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「真四角」って知ってる? 江戸時代のグラフィカルな書体をさらにアップデート

「真四角」

突然ですが皆さん、江戸時代の書体「角字」ってご存知ですか?

正方形の中に水平・垂直の直線だけで構成されているという、いわばグラフィックとして生まれた、世界的にも稀な図形的な書体なのです。

その「角字」がデフォルメされて現代に蘇り、最近話題となっているのが「真四角」というフォントでありプロジェクト。旧来の角字の崩し方を参考にしつつも、全く新しいフォントとして生まれ変わっています。

取材/執筆/撮影:鈴木梢

image02 「真四角」は、文字を通じて江戸時代の美意識を現代に映すプロジェクトです。私たちの暮らしに馴染みつつも洗練されたタイポグラフィを、全9,138文字完成させるべくデザインを進めています。現在完成しているのは、約3,500字。

image01 公式サイトでは、Tシャツやクッション、iPhoneケースなどの生活に寄り添うプロダクトが数多く揃うなか、それに好きな真四角フォントを印刷したグッズを注文できるということで、インターネットを中心にすでに話題となっています。

今回、11月7日(月)まで開催中の「TOKYO DESIGN WEEK 2016」に現在完成している約3,500字と共にプロダクトも出展されているということで、「真四角」プロジェクト発起人・株式会社アイデアスケッチ代表取締役の山口真人さんにお話をうかがいました。

デザインの中で活用しづらかった漢字をグラフィカルに

自らの手がけるアート作品の展示などを海外で行うことの多い山口さん。そういった場は、「自らのアイデンティティが問われることも多い」と言います。

そんな中で、これまで手がけたアート作品やデザインのルーツに立ち戻った時、何かをアレンジしたり組み合わせたりすることが好きだと気付いたのだそうです。

では自分のアイデンティティとなるものは何か。それを考える中で「真四角」プロジェクトは生まれました。

「文字というのは誰にとっても身近なものですが、“漢字”というものは複雑に構成された文字なので、デザインの中でなかなか活用しづらいんですよね」(山口さん)

生活に溶け込みやすい書体

山口さんは、「江戸時代の『角字』という書体はデザインに用いやすく、生活に溶け込みやすく、その時代のデザインに多く用いられた書体だった」と言います。当時「角字」という書体自体が、いわばグラフィックデザインとして成立していたのです。

「江戸時代って、歌舞伎とか一見派手なものがもてはやされたように見えるんですけど、庶民の暮らしを見てみると“質素さ”が大切にされていたんです。色使いも単色が多かった。

漢字がデザインの中で活用しづらいのであれば、『角字』を現代のデザインにマッチするような形にアレンジすればいい、現代に合う漢字をつくればいいじゃないかと思ったんです。そうすればもっと漢字が日常に入っていける。『真四角』プロジェクトは、そういった仮説のもとに始まりました」(山口さん)

今回のブースにも山口さんは参加しているので、さらに掘り下げた話を聞くこともできます。

image03 「真四角のブースではさらに、好きな言葉を印刷した木版キーホルダーやステッカーにしてくれたりするサービスも。これ、なんと無料なんです!

なかなかない機会なので、ぜひ「TOKYO DESIGN WEEK 2016」会期中にぜひお立ち寄りくださいね。

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発売 : 2016年10月6日
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販売元 : エムディエヌコーポレーション

イベント情報

ABLE & PARTNERS TOKYO DESIGN WEEK 2016

会場 明治神宮外苑 絵画館前(〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町2-3)
前期 2016年10月26日 〜 10月31日
後期 2016年11月2日 〜 11月7日 ※11月1日は終日閉場
開場時間 11:00〜21:00 ※最終日は20:00まで

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