テクノロジーの祭典「SXSW interactive」現地にいってきた!―ここがスゴイよ、SXSW―

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SXSWのスゴイとこ その5

参加者の風貌も多種多様で、お祭り感を演出していました。10人に1人くらいの割合でGoogle Glassを着用していたり、遠隔地からビデオチャット技術を用いて参加している人たちも目につきました。

iPadの彼はNYから参加。会話はもちろんタイヤ部分をキーボードで操作できるので移動も可能。

SXSWに参加できない人はiPadを使って参加するのが主流のようでした。てかこのおっさんは誰なんだ!?

これはAdobeが放ったロボ「EchoSign」。中の人はサンフランシスコにいるらしいです。
画像認識が結構精度高く胸に付けたパスを読み取られ、すれ違っただけでも突然呼びかけてくるスグレモノ。歩くだけでなく踊りもできていました。

オリジナルのメガネデバイスを装着するおばちゃん。詳しくはわかりませんでしたが、LEDが入っていてスマホでコントロールできるそう。

日本ブースに突如現れたレディー・ガガさん。ただしフェイクとの噂が色濃く、真相の究明が待たれる。※撮影はHACKistの望月さん

SXSW interactiveまとめ

SXSW Interactive全体を通してまず感じたのは、みんながテクノロジーを使って好き勝手「遊んでいる」ということでした。

シェアされたテクノロジーをベースに、思いついたアイデアから速攻でプロトタイプをつくり、SXSWという場やネット上でシェアしていく。そこから得たフィードバックやアイデアの共有を、また次なるモノづくりへと昇華させていく。

そんなスピード感溢れる共創の連鎖とクリエイティブに対するとんでもないほどの熱量は、日本でいうとコミックマーケットやニコニコ動画にあるような「やってみた」カルチャーに近いのかも、とも思いました。

SXSW Interactiveはテクノロジー界のコミックマーケット、もしくはニコニコ超会議である!

コミケでも皆がアニメなどの共有されたコンテンツを土台にしながら、好きなように思いついたアイデアで同人活動やコスプレをして実践することで、コミケという場でまたコンテンテンツがシェアされていく。コミケ前にニコ生などで「やってみた」動画を公開してフィードバックを得ておくとか、参加者の行動形式とか、ここで目立ってデビューやろう! という野心を持った人が一定量いるあたりとか、とてもコミケっぽいなと。

もちろんコミックマーケットやニコニコ超会議とは扱っているテーマや商業性という部分で大きな違いはあります。けれど、SXSW Interactiveのマグマのようなクリエイティブへの熱量や、主体的な参加者による共創の連鎖は、コミケ的でもありニコニコ的でもありました。

また、新しいデバイスやサービス、アイデアを発信する場というだけでなく、それらがぐちゃぐちゃに混ざり合って「新しいカルチャー」そのものを生み出していく場であるという点でも、共通項を強く感じました。

つまり、まー、なにがスゴイかってSXSWの場そのものがスゴイってことなので、最終的な感想としては「なんか凄かったー」ということで、どうぞよろしくお願いいたします(なんかってなんだー!!!)。
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神谷

クリエイティブディレクター/テクノロジスト

ソーシャルメディアを活用したプロモーション、コミュニケーション開発を得意としながら、

最近はspicebox社内にWHITE(http://255255255.com/)というPrototypingLabを立ち上げ、テクノロジーを起点とした新しい広告体験の開発や製品・サービス開発に取り組んでいる。

文化庁メディア芸術祭グランプリ、カンヌ国際広告祭銅賞、東京インタラクティブ・アド・アワード金賞など、国内外の広告賞受賞歴も多数。

あと、アニメ好きがこうじてKAI-YOUに取り上げられたこんな仕事(http://kai-you.net/article/3516)やこんな仕事(http://kai-you.net/article/1840)などアニメ系広告の企画・クリエイティブディレクションもやってます。

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