黒瀬さんは2008年に「見開き2ページの批評実験」をコンセプトとするノンジャンル批評誌『Review House』に編集委員として参加しながら、評論「『らき☆すた』 ──空転するメタ意識」を寄稿。また、批評家・小説家の東浩紀さんが責任編集をつとめていた雑誌『思想地図』に、公募論文「キャラクターが、見ている──アニメ表現論序説」が掲載され、美術批評家としてデビューを果たす。
2010年よりアート集団・カオス*ラウンジの代表をつとめ、「アートに神秘性などない。人間の知性も感性も内面も、すべては工学的に記述可能である。」というセンセーショナルな宣言を提示。その宣言のもとに、多くのアーティストやギークを動員して行なったインスタレーション「破滅*ラウンジ・再生*ラウンジ ~アーキテクチャ時代のイメージ~」などを美術家の藤城嘘さん、梅沢和木さんらと共に成功させる。数々の批判を受けながらも、美術方面のみならず多くの人々から注目を集めたが、その影響の強さもあってか近年はその活動をおさえていたかのように見えた。
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