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Googleオフィスで行われた学生アイデアソン! きゅんくんが見たその全容とは?

Googleのオフィスで行われました

こんにちは、ロボティクスファッションクリエイター、メカエンジニアとしてウェアラブルロボットを開発しております、きゅんくんと申します。

6月18日、Googleが主催するAndroid Experiments OBJECTの学生向けアイデアソンが、Google日本法人のオフィスで開催されました。

Android Experiments OBJECTは、Googleの各種サービスやAndroid OSの技術を用いて、全く新しいデバイスをつくりあげるプロジェクト。優秀なアイデアはデバイス開発、ソフトウェア開発の専門家たちの協力のもと、実際にプロトタイプ開発の支援を受けることができます。
今回は本選とは関係なく、あくまでアイデアソンを楽しもうというもの。革新的な技術やプロダクトに敏感な学生チームが総勢10組も集まりました。

この記事では、私、きゅんくんがKAI-YOU.netの編集部の人たちとイベントの内容をレポートさせていただきます。

学生の自由な発想からどのようなガジェットが生み出されるのか注目が集まりました!

そもそもアイデアソンってなに?

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Googleの清水さん。Androidのマーケティング・マネージャー!

アイデアソンとは、アイデア(Idea)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語。複数のメンバーが集まり、特定のテーマについて議論を行い、新たなアイデアの創出やビジネスモデルの構築などを短い期間で行うイベントをそう呼びます。

今回開催されたアイデアソンは、集まった学生チームが、チームごとに議論を重ね、中間発表で選考委員のレビューをもらい、最終発表を行うという流れで行われました。このアイデアソンで優勝しても本審査には何も影響はありませんが、今までにないアイデアが次々と生み出されるハイレベルなアイデアソンで、審査員の方々も感激していました!

ちなみに、アイデアを出し合い、考えることをアイディエーションと呼ぶそう。私は今回はじめてこの言い方を知りました。これからどんなアイディエーションが行われるのか楽しみ!

参加した学生たち!

どんな大学生が参加しているんだろう...ということで、アイデアソンに参加したチームは下記の通り。

WCE(早稲田コンピュータエンタテイメント)- 早稲田大学
チームニモ(ロボット技術研究会)- 慶應義塾大学
オタクエージェント(ロボット技術研究会)- 慶應義塾大学
チームひき笑い - 慶應義塾大学
漁師’s(TNK)- 東京大学
イマ東 - 東京大学
チームパイン(UNITUS)- 東京理科大学
やすゴン(UNITUS)- 東京理科大学
チームホワイト - 東京理科大学
HAJIMEMASHITE - 慶應義塾大学

かなり個性的な面々が集まっていました…! 元々ガジェットに強い人たちや、各々の分野で常日頃活躍している優秀な学生が集まっている雰囲気でした。

マシュマロを高く積み上げるウォーミングアップ

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机に置かれていたパスタと紐とマシュマロ

時間はお昼。いきなりチーム内でのブレストがはじまるかと思いきや、緊張をほぐす目的でしょうか、先にウォーミングアップの企画が行われました。

お題は「パスタと紐とセロハンテープを使って、マシュマロを一番高く積み上げる」というもの。これは「マシュマロチャレンジ」と呼ばれるゲームで、短い時間の中で一つの目標に対してチームで努力することによって、初対面の人は仲良くなり、チームの絆が強くなるという狙いがあります。

頭も体も使うのでウォーミングアップには持ってこいのゲームです!

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マシュマロを「高次元にアセンション」することに成功したとのこと……

多くのチームがパスタで三角の足場をつくって高く積み上げていくなか、驚きのアイデアで積み上げる(?)いくつかのチームが出現。かなりの混戦になりましたが優勝したのは、慶應義塾大学のチームニモ!

マシュマロは天井の換気扇を貫き、もはや視認することができない領域まで高い位置に。パスタの柱でマシュマロの重さを支えて「高次元にアセッション」しているらしいのですが、これはいかに...。

ちなみにチームニモはメンバー全員がAndroid OSを使っているそう。全員エンジニアのチームなのでしょうか? 好感が持てました。

いよいよアイディエーションへ!

image06 マシュマロチャレンジで会場もかなりあったまってきたところで、いよいよチームごとにアイディエーションへ。まずは個人作業の時間が5分わりあてられ、そこからチーム内に自分のアイデアを共有してくという仕組みがとられていました。

審査員の方々や、Googleの方々などもチーム内に議論に参加させてもらったり、お話を聞いたりして、より面白く洗練されたアイデアへとブラッシュアップしていきます。

私きゅんくんも議論やブラッシュアップのお手伝いをさせていただきました。そう書くとかなり真面目な雰囲気が想像されますが、終始笑いにつつまれる和やかなムード。

アイディエーションはかなりのスピードで行われました。しかし誰も遅れることなくどんどん新しいアイデアが生み出されていきます。アイデアソンやハッカソンに慣れている方が多かったのか、進行は大変スムーズでした。

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漁師’sは机の上がしっちゃかめっちゃかになってて最終的には床で議論していました

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チームには自由に話しかけてもらいましたが、東大広告研究会のチーム・イマ東は、アプリケーションではなくデバイスに落とし込む理由について最後まで難儀していました。けれど最後には素晴らしいデバイスを発表することに…!

30分程度のアイディエーションのあとは、中間発表が行われ、Google清水さん、QUANTUMの井上裕太さんと内間ローザさんらがレビュー。私も僭越ながら質疑応答に参加させていただきました。中間発表の段階で面白いアイデアがもりだくさん。ここからレビューを踏まえて、さらにアイディエーションを重ね、最終発表が行われます。

多くのチームが、アイデア・実現したいことをどのような形のデバイスに落とし込むのかという点、どのようにして広めていくかという点で苦労していたように思います。

アイディエーションの開始前に、QUANTUMの金さんから「量は質の母」という言葉がありました。その言葉通りに、どのチームも膨大な量のアイデアを出し、そこから組み合わせたりブラッシュアップしていったようです。

普段一人で考えたり作ったりすることが多いので、チームでの議論を重ねたうえでアウトプットする様を見て素直に羨ましく思いました。アイデアが練られていくスピードがすごい!

いよいよ最終発表!

image01 最終発表では、各チームがプレゼン資料を用意。中には寸劇を交えながら、自分たちの構想するプロダクトの面白さを自由に表現しているチームもありました。

スマート文房具やスマートスニーカーといった、実際の生活で多く使われているものにIoTの要素を足したデバイスや、レゴブロック型のディスプレイといった新しいけれど使っている様がすぐ目に浮かぶようなものまで、おもしろいアイデアが多数ありました。

実際に開発するとなると難しそうなアイデアもありましたが、Android Experiments OBJECTで選出されれば、Googleの支援を受けられるとのこと! 是非今回のアイデアソンのアイデアを応募して実際のデバイスを開発するところまで進めてほしいと思いました。

個人的に面白いと思ったチームの発表を紹介します!

Google props(チームひき笑い)

image02 中間発表では「Google盛り」として、自撮り棒にかわいいポーズを促す音声スピーカーや自撮りが「盛れる」ライトを備えたプロダクトを発表したチームひき笑い。

最終発表では、「Google Props」というポップな名前で、自撮りの時に顔の周辺に置くプロップス(上の写真のピンクやオレンジのカラフルなのがモック!)のスマートに進化したデバイスを発表しました。

撮影した場所の位置情報を取得して場所に合わせたエフェクトをかけたり、自撮りへのアドバイスをしてくれたり。照明をその場に合わせて最適化してくれるというナイスな機能も!

ディズニーランドやUltraなどの音楽フェスで需要がありそうですし、棒の先にある拡張パーツを付け替えるとエフェクトが変わるなど、ビジネスにつなげることも考えられていて選考委員からも評価が高かったです。チームメンバーみんなが写真が好きだということから生まれたナイスアイデア。

Google date(イマ東)

image03 今回のアイデアソンで最もチャラそうな東大広告研究会のチーム・イマ東が考え出したのは、好きな人とのデートをナビゲートしてくれるウェアラブル・デバイス。両腕に装着する腕輪の形をしていて、あらかじめアプリで入力した場所に振動で右・左で誘導してくれるというもの。

デートの時にスマホを見てるのはスマートじゃない!」という発想から思いついたようです。

また、奥手の人には「ここで押せ!」みたいな指示も振動で教えてくれるのだとか。2つで1セットなので、カップルで左右それぞれ装着するといった楽しみ方もできます。

さらに面白いのは、あくまでカップル向け(最初は出会い系から発想していた)として考えられたデバイスであるにも関わらず、目が見えないなどのハンディキャップがある人にも役立つという点。盲導犬のような役割を担ってくれること、五感のうち触覚に訴えかけることも画期的で利にかなっています。

そしてこのチーム、「イマドキの東大生」としてテレビやネットでも話題になった人たちなんですね……!

Google umbrella(チームHAJIMEMASHITE)

image05 メンバーのほとんどが今日はじめて会う人たちで構成されているというチーム・HAJIMEMASHITEは、傘を拡張するタイプのデバイスを考案。

大雨が降っているなか、鞄を持ちながら傘をさしているとスマホが見れない! Google Mapが開けない! という悩みは誰しも一度は経験したことがあると思います。

Google umbrellaは、傘に装着する、小型のプロジェクタを有した道案内デバイス。傘の裏側をスクリーンに見立ててGoogle Mapを利用した道案内を表示してくれるのだとか。通知や風向きも教えてくれる。プロジェクタを小型化するために、最小限の表示で道案内をしようとしているのが興味深かったです。どんなUIになるんだろう……。

社会問題になっている歩きスマホ対策にもなるし、今必要なデバイスだと思いました。

Google traveller(チーム・ニモ)

image09 先述した「マシュマロチャレンジ」で優勝した慶應義塾大学ロボット研究会発のチーム・ニモは、駅などに設置する巨大なディスプレイ型デバイスを提案。

こちらもGoogle Mapsを活かした技術が採用されていて、外国人観光客向けに、お店のレビューなどがネットを通じてマップ上で見れるというもの。審査員はスマホの画面サイズを大きくすることによって、出せる情報が変わる/意義が変わることを評価。もっとその点を突き詰めたほうがいいとも。

観光協会や町を宣伝したい人たちに売るというプレゼンもあり、ビジネス面についてもさらに掘り下げることができそうな画期的なデバイスでした。

そして使い方を解説する寸劇もとても面白く、会場を沸かせていました(笑)

アイデアソンを終えて

各自がGoogleの既存サービスをアレンジして、様々なユーザー層に対してアプローチするデバイスをつくっていたのが印象的でした。

Google/Androidの思想である多様性という点でも、ここまで様々なデバイスが思いつける場はコンセプトにマッチしていて、見ているだけでもワクワクすることができました。AndroidのCMとかをテレビで見るとなんかいつも泣きそうになるんだよなあ。

Androidアプリの開発技術を習得したい気持ちもさらに高まりました!

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集合写真! みんなで「わー!」って言いながら撮ると良い表情で撮れるらしい

今回のアイデアソンには学生としては参加できなかった私ですが、Android Experiments OBJECTにはエントリーしたい……と思い、チーム・ひき笑いのメンバーのお願いしたところ、ジョインさせてもらえることになりました…! ありがとうございます。

リーダーの牧島夢加さんは発表もうまく、人をまとめる力がありそうだし、メンバーの稲垣吉政さんと佐藤海里さんはWebエンジニアとCGデザイナーという強力なメンバー! この日はGraphersRock×PUMAのスニーカーを履いていたんですが、デザイナーの佐藤さんは同じシリーズのリュックを持っていました!

電子的な部分や機構の部分で力になれればなと思っています!

きゅんくん //

ロボティクスファッションクリエイター / メカエンジニア

1994年東京都出身。機械工学を学びながらファッションとして着用するロボットを制作している。機械設計、電子工作等を自身で行う。
高校生の頃より「メカを着ること」を目標にロボティクスファッションの製作を続け、2014年よりウェアラブルロボットの開発を進めている。2014年TOKYO DESIGNERS WEEK 2014「スーパーロボット展」招待展示。2015年テキサス「SXSW2015」にてウェアラブルアームロボット「METCALF」発表。同年 オーストリア「Ars Electronica Gala」招待出演。2016年ウェアラブルロボット「METCALF clione」を発表、「うめきたフェスティバル」にて招待展示。同年 AKB単独公演にて「METCALF stage」を3台稼働。ISIDイノラボ ロボティニティテクノロジスト。

きゅんくん

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イベント情報

Android Experiments OBJECT

- 7/5 一次選考締め切り : 提出資料
コンセプトシート A4 1枚
チームのケイパビリティ (チームメンバーの経歴・ポートフォリオ等)

- 7/26 最終選考締め切り : 提出資料
3D visualizationないし参考となるプロトタイプ等、3Dのイメージ

- 応募条件
Android スマートフォンがより便利により楽しくなるデバイスのアイデアを募集します。 (デバイス自体が Android OS 上で動くことは必須ではありません)
現在まだオープンな形で存在しない要素技術を含むものは対象外とします。
OBJECT Launchpad期間のキックオフ、中間発表、デモデイへの参加。
作成したプロトタイプを出展する際、プロトタイプを一時的に出展に使用することへの同意。

詳細:https://www.androidexperiments.com/object

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