『艦これ』英語の教科書風同人誌が話題 エレン先生騒動に新たな展開

『艦これ』英語の教科書風同人誌が話題 エレン先生騒動に新たな展開
『艦これ』英語の教科書風同人誌が話題 エレン先生騒動に新たな展開

『艦隊これくしょん-艦これ-』同人誌『DAWN HORIZON』/友吉さん pixivページより

人気ブラウザゲーム『艦隊これくしょん-艦これ-』の英語教科書風同人誌『DAWN HORIZON』が、ネット上で注目を集めている。

この同人誌を手がけたのは、小学館のWebコミックサイト『モバMAN』で公開中の「ぜつりん!」など、商業活動も行っている漫画家・友吉さん。

制作にあたって、教科書著作権協会と東京書籍の許諾を事前に得ていたことも明かしている。

話題の英語教科書がモチーフ? 『DAWN HORIZON』とは

『DAWN HORIZON』は、新任英語教師役のアメリカ艦・アイオワが、生徒役の駆逐艦・島風たちに中学1年生レベルの英語を指導するという、東京書籍の定番教科書『NEW HORIZON』をパロディしたと思われる英語教科書風の同人誌。

挨拶や自己紹介、建造地(出身地)の質問など、チャプターごとに基本的な英会話を勉強する様子が描かれており、その完成度の高さからネット上で話題を集めている。

5月1日に開催された同人誌即売会「COMIC1」で頒布され、現在は同人ショップ「とらのあな」「メロンブックス」で委託販売が行われている。

エレン先生ブームの裏側で起こっていた二次創作に関する騒動

英語教科書といえば、『NEW HORIZON』2016年度版に登場する英語教師のエレン・ベーカーが可愛すぎると、ネット上でエレン先生のコラージュ画像やイラストが多数投稿されるようになったことも記憶に新しい。

しかし、そんな中で教科書著作権協会にキャラクターの著作権について問い合わせる人が現れ、「公式に問い合わせたらNOと言われるのが常識」などとバッシングを受ける事態に。二次創作は、あくまで暗黙の了解のもとでのみ通用するものであるという認識が、二次創作活動を行う人々によってはあったからである。

そんなネット上での反響を受けて、東京書籍は『NEW HORIZON』に登場するキャラクターの二次創作物について、教科書著作権協会に許諾申請を求める見解を発表。

中学生の皆さんが,教科書の紙面の中で生き生きとしたキャラクターが活躍するのを見て,もっともっと英語を学びたいという気持ちになり,またグローバル社会に生きる日本人として,日本の伝統・文化を世界に発信し,異文化への理解を深めていただけることを願っております。

なお,教材,図書,インターネット等でのキャラクターの使用をご希望の場合,許諾申請は教科書著作権協会(http://www.jactex.jp/)までお願いいたします。上記のキャラクター設定の趣旨から著しく逸脱すると見なさざるをえないケース等,許諾いたしかねる場合もありますことを,あらかじめご了承ください。 【東京書籍】お知らせ」より一部抜粋

正式に教科書著作権協会の許諾を得た『DAWN HORIZON』

『DAWN HORIZON』は、『艦これ』の二次創作ガイドラインに沿いつつ、教科書著作権協会と東京書籍の許諾を得た上で刊行されたものであり、二次創作で正式な許諾が降りた一例としても、さらなる注目を集めた。 しかし友吉さんは、著作権者に二次創作の許可を求めるべきか、許可が下りるかどうかは、あくまでケースバイケースであると語っている。

実際に黙認しているケースもあれば厳重注意を行う企業もあるなど、二次創作物に対する見解やガイドラインは、著作権者により異なるもの。二次創作活動を行う人々は、それぞれの見解をしっかりと見極め、受け入れる必要がある。

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