夢を与えてくれた拡張現実アプリ「セカイカメラ」、全サービスを終了

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夢を与えてくれた拡張現実アプリ「セカイカメラ」、全サービスを終了
夢を与えてくれた拡張現実アプリ「セカイカメラ」、全サービスを終了

App Storeの配信ページより

頓智ドット株式会社が開発するスマートフォン向けARアプリ「セカイカメラ」が、2014年1月22日をもって終了することがわかった。

未来を感じた「セカイカメラ」

「セカイカメラ」は、現実空間にコンピュータが作り出した情報を重ね合わせることで、例えば店舗情報といったユーザーに有用な情報を付加する「拡張現実技術」(AR技術)と呼ばれる技術を用いたアプリだ。

2009年に頓智ドットの元代表取締役社長・井口尊仁さんによって発表されたセカイカメラの、斬新で作り込まれた性能や未来を予感させる世界観は、画期的なアプリとして大変な人気を博した。正式リリース後、瞬く間に世界中で300万ダウロードを突破。

さらに同社は、12年には、その進化版とも言うべき位置情報サービス「tab」を発表し、セカイカメラとtabの二つを軸に事業を展開してきた。

しかし、現実空間のソーシャル化を志向して頓智ドットを2008年に創業した前述の井口さんは、2011年にはCEO(元代表取締役社長)を退任、翌2012年には同社を退社したことも明らかになっていた。現在井口さんは、メガネ型ウエアラブル機器などの開発に従事している。

すべてのサービスを終了

発表当時、新時代の到来を告げた「セカイカメラ」が、ついに2014年1月22日に全サービスを終了する。

セカイカメラをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
セカイカメラは2014年1月22日をもちまして、全てのサービスを終了いたします。
ご利用の皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ございません。 セカイカメラのサービス終了のお知らせ

サービス終了後は、アカウント情報や投稿したエアタグなどの情報は、全て削除される。ただし、過去に自身で投稿したエアタグのデータについては、「Google Earth」での表示も可能な地理情報システムの標準データ形式であるKML形式でエクスポートが可能とのことだ。

なお、同社は今後、「tab」に注力する旨も明記されている。

当時、未来を感じさせてくれた「セカイカメラ」が、およそ5年でサービス終了となる。間違いなくAR技術の発展に寄与したサービスの一つだっただけに、発表後、それを惜しむ声も多い。

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