情報化社会と高齢化社会の邂逅──Skypeで遺言を残せる時代到来

情報化社会と高齢化社会の邂逅──Skypeで遺言を残せる時代到来
情報化社会と高齢化社会の邂逅──Skypeで遺言を残せる時代到来

「ラストメッセージ」イメージ画像

手軽に遺言を動画に残せるサービス「ラストメッセージ」が6月10日(火)にリリースされることがわかった。企画・開発・運営は「死」というライフステージに向けた各種インターネットサービスを行う株式会社kitamuraだ。

加速度的に進み続ける高齢化社会超情報化社会に伴い、ニーズの拡大が見込まれるデジタル領域での遺言作成の分野。インターネットの特性を生かし、より安く、手軽に遺言を動画に残せるサービスということで注目を集めそうだ。

Skypeで遺言を残そう!

「ラストメッセージ」は、ムービー形式で遺言や感謝のメッセージを残せるサービス。ユーザーにとっては「想い」をしゃべる事だけで遺言を残せる手軽さと、表情や人となりを動画で残せる事から「新しい遺言」の形式ともいえる。またお葬式の際の遺影に代わる挨拶ムービーとしての利用も可能。

具体的な利用方法としては、iPhoneなどのスマートフォンを用い、Skype通話を起動。そこでスタッフのインタビューに答える様子を収録し、遺言ムービーが制作される。

さらには、収録したマスターデータはサーバーに保存。紛失や偽造といった不安要因も排除される仕組みとなっている。

ただし、動画だけでは遺書としての法的効力はないため、「自筆証書遺言」や「公正証書遺言」と組み合わせる方法が推奨されている。

「ラストメッセージ」イメージ画像

いま求められる「遺言作成」サービス

高齢化社会をむかえ、遺言作成の件数は年間10万件を超えると言われ、来年から施行される相続税増税もあいまって「遺言」への関心や社会的ニーズは高まっている。

一方で、業者に遺言動画の制作を依頼すると、少なくとも20~30万円の費用がかかることや公証役場へ出向く手間なども発生し、遺言書を残すという作業は高いハードルにあるのも事実だ。

昨今は「終活」といった少々不吉ともとれるワードが流行っているが、遺言サービスだけでなく、お年寄り向けにニーズのある、丁寧でわかりやすいサービスやプロダクトはいま最も求められているものなのかもしれない。

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