中国SF『三体』Netflixで実写ドラマ化 製作陣は『ゲーム・オブ・スローンズ』タッグ

中国SF『三体』Netflixで実写ドラマ化 製作陣は『ゲーム・オブ・スローンズ』タッグ
中国SF『三体』Netflixで実写ドラマ化 製作陣は『ゲーム・オブ・スローンズ』タッグ

POPなポイントを3行で

  • 中国のSF大作『三体』がNetflixで実写ドラマシリーズ化
  • 製作総指揮・脚本は『ゲーム・オブ・スローンズ』タッグ
  • 原作の劉慈欣がコンサルティングプロデューサー
中国のSF大作『三体』が、いよいよNetflixで実写ドラマシリーズ化される。

しかも製作陣は、製作総指揮・脚本はデヴィッド・ベニオフさんとD・B・ワイスさんという、2010年代を代表するファンタジー巨編『ゲーム・オブ・スローンズ』の実写ドラマを担当した黄金タッグ。

さらに脚本には、ホラーアンソロジー『ザ・テラー』を手がけてきたアレクサンダー・ウーさんも。

製作には、ポン・ジュノ監督の『オクジャ/okja』やアカデミー賞受賞の『ムーンライト』などを手がけてきたプランBエンターテインメントの名前も。大いに期待したい。

日本でも大ヒット中の、中国SF『三体』

2015年、SF界の最も栄誉あるヒューゴー賞・長編小説部門をアジア人で初めて受賞した中国人作家の劉慈欣(リュウ・ジキン)さん。その受賞作が長編SF『三体』だ。

中国に留まらず世界中で翻訳されヒットしていた『三体』が日本でも刊行されたのは2019年7月のこと。そして同年10月中には電子版も含めた発行部数が13万部を突破する大ヒットとなった。

全3部作で構成されている『三体』の日本語訳は、2020年6月にはその2部に当たる『三体 黒暗森林』が上下巻で刊行されたばかり。

異星人とのコンタクトを軸に、壮大で奔放な想像力で描かれるSF巨編『三体』では、科学とフィクションが見事に融合している。

『三体』ついにメディアミックスが始動

世界でヒットしてきた『三体』は、当然、これまでにテレビドラマ化及び実写映画化の計画が持ち上がってきたが、いずれも頓挫してきた。

公式のポスターもお披露目された実写映画版が制作中止になるなど、なかなかマルチメディア化が進んでいなかったと言える。

しかし、2019年には、中国の動画配信サービス・bilibili(ビリビリ)上がそのアニメ版予告編を公開し、アニメの配信を2021年に予定していることも発表された。 そこに続く『三体』の実写ドラマ化の発表。巨大動画配信サービスとしてこれまで数々のオリジナル作品を成功に導いてきたNetflixということで、信頼感は桁違いだ。

しかも原作の劉慈欣さんは、実写ドラマ化の協力はもちろん、コンサルティングプロデューサーとして参加することになっている。

それも、『三体』の英語翻訳を担当し、日本でも中国SFアンソロジー『折りたたみ北京』にその一部を収録したことで『三体』の普及に大きく貢献した小説家のケン・リュウさんと共に。

実写化にあたって、劉慈欣さんは「時間や国、文化、人種といった枠を超え、人類全体としての運命を考えさせられる物語を作ろうと、本作の執筆を始めました。原作者として、このユニークなSFのコンセプトが世界中に広まりファンを獲得しているのは、大変光栄なことです」と語っている。
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