【追記】人気VTuber アズマリムによる突然の運営告発 継続の危機か?

  • 4
【追記】人気VTuber アズマリムによる突然の運営告発 継続の危機か?
【追記】人気VTuber アズマリムによる突然の運営告発 継続の危機か?

アズマリムさん/画像はYouTubeへの投稿動画より

POPなポイントを3行で

  • VTuber・アズマリムが運営とのトラブルを示唆
  • 悲痛な言葉が続くツイートに界隈に衝撃走る
  • 「VTuberは生きている」議論に発展
チャンネル登録者数15万人以上の人気VTuberバーチャルYouTuber)・アズマリムさんが運営とのトラブルを示唆するツイートを投稿。

普段のツイートとはかけ離れた内容の悲しい訴えに関係者やファン、同じVTuberたちも反応し、大きな議論を呼んでいる。

センパイ、助けて。。

アズマリムファンの愛称でもある“センパイ”に、助けを求める悲痛な言葉で締めくくられた一連のツイートが投稿されたのは午前2時前。突然のツイートによって界隈には衝撃が走った。 3回に及ぶツイートから現時点で推察できる、彼女が立たされている状況。

・グループへの参加などコンサルタントや運営会社によって不本意な活動をさせられようとしている

さらに「あなたの気持ちなんてどうでもいい」「ファンであるセンパイたちを数字やお金でしか見ていない」など、運営から言われたと主張しているショッキングなセリフが並んでいる。

11/12追記:活動を支援するCyberVからの声明および活動継続の報告を追記

女子高生VTuber アズリムことアズマリムとは?

アズリムの愛称で親しまれるアズマリムさんは、2018年2月から活動しているVTuber。チャンネル登録者数15万人以上、ハイクオリティなモデリングと可愛らしい声、後輩的な愛らしさで人気を博している。
【まとめ動画①】5分で分かる!アズマリム【ぬるぬる編】
ファン(視聴者)を「センパイ」と呼ぶゲームやアニメが好きな女子高生で、「歌ってみた」「踊ってみた」やゲーム実況など、様々な動画を投稿している。

11月にはオリジナル曲「人類みなセンパイ!」もリリースされたばかり。作詞を数多くのアニソンを手がける畑亜貴さん、作曲・編曲をニコニコ動画などで活動するまふまふさんと、「アイドルマスター」楽曲などで知られるMONACAの田中秀和さんが共同で手がけた。

VTuberからも心配の声が相次ぐ

そんな彼女から発せられた衝撃的なメッセージに関係者やファン、同じVTuberも心配する声を寄せている。

小山内めいさんや朝ノ姉妹ぷろじぇくと朝ノ瑠璃さんなど、多くのVTuberが様々な感情を露わにしている。 物申す系VTuber・織田信姫さんも「アズリム... どうしちゃったのよ...」とツイート。「あたしもね、VTuberとして活動するために、嫌な事だって沢山してきた」と自身の体験をつづっている。 さらには、自称VTuber評論家としての顔を持つ人気ゲーム実況者・もこうさんも織田信姫さんに触発されたのか、「救いたい」動画を公開するなど、波紋は広がり続けている。
アズマリムを救いたい

VTuberは生きている?

波紋は広がり、ビジネスとしてのVTuberについて考えるツイートも見られるように。

VTuber配信サービスREALITYを運営するWright Flyer Live EntertainmentのEiji / DJ RIOさんは「Vtuberとビジネスが話題になりつつある昨今なんで軽くコメントしておきます」とツイートを連投。

「現在はハイプサイクル(編注:特定の技術の成熟度、採用度、社会への適用度を指す)で言うところの幻滅期に入りつつあり、初期の熱狂に惹かれ参入したものの儲からないんじゃないのこれ、と現実が見えてくる時期」と指摘している。

さらに、IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)を生み出して育てていく場合は、長期的な視点が必要と指摘。

特にVTuberは「生きている存在」であるため、「本人にもファンに対しても長期視点で真摯に向き合わなければいけない」と言及した。 既存の、決められた作品内で生まれるキャラクターコンテンツとは違い、「生きている存在」であるVTuber。彼女の告発がもしも事実だとしたら、運営側がその生命をないがしろにしている、とファンや同じVTuberたちに思われるのもうなずける部分がある。

実際、この件を巡って、VTuber本人やその関係者たちもVTuberの命について訴えかけている。 VTuberと運営が分離したケースは、9月末にVtuberグループ・アマリリス組が解散した事例がある。

しかし、こちらはサポートが万全にできず、継続が困難になったという公式からの説明があったり、解散について堂々とネタにするメンバーもいたこともあって、寂しさこそあれど険悪な雰囲気は感じられなかった。 今回の件は順調に活動をしていた人気VTuberによる深刻な告発で、真実であるのならば前例のない告発となりうる。

一方で、アズマリムさんの運営元はもともと明言はされていないが、特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で検索をかけると、商標を出願しているのは株式会社eStreamであることがわかっている。

同社は、サイバーエージェントの子会社で配信プラットフォーム「OPENREC」などを運営するCyberZの子会社として11月に設立された企業で、現段階のアズマリムさんの運営元であると推察できる。

SNSでもその事実は指摘されているが、現時点で同社からの声明はない。

そのため、一方的な糾弾ともとれてしまい、慎重な議論を呼びかける声も一部には存在している。 いずれにしろ、2018年にムーブメントを巻き起こしたネット発カルチャーにおける大きな騒動であるだけに、事態の推移には耳目が集まっている。

追記:活動支援するCyberVから声明、活動継続で合意

その後11月12日に、アズマリムさんの活動を支援する株式会社CyberVが声明を発表。双方合意の上でこれまで通り活動を継続することで合意したと明らかにした。

発表によると「株式会社CyberVは、2018年5月よりVTuberアズマリムの活動支援を行なっております」と認めた上で、「本件に関しましては、今後の活動などの話し合いを行うなかで、本人の意向を尊重できていなかったことが原因と考え、深く反省しております」とお詫び。

今後の方向性について本人と話し合い「これまで通りアズマリムとして活動を継続することで互いに合意をいたしました」と宣言。

「他組織への移動や転生(編集部注:中の人を入れ替えること)は一切行われません」と説明している。

また、後日明らかになった点として、当初アズマリムさんが運営にやらされそうになっていると告発していた「転生」とは、実際に中の人を入れ替えるということではなく、生まれ変わったということにして見た目はそのままに別人格を演じるという、設定変更を指していたとのことだ。

本人も、その旨をツイートしている。

CyberVからの発表の詳細

SHARE

この記事をシェアする

Post
Share
Bookmark
LINE

関連キーフレーズ

4件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:2387)

この件に関してもだけど、Vチューバーの発展で生まれた弊害とも言えるわな
よく考えてみろ…リアルのアイドルもブラック企業並みの給料で寝る暇もなくやってる子達もいるんだぜ?
Vチューバーも同じで、結局運営が金に目が眩めば必然的にアズリム騒動も起こり得るわ(´・ω・`)
どことは言わんが、特定厨が騒いでライブ配信を極端に減らした某キャラの運営も働かせ過ぎなんだよな(´・ω・`)

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:2386)

>最後の人、中の人って言ってるけど声優さんがツイートしたわけじゃないよね?

中の人・声優さんがツイートしたんでしょ。
むしろ中の人がツイートしたんじゃないとしたら誰がツイートしたのかっていう話だし、中の人以外の人であればよくある炎上商法的な物とも取れてしまうから尚更たちが悪い。

匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:2385)

中の人=声優 ってわけでもないわな?

すべてのコメントを見る

コメントを削除します。
よろしいですか?

コメントを受け付けました

コメントは現在承認待ちです。

コメントは、編集部の承認を経て掲載されます。

※掲載可否の基準につきましては利用規約の確認をお願いします。

POP UP !

もっと見る

もっと見る

よく読まれている記事

KAI-YOU Premium

もっと見る

もっと見る

情報化社会の週間ランキング

最新のPOPをお届け!

もっと見る

もっと見る

このページは、株式会社カイユウに所属するKAI-YOU編集部が、独自に定めたコンテンツポリシーに基づき制作・配信しています。 KAI-YOU.netでは、文芸、アニメや漫画、YouTuberやVTuber、音楽や映像、イラストやアート、ゲーム、ヒップホップ、テクノロジーなどに関する最新ニュースを毎日更新しています。様々なジャンルを横断するポップカルチャーに関するインタビューやコラム、レポートといったコンテンツをお届けします。

ページトップへ