連載 | #257 ポップな動画を紹介してみた

ほんとに小学6年生? サカナクション「新宝島」をレゴで再現したコマ撮りがPOPの極み

「LEGO-サカナクション 新宝島〜レゴでサカナクションの新宝島を再現してみた!SAKANACTION(cover)コマ撮り」

POPなポイントを3行で

  • サカナクション「新宝島」のMVをレゴのコマ撮りで再現
  • つくったのはまさかまさかの小学6年生
  • 「動画に広告つけてレゴ代に…」高評価が相次ぐ
いろいろなものがつくれるレゴを使って、小学6年生を名乗る人が制作したサカナクションの「新宝島」MVをストップモーション(コマ撮り)で再現したという映像が話題を呼んでいる。

作者によれば「通称レゴナクション」。コマ撮りだけでも膨大な労力がかかるうえに、音源も自身でGarageBandを使って制作、さらにはボーカルまで担当している。

少し動かしては撮影を繰り返し、1秒あたり15枚(15FPS)、撮影枚数はNGカットを含めておよそ4000枚、撮影に約1か月を要したという。

サカナクションのメンバーのダンスなど、細かなところまで忠実に再現。コメント欄には「将来有望」「(動画に)広告つけてレゴ代にすればいいのに」といった声が寄せられている。

【場面カット】レゴ版「新宝島」MVをもっと見る

サカナクション「新宝島」とはどんな曲なのか?

バンド・サカクションの「新宝島」は2015年9月にリリースされ、映画『バクマン。』の主題歌にも起用された楽曲だ。

タイトルは手塚治虫さんの同名漫画から取られており、ダンスミュージック調のメロディ含め、楽曲としての評価も高い。
サカナクション / 新宝島 -BEST ALBUM「魚図鑑」(3/28release)-
MVは、「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」など、ほかにもサカナクションのMVを手がける田中裕介さんが制作。

階段状のステージから山口一郎さんらメンバーが登場、それをチアガールたちが賑やかに迎え、どこか昭和のレトロな歌番組を感じさせる。

制作したのはYouTubeチャンネル「Drop Block Studio」

「新宝島」のMVを再現したのはYouTubeチャンネル「Drop Block Studio」で活動するユーザー。動画のコメント欄によるとまだ小学校6年生だという。
LEGO Drop Block Studio CM (commercial) 2
チャンネル説明には「レゴとビートルズとYMOが大好きで、最近サカナクションに興味を持ち始めた小学6年生です」とある。

動画は主に土日に撮影。制作には、iPadのストップモーションスタジオというアプリを使用している。MVとしては、星野源さんの「アイデア」もレゴのコマ撮りで再現している。
LEGO-星野源 アイデア〜レゴで星野源アイデア再現してみた!Gen hoshino IDEA --レゴのげん (cover)コマ撮り
2018年4月から活動を開始。当初、チャンネル登録者数は月に数人レベルで増加する程度だった。

しかし、1月に投稿した「新宝島」の動画が話題になったことで、登録者数は2月1日に100人に。8日時点で500人を突破した。

レゴでつくられた「新宝島」MVの膨大な作業量

話題のサカナクション「新宝島」MVを再現した動画では、編集に「iMovie」「Cute CUT」「Adobe Premiere Rush CC」を使用した。

動画の説明欄によれば、「サカナクションの曲が大好きで、レゴで再現しやすい『新宝島』を選んだ」という(本人は「セントレイ」が一番好きらしい)。

また、「本物のような音づくりには苦労しました」と制作を振り返りながら、「最後の方は雑になってしまいましたが、是非最後まで見て行ってくださいね」とコメントしている。
LEGO-サカナクション 新宝島〜レゴでサカナクションの新宝島を再現してみた!Behind The Scenes(メイキング映像)
本編公開後には、メイキング動画も公開。レゴでのステージづくりからはじまって、音づくり、撮影と、膨大な作業量がうかがえる。

もしかすると、動画を見た段階で「小学6年生」という肩書きに疑問を感じてしまう人もいるかもしれない。コメントなどもやけにしっかりしていて、敬語も小学生にしては不自然なほどきちんと使えている。

いずれにしろ、小学生であろうとなかろうと計り知れない労力と時間がかかっており、力作であることは事実。本家「新宝島」と見比べながら、新たな才能の将来を楽しみにしたい。

ハンドメイドから生まれるPOP

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ポップな動画を紹介してみた

日夜生み出されるポップな動画たちを短く紹介する人気連載。 ソーシャルメディアやまとめブログ、バイラルメディアなど、 動画系コンテンツへの注目は常に集まっていますが、 KAI-YOUでは「POP」を軸に、話題の動画を紹介していきます。

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