動員数:91万507人/興行収入:12億6,872万4,700円
10月17日(土) 動員数:127万234人/興行収入:17億1,723万350円
10月18日(日) 動員数:123万9,752人/興行収入:16億5,266万9,400円

またパソコンと携帯電話を使ったWebの初日アンケートによると、映画の満足度は「非常に良かった」が84.6%、「良かった」が13.8%となり、両者を合わせて98.4%と非常に高い満足度を示している。

土日、平日の興収と動員数の記録を一気に更新

10月17日にはTOHOシネマズ六本木ヒルズで、映画の公開を記念した舞台挨拶が開催された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。

大ヒット作品の劇場版ということで、公開初日から各劇場の上映回数が異様に多いことで話題になっていたが、興行収入も軒並み好調。

10月16日の興行成績は「平日における日本国内で公開された映画の興行収入・動員」の歴代1位となり、同じように10月17日、18日も「土日における日本国内で公開された映画の興行収入・動員」の歴代1位を記録。

凄まじい勢いで興行収入を伸ばしている。
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 本予告

歴代興収ランキングでも上位確実のスタート

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』と同じ劇場版アニメの大ヒット作として名前が挙がるのは、近年では『天気の子』だろう。

『天気の子』は公開から1ヶ月ほどで興行収入100億円を突破。

結果的に2019年度に公開された映画の中ではトップの興収を叩き出したが、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』はそれを上回る勢いで値を伸ばしている。 なお日本映画の歴代興行収入ランキングはトップに『千と千尋の神隠し』(308億円)、2位に『君の名は。』(250.3億円)、3位に『ハウルの動く城』(196億円)とアニメ作品が上位を独占しているが、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』がここに食い込む可能性も現実的になっている。

歴代日本映画興行収入ランキング
1 千と千尋の神隠し - 308億円
2 君の名は。 - 250.3億円
3 ハウルの動く城 - 196億円
4 もののけ姫 - 193億円
5 踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ! - 173.5億円
6 崖の上のポニョ - 155億円
7 天気の子 - 141.9億円
8 風立ちぬ - 120.2億円
9 南極物語 - 110億円
10 踊る大捜査線 THE MOVIE - 101億円 興行通信社調べ

配給の東宝『鬼滅の刃』への必然的な尋常じゃない注力

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は前述の通り、各劇場でのチケット販売開始のタイミングで、上映回数の異常なまでの多さが注目を集めた。

多いところでは1日あたり40回以上、上映開始時刻は朝の7時からと、普段から劇場に足を運ばない人でも、上映数や上映時間にイレギュラーさを感じたはずだ。

それもそのはず。新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によって、多数の映画が公開時期の変更を余儀なくされる中で、配給最大手の東宝も例外ではない。

本来夏の目玉のはずだった『るろうに剣心 最終章 The Final』と『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は2021年に、『STAND BY ME ドラえもん 2』は11月に、『劇場版ポケットモンスター ココ』は12月にそれぞれ延期。

東宝が10月13日に発表した2021年2月期第2四半期の決算資料によると、スタジオジブリの長編アニメーション4作品のリバイバル上映や、『今日から俺は!!劇場版』(興行収入52.7億円)、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』(同36.8億円)、『映画ドラえもん のび太の新恐竜』(同31.2億円)、『糸』(同20.3億円)などがヒットを記録した一方で、4月中旬から5月中旬にかけてTOHOシネマズ全館が休業した影響もあり、大幅に減収、営業損益では赤字を計上している。

そうした中で公開される『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、原作も人気、テレビアニメも大ヒットといういわば高打率作品。関連グッズも多数展開され好調な現状下での一極集中は、劇場運営をはじめとした映画産業の存続という意味でも必須の展開だったと言えるだろう。

ちなみに、同決算資料の表紙を飾るのは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。そうした点からも東宝がいかに『鬼滅の刃』にかけているかがうかがえる。同時に、公開初週での46億突破スタートに、注ぎ込んだ力が数字として現れているのは間違いないだろう。

歴史的な瞬間に立ち会っているのかもしれない

SHARE

この記事をシェアする

Post
Share
Bookmark
LINE

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。

コメントを削除します。
よろしいですか?

コメントを受け付けました

コメントは現在承認待ちです。

コメントは、編集部の承認を経て掲載されます。

※掲載可否の基準につきましては利用規約の確認をお願いします。

POP UP !

もっと見る

もっと見る

よく読まれている記事

KAI-YOU Premium

もっと見る

もっと見る

アニメ・漫画の週間ランキング

最新のPOPをお届け!

もっと見る

もっと見る

このページは、株式会社カイユウに所属するKAI-YOU編集部が、独自に定めたコンテンツポリシーに基づき制作・配信しています。 KAI-YOU.netでは、文芸、アニメや漫画、YouTuberやVTuber、音楽や映像、イラストやアート、ゲーム、ヒップホップ、テクノロジーなどに関する最新ニュースを毎日更新しています。様々なジャンルを横断するポップカルチャーに関するインタビューやコラム、レポートといったコンテンツをお届けします。

ページトップへ