ヤバいって思ったよね 「もしも矢沢永吉が『桃太郎』を朗読したら」書籍化

  • 0
ヤバいって思ったよね 「もしも矢沢永吉が『桃太郎』を朗読したら」書籍化
ヤバいって思ったよね 「もしも矢沢永吉が『桃太郎』を朗読したら」書籍化

「もしも矢沢永吉が『桃太郎』を朗読したら」/星井 七億

会社員兼ブロガーの星井七億さんの個人ブログ「ナナオクプリーズ」に掲載された作品を書籍化した初の単行本『もしも矢沢永吉が『桃太郎』を朗読したら』が、4月16日(木)に発売された。

ブログ掲載作品を加筆改稿、さらに書き下ろしの新ネタ11本を加えた作品集となっており、「J-POPによくある歌詞だらけの『桃太郎』」や、「おとぎ話の主人公が高田純次だったら」などの、ブラックな昔話や古典パロディ小説が、37作品収録されている。

YAZAWAご本人も読んだ!

星井さんは、ブログで発表した古典パロディ小説をきっかけに、雑誌やニュースサイトなど、さまざまなメディアから注目を集めた。

自作の小説集『よいこの有害図書』は、Amazon電子書籍ランキング総合1位を獲得し、累計1万ダウンロードを突破。

また、「もしも矢沢永吉が『桃太郎』を朗読したら」の記事は、twitter上でも大きな話題となった。するとそれを知った矢沢永吉さんの娘で、歌手の矢沢洋子さんが、自身のTwitterとFacebookでこの記事を紹介。さらに矢沢永吉さんご本人にも送ってしまったそう。

矢沢洋子さんはTwitterで「最高!笑った!って返信きたよ」とつぶやき、矢沢永吉さん公認となったようだ。

桃太郎のレパートリーがやばい

今回発売された単行本の表題作である「もしも矢沢永吉が『桃太郎』を朗読したら」では、

昔々あるところに、お爺さんとお婆さんがワオワオしてたんだけどさ。お爺さんが山へ柴刈りに、お婆さんが川で洗濯してたら、ビッグな桃が流れてきたわけ。

ドンブラコ、ドンブラコって。ノッてくれ、ノッてくれって。婆さんつい拾っちゃったのよ。んで、俺は言ったよね。いいね、その名前。いい名前なんだけどさ、俺はいいんだけど、YAZAWAがなんて言うかな?

結局、桃太郎に決まったんだけどさ。桃から生まれた子供。ヤバイ、って思ったよね。2013年11月24日 ナナオクプリーズ「もしも矢沢永吉が桃太郎を朗読したら」より

と、随所に「YAZAWA」感が溢れすぎて大変なことになっている。

また、ブログ内で最近更新された「サブカルだらけの桃太郎」では、

おじいさんが山の隠れ家風カフェに、おばあさんが川へ一眼レフを持って日常を切り取りにいくと、川上から大きな桃がヴィレッジヴァンガードヴィレッジヴァンガードと流れてきたので、おばあさんの黒縁メガネがキラリと光りました。

桃太郎が指差す先には、マッシュルームカットの犬、ロッキンホースバレリーナを履いた猿、キューソネコカミの歌詞をブログに書いている最中のキジがいました。 2015年4月16日 ナナオクプリーズ「サブカルだらけの桃太郎」より

と、なんとなく人によっては黒歴史を思い出してしまいそうな、「THEサブカル」感。

今回発売された単行本はもちろん、ブログでは新しいお話も更新されているので、気になった方はぜひ両方チェックしてほしい。

執筆者:きくちみずほ

SHARE

この記事をシェアする

Post
Share
Bookmark
LINE

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。

コメントを削除します。
よろしいですか?

コメントを受け付けました

コメントは現在承認待ちです。

コメントは、編集部の承認を経て掲載されます。

※掲載可否の基準につきましては利用規約の確認をお願いします。

POP UP !

もっと見る

もっと見る

よく読まれている記事

KAI-YOU Premium

もっと見る

もっと見る

本・文芸の週間ランキング

最新のPOPをお届け!

もっと見る

もっと見る

このページは、株式会社カイユウに所属するKAI-YOU編集部が、独自に定めたコンテンツポリシーに基づき制作・配信しています。 KAI-YOU.netでは、文芸、アニメや漫画、YouTuberやVTuber、音楽や映像、イラストやアート、ゲーム、ヒップホップ、テクノロジーなどに関する最新ニュースを毎日更新しています。様々なジャンルを横断するポップカルチャーに関するインタビューやコラム、レポートといったコンテンツをお届けします。

ページトップへ