にじさんじ、公式切り抜きチャンネル開始 ファン活動を取り入れる動き

POPなポイントを3行で

  • いちからの運営するVTuberグループ・にじさんじ
  • 公式切り抜きチャンネルを開設
  • ファンによる切り抜き動画を公式でも取り入れる動き
いちからが運営するバーチャルYouTuber(VTuber)グループ・にじさんじが、公式切り抜きチャンネルを開設した。

生配信からの切り抜きはもちろん、複数のライバーの視点から何が起きていたかをわかりやすくしたコラボ配信の切り抜き、テーマごとにライバーの配信をまとめるダイジェスト動画などが公開されている。
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2020年8月現在、約100人が所属するにじさんじ。

そのすべての活動をチェックするのは物理的に難しい中、各配信者の動画から切り抜かれたダイジェスト映像によってその見どころを届けるというコンセプトだ。

ファンによる切り抜き動画を公式でも

VTuberは、3Dや二次元イラストのキャラクターをアバターのように用いて動画制作や生配信を行う人たちの総称で、2017年末頃から爆発的なブームを巻き起こした。

YouTuber自体、日本でも新たなタレントとして社会的な影響力を持つまでになっているが、その支持層は若年層が中心だった。VTuberの存在は、3DCG技術やVRサービス・ガジェットの普及を背景にネット上で爆発的に広がり、既存のYouTuber支持層とは全く異なる文脈で、新たな“ネットカルチャー”として台頭した。

初音ミクに代表されるボーカロイド文化の飛躍を凌ぐ勢いと言われてきた。

もともとファンによる二次創作・同人活動をも公式が奨励するという、これまでの商業コンテンツとは一線を画すVTuber文化。

これまでもファンによる切り抜き動画はSNSなどで発信されてきた。いちからも、今回の発表の中で「それをきっかけに「にじさんじ」を多くの方々に知っていただく機会が創出されました」と、公式で言及。

そのファン活動をむしろ公式にも取り入れるという発想は、ネット発のカルチャーならではの取り組みだ。

台頭するグループVTuber

ブームから早2年半が経過し、有数の人気を誇りムーブメントを牽引した数名という図式から大きく様変わり。

にじさんじをはじめ、企業が運営するグループに所属し、長時間の生配信を行うVTuberが現在では大きな存在感を占めるようになっている。

にじさんじだけでも約100人ほどのメンバーを抱えているため、この公式切り抜きチャンネルが、新たな発掘のために機能するかもしれない。

なお、にじさんじを運営するいちからは、この4月にも新たな資金調達を実施し、累計資金調達額は30億円超に及んだことが大きな注目を集めたばかり。

VTuberの過去・現在・未来

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